「万物は流転する」スーパーマン Such A Foolさんの映画レビュー(感想・評価)
万物は流転する
ポリコレ無間地獄に陥って、「アベンジャーズ エンドゲーム」以降
パッとしないマーベルMCUに対し
DCEUからの逆転を目指し、ジェームズ・ガンにメガホンを
託した本作はいかに・・・といったところですが
個人的には非常にバランスの取れた出来だと思えます。
今後のユニバース展開を踏まえてだと思われますが
今作でのスーパーマンは、圧倒的な強さはありません。
むしろコテンパンと言っていいくらいに打ちのめされます。
敵役レックス・ルーサー(今作の真の主役と言っていいでしょう。
演じるニコラス・ホルトのスキンヘッドも相まって
Dio様感が高かったです)の周到な策略に,中盤までは成す術なしといった
感じでした。
これを救うのが、同じく捕われの身だったタコ星人(すみません、名前
覚えてません)とデイリープラネットの面々というのが良かったです。
「ガーディアンズ」でお馴染みのジェームズ・ガンの特徴である
「個人個人の不完全な部分を他のメンバーが補って、前に進んでいく」を
うまく表していました
ヘンリー・カビィル版だと「圧倒的パワーを持つ者の孤独」が
前面に出ていたので、デイリープラネットの存在は正直不要
でしたから。
作風の差と言ってしまえばそれまでですが、やはりヒーローには
明るい作風のほうが似合っているのでは、と個人的には
感じてしまいました。「ガーディアンズ」が好きな方なら
楽しめると思いますよ。
あとポストクレジットのシーンもMCUみたいに
「さあ次はこのキャラクターが出ますよ」みたいに
してなかったのも、好感が持てました。
ただ氷の要塞のセキュリティ甘すぎ問題はいかがなものかと。