サスカッチ・サンセットのレビュー・感想・評価
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【”今作は、北米山脈に生息する絶滅危惧種サスカッチの姿を捉えた貴重なドキュメンタリー映画である。・・訳ないじゃん!”今作をコメディと取るか、野生動物絶滅を危惧した映画と取るかは観る側次第である。】
ー ご存じの通り”サスカッチ”とは、北米の未確認動物の事である。作品の再後半に映されるように”ビッグフット”と捕らえても良いと思う。-
■物語は、森で暮らす4匹のサスカッチの移り変わる四季の中で生きる様を描いていく。4匹は観た感じ、リーダーの雄、雌、若い雄と子供の様である。
■春。イキナリリーダーの雄と雌のハゲシイ交尾のシーンから始まる。その姿を若い雄と子供は遠くから見ているのである。発情の時期だからかな。
そして、彼らは頻繁に仲間を探しているのであろうか、棒で大木を叩くのである。
又、彼らは人間が作った道路に出て、異様に興奮するのである。怒りであろうか?道のあちこちに放尿するのである。
このシーンは、可なり下品な感もあり、今作がサンダンス映画祭でプレミア上映された時に、賛否両論を巻き起こした事が分かる気がするのである。
更に、人間が居たらしいテントを見つけ、彼らはそのテントの備品を興味深く見ているが、そのうちにテントを壊して行くのである。
だが、リーダーの雄は、同じ野生動物のチーター(かな?)に襲われて、食われてしまうのである。
■夏。若い雄は、川で涼んでいるのだろうか。だが、×の印がある大木に水の中で身体を抑えられ、水死してしまうのである。
サスカッチの残りは、二匹となってしまうのである。
■秋。雌はリーダーの雄の子供と思われる赤ちゃんを産むのである。ちょっと嬉しい。
■冬。雪が降る中、赤ちゃんは雌に抱かれて寝ているが、息をしていない。必死に赤ちゃんを叩く雌の姿。漸く赤ちゃんは息を吹き返すのである。ヤレヤレ。
<そして、ラスト。三匹は山中で人間が作った”ビッグフットの博物館”や、それに繋がる電線など人工物と出会い、奇声を上げるのである。
何かに抗議するかの如く。
今作は、北米山脈に生息する絶滅危惧種サスカッチの姿を捉えた貴重なドキュメンタリー映画のように見せた作品である。
そして、今作をコメディと取るか、野生動物絶滅を危惧した環境破壊への警告映画と取るかは観る側次第なのである。>
「カルトムービーを作ろう!」と思い立って作った駄作
主役はアメリカの山奥で暮らすビッグフット4頭。春夏秋冬の4幕構成ですが、ストーリーはありません。交尾、事故死、溺死、出産など彼らの生活の様子が淡々と綴られます。
火と言葉は使いませんが、直立二足歩行、道具の使用(棒きれや石などのみで加工はなし)、数の概念(3つまで),ドラミングと歌、埋葬と弔い、シェルター作成、狩猟採集生活など、原初の人間に近い彼らの暮らしぶりを観ていると、ホモ・サピエンスじゃない人類がもし絶滅せずに生きてたらこんなだったのかなー、と思えてきます。映画というより、まるでNHKの教養番組を観ている気分。時々小ネタが挟まれますが、笑いを誘われはしませんでした。
彼らが人間と違うのは「右手と喋る」という不思議な特殊能力を持っていること。彼らは右手の声に従って行動します。
歌とドラミングで通信を試みているようですが、彼らの仲間は現れません。人間文明との接触もあり、どうやら彼らの絶滅は近そうです。だからsunsetなのでしょうか。
あと、ソニーのラジカセを耳に当てるシーンは、チョロ松のウォークマンCMのオマージュでしょうか。
「Willow Creek-China Flat Museum & Bigfoot Collection」という実在する博物館前にたどり着いて映画は終わります。この映画にはなにか哲学的な意味とか、深遠な狙いとか、そんな製作の意図があるのかも知れませんが、どうでもいいです。製作総指揮のアリ・アスターさんはかまってちゃんであり、監督作「ボーはおそれている」は「ボーは分析されたがっている」映画でした。本作も、監督は違っても、やっぱり変わりません。観客を楽しませるんじゃなく、解釈されたがっている映画です。解釈したら負けです。
あと、全編に流れるシンセサイザーサウンドのBGMが音量も大きすぎるし耳障りです。あれは大自然というより宇宙です。人工音じゃなく、もっと自然音を活かしたほうがよかったのでは?
