「リオチャード・ドナー版の精神を引き継ぎ現代風にアップデート」スーパーマン 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)
リオチャード・ドナー版の精神を引き継ぎ現代風にアップデート
代表作でもある「GOG」を見ても分かるけど、ジェームズ・ガンが描くアメコミ映画はいわゆるゴールデン・エイジの作品の空気感をベースにしつつ現代風にアップデートするスタイル。
その中に、ジェームズ・ガン自身の体験と願望、思想や「仲間」への想いのようなものが練り込まれている。
今回のスーパーマンも、まさにゴールデン・エイジのスーパーマンをベースに大人の鑑賞にも耐える作品に仕立てたリチャード・ドナー版の精神を引き継ぎつつ、いつものジェームズ・ガン節を交えながら現代風にアップデートしている。
劇中には、個人的に始めて見るヒーローや悪役も以前から居ましたという体で登場するけど、それでも特に混乱することなくキャラクターやスーパーマンとの関係性が分かるのはガンのストーリーテリングの上手さだと思う。
その上で、これまでのある意味“私小説的”な作品群と一味違うのは、そこに世界情勢に対するガンの思想が反映されてるからなんだろう。
ザックスナイダー版が好きな人はガンのスーパーマンは受け入れられないかもだけど、個人的には、スーパーマンはこうでなくっちゃ!と膝を打つ作品だった。
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