「素晴らしいヒーロームービー」スーパーマン うっかさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしいヒーロームービー
スーパーパワーも持ち、人のためにと身を粉にするも報われずエイリアンという誹りを受けてなお戦う姿に応援せざるを得ない。
以前は𝕝𝕖𝕘𝕒𝕔𝕪が副題についていたけど、それを払い、いわゆるお約束設定を削いで、スリムにしていて見やすい。クラークとロイスの関係性も、多少ケンカしても関係が深まっていく過程も無理がない。ワンコ、クリプトも想像以上の活躍で満足。これがエンドクレジットに頼らないオーディエンスへのアンサーになるのもいい。
ルーサーの悪逆っぷりも見事。ヴィランのお手本でした。後のクリプトニアンの両親が言ったことは人類にとってはおぞましいことだけど、アニメのインブンジブルでオムニマンは実践してるんですよね。下等生物として人類を見ていると。そりゃ、あれだけパワーがあったらそういう考え方にもなるだろ。ひとつ間違えば鼻につくスーパーヒーローをここまで多様な展開にするジェームスガンには頭があがりません。
一見、現状のアメリカに対する風刺的な側面もみえる。が、企画からシナリオを興して撮影に至るまでには4、5年かかるので、イスラエル、パレスチナの紛争を揶揄したものではないでしょう。むしろ撮影中に世界の有り様がフィクションより歪になってきているのが笑えなくなってきていることかより深刻
スーパーマンの覚悟を見て、よりよい世界を目指したいものです
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