劇場公開日 2025年7月11日

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「ヒーローの原点、それなりに楽しめたけど・・・」スーパーマン 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 ヒーローの原点、それなりに楽しめたけど・・・

2025年7月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

元々MARVEL作品に比べるとDCコミックス作品は落ちると思って来た俺だけど、最近のMARVELもイマイチだと思う一方、本作の予告はなんとなく期待させるものがあった。
「お、今回は面白いかな?」 と結構期待して公開を待っていた。

【物語】
30年前、滅亡に瀕していた惑星クリプトンの科学者夫妻が赤ん坊の息子カル・エルをロケットに乗せて地球へ送った。ロケットはアメリカ、カンザスに飛来し、そこに暮らしていたアメリカ人夫妻に拾われ、クラーク・ケントとして育てられた。

普段はデイリー・プラネット社の新聞記者として働くクラーク・ケント(デヴィッド・コレンスウェット)は、秘かに地球を守るためにスーパーマンとして戦っていた。しかし、天才科学者であり、巨大企業の経営者であるレックス・ルーサー(ニコラス・ホルト)はスーパーマンを憎んでいた。彼の野望を果たすにはスーパーマン目障りであり、邪魔だった。スーパーマンを抹殺するために戦略を練り、技術開発を重ね、ついに準備が整う日がやって来た。

【感想】
観てみると、残念ながら期待していたほどの興奮もワクワクも味わうことはできなかった。

良かった点も無かったわけではない。今回はストーリーは割とシンプル。最近のMARVELもDCもいたずらに話を複雑にしている傾向にあり、シリーズのマニアでないと理解できないようなところが有った。 本作は悪役ルーサー対スーパーマンというシンプルな構図で分かり易い。 本来ヒーローものはこの程度で良いのだと思う。

アクションCG、もそれなりに楽しめる。
憎らしさ、冷酷さを存分に醸す悪役デヴィッド・コレンスウェットも良かった。

では、何が物足りなかったか??? と自分に問うてしまった(笑)
考えながら書くと・・・
アクションシーンはヒーローものの1つの見せ場だ。思うに一昔前は大がかりなCGを見せられるとそれだけで感動していた。 が、ハリウッド映画では実写と区別がつかないCGがもはや当たり前になってしまった昨今では、もう“凄いCG”がもう“感動”を呼ばなくなってしまったのが1つの要因だと思う。

もう1つはストーリーが物足りない。 と書くと、前述の「シンプルなのがいい」と矛盾していると思われるかも知れないが、複雑な設定を望むわけではない。MARVELが面白かった頃を思い出すと、CGによるアクションシーンに感動していた以外にヒューマンドラマ要素が意外に良かったり、コメディー要素が結構楽しかったように思う。 今作であれば育ての親との絆とか、恋人ロイスとの愛情の描写等、普遍的な人間ドラマをもう少し膨らませれば良かったのかも。と思う。

制作の力点がまだCGシーンに置かれているように感じるが、それが“売り”になる時代はもうに終わったのかも知れない。

泣き虫オヤジ
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