劇場公開日 2025年7月11日

「梅干し食べてスッパマン」スーパーマン あんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5梅干し食べてスッパマン

2025年7月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

申し訳ない。「スーパーマン」と聞くと反射的に「梅干し食べてスッパマン」が頭をよぎる。すっかり刷り込まれているようです。
さてDCスタジオとしてはほぼ40年ぶりとなるスーパーマンのリブート。スタジオの重役であるジェームズ・ガンが直々に監督した。エンドクレジット後の映像や、チラリとスーパーガールが現れるところからみて当然シリーズ化を考えているのでしょう。1978年に始まったクリストファー・リーヴ版は4作まで製作されている。
ワーナーブラザーズはスーパーマンシリーズ終了後はバットマンの映画化に注力した。これは00年代に入ってからはクリストファー・ノーランの「ダークナイトトリロジー」に引き継がれていく。もちろん「ジョーカー」や「フォリ・ア・ドゥー」もその流れを汲む作品群である。
でもこれは昔の「スーパーマン」や、テイム・バートンの「バットマン」を知る者にとっては、どんどん重く、悲劇的な方向にヒーロー達やヴィラン達が歩いていっているようにみえる。だからDCユニバース作品は暗く重いという評判になってしまう。言ってみれば吉本新喜劇を観に行ったのにギリシャ悲劇を観せられたようなものだ。
本作でもスーパーマン=クラーク・ケントは実存主義的な悩みを抱えている。異星人として、でも地球で育った人間として、そしてひょっとしてアメリカ国民として。それはスパイスのように映画全体にまぶされているがでもジェームズ・ガンはそこには引きづられない。他のファクター、それはマルチバースネタだったり、SNSネタだったり、他の超人やワンコの活躍などと並列に置かれあくまでお楽しみの一つとして描かれている。
この間口の広さと全般的に均一の薄さが本作の持ち味というべきところであって、クリストファー・ノーランが嫌いな私にはちょうどいい感じでした。
レックス・ルーサーを演じるニコラス・ホルトですが、昔のシリーズに出演していたジーン・ハックマンと比べて貫禄不足かと思っていたが、なかなかのヴィランぶりです。フリーザに似てるね。ワザとかしら。

あんちゃん
大吉さんのコメント
2025年7月15日

スッパマンにしか聞こえないですよね。

大吉
NOBUさんのコメント
2025年7月11日

今晩は。コメントありがとうございます。
 この作品、ヒットしますかね。私が見た時には(地方都市という事もありますが)お客さんが3人でした。学生さんは、スーパーマンと言っても知らないんだろうなあと思いました。私も「マン・オブ・スティール」を見て知りましたから。では。

NOBU
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。