「エンタメとして星4 話は星3」スーパーマン laikaさんの映画レビュー(感想・評価)
エンタメとして星4 話は星3
友達や恋人と観に行くのにちょうどいい映画。
悪と正義が分かりやすく、ドンパチの見せ場もあり、エログロもなく深刻過ぎずハッピーエンド。
Tの人が作中で唯一落ち着いた人で好きだった。超人3人グループはキャラ立ちしてて面白い。
本当はスーパーマンにフォーカスして、次の作品あたりでワチャワチャやって欲しかったけど、この監督は1人の人間の苦悩や孤独、正義の在り方をしっかり書く力量はあまりなさそう。
大人数出さないと話をもっていけないんだと思う。
でかい怪獣は明らかにウルトラマンから出してきたみたいで、戦闘は面白かったけど、日本の映画がパクられた感が強くてちょっと引っかかった。
ワルモンの彼女は自撮り好きの典型的なブロンドバカ女にされていて、ここまできたらバカなフリしたスパイにすれば良かったかんじがする。
ワルモノが最後に涙するのは疑問が残った。今までの性格と一致しない。
というか、悪の天才科学者のキャラをもっと練ったほうがいい。頭が良い設定なんだから、自分なりの科学の正義としての軸があるはず。
人気者に嫉妬するだけの動機だと天才なのにバカっぽくてしっくりこない。承認欲求が強い恋人のバカ女と大差ない。
全体的に登場人物が一面的過ぎるかも。もっと人間って複雑なはず。
腕力ではなく頭脳をつかうのだ、という決めゼリフで犬を使ってピンチを脱するのは、ウーン、薄い!笑
それは頭脳戦?というものではないのでは…
それから最後に従兄弟のスーパーガール出してくるのはありえんと思った。
物語の主軸である、圧倒的孤独感の上で善性を貫くというスーパーマンのキャラクターが台無しではないですか?!
スーパーガール出すなら、スーパーマンはいとこの存在を知らず、初めて会ったというふうにしないと変だろ。
色々引っかかる点が多くてグダグダ書いたけど、エンタメとしては十分楽しかったので見て良かった。
戦闘シーンは迫力あるし、主人公がイケメン黒髪の筋肉男でかっこいい。素直で善性な主人公は魅力的だった。(最近の皮肉系主人公は疲れる)