「微妙だなあぁ」スーパーマン TIMONさんの映画レビュー(感想・評価)
微妙だなあぁ
アクションはイマイチ、感情描写も微妙。正直、『マン・オブ・スティール』やドラマ版の『スーパーマン&ロイス』を観た方がマシ。
敵キャラには一切キャラの成長や深みがなく、VFXもギリギリ合格ライン。ストーリーは陳腐で、「またこれか」って感じ。
両親やロイスといった登場人物も印象が薄くて、正直いなくても成り立つレベル。キャラ設定も雑で、無理やりアメリカの自由精神を押し込もうとしていて、むしろ冷める。
一番ひどいのは戦闘力の崩壊。スーパーマンのレーザービームは全然使わないし、クリプトナイトでちょっと攻撃されただけで瀕死。戦いが下手すぎて見てられない。
笑えるような場面もなく、ストーリーも古くさい。正直、コメディとしてすら楽しめなかった。
唯一良かったのは音楽。流れるタイミングが絶妙で、ゾクッとする瞬間はあった。あと、一部の映像は良かったけど、全体的にカメラワークは弱い。
もっとモンタージュや色調フィルターを活かして、敵にもっとプレッシャーを感じさせる演出、キャラの動機や心理を丁寧に描いていれば、少しは印象も違ったかもしれない。
総じて言うと…観終わってしんどかった。あんまりオススメできない。アクション観たいなら『マン・オブ・スティール』、感情ドラマならドラマ版スーパーマンを観るべき。
ヘンリー・カヴィルのスーパーマン、あれだけ良かったのに、なぜリセットする必要があったのか、本当に理解できない。
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