いやいやいやいやいや
いいところを探してほめてる方もいますが、つまんないもんはつまんないですよ。
特に大したことも起きない架空のかわいくない生き物のドキュメンタリー。
綺麗なシーンもなく汚いシーン盛りだくさん。
現代だったのか!!
いやいやいやいや、そうなります??
あらすじ見ない派ですがメインビジュアルがラジカセ持ってるじゃないですか。
しかも現代だったらなに?ってレベルでなんも起きないし、現代人も出てこないじゃないですか。
ダーウィンが来た!の方がいいですよね。
学びになりますし。かわいいし。
全然好きじゃなかったですけどダーウィンが来た!のいいところめっちゃ思いつくようになりました。
ダーウィンの次の劇場版は観に行きます!!!
観る事に特化した映画
説明臭い台詞に飽き飽きしている方々に朗報です。
この映画、全編に台詞なし。
観る事に特化した作品となっております。
導入早々、「人類創生」が頭を過ぎる映像展開でしたが、この映画は自然回帰へのメッセージが物語の底を支えており、数分で全く違う作品だと理解できてしまいます。
とはいえ、サスカッチ(獣人、若くは雪男)の家族ときたら食うか寝るか、ヤるかしかない三大欲求の塊みたいな存在。
自然回帰を謳うナチュラリストに「同じ生活ができるのか」と問いたくなるほど、退屈で過酷な生き方をしてましたけどね。
ただ、物語の方は退屈を避ける為、展開に工夫を凝らしてました。
春から始まり、夏、秋、冬と四章に分けられて展開する物語にはきちんと起伏が設けられており、夏で明かされる急激な展開に「そうだったの」という気持ちになりました。
人によっては呆気ない終わり方に感じてしまうかもしれませんが、作品の予備知識がないままに鑑賞した者にとっては夏からラスト・シーンまでの展開だけで充分に満足できてしまいました。
「いつかの日か、木を叩く返事が返ってくるといいですね」と彼らを応援したくなる締め括りでした。
映画フリークならもっと
正直最初見始めは全個体が毛むくじゃらなので誰が誰だか判別が付かなかったですが見ていると段々と違いが分かってきて物語に入り込めます。なので2回見るとさらに物語の意味合いが分かってくるのかなと。これはあくまで想像ですが子供のサスカッチが手で作った口の話を聞いて行動する特殊能力は「シャイニング」のパロディ、ラストシーンは人類が自由の女神を発見した「猿の惑星」のパロディというふうにセリフはありませんが映画フリークならもっと何かの映画の引用をそこに見ることが出来るのかもと思いました(とりあえず他の方のレビューや評論家の方の解説を待ちます)あと途中気になったのはこの4匹の関係性です。たまたま血縁関係のない4頭だけが生き残って集団(家族?)を形成して仲間を探しながら行動してるのかはたまた血縁関係なのか?今後どうやって子孫を残していくのかが、気になって「ああ、それが気になるから自分は人間なんだなと再確認しましたwあともう一つ思ったのはダウンタウンの松本人志さんが初映画監督をした時に期待してたのって多分これなのかもなと。
同じくモキュメンタリーの体裁という所が「大日本人」と共通していますが松本さんほどの発想力と知名度のある人ならば「サスカッチサンセット」以前に
これくらい観客に迎合しないでいてそれでいて使う言葉が違う世界中の誰が見ても理解出来る作品が作れた気がします。他の方も書いてますが最初前半「これは人類の創世記くらいの話かな?」と思って見ていると切り倒す印(❌印)【恐らくこの木で大きなビックフット像や土産物のサスカッチ(ビックフット)の人形(ビックフット伝説のある町で売られているやつ)を作るのかと最後のシーンで分かるのですがその木が原因でオスのサスカッチ亡くなるシーンは皮肉が効いています】を付けた木や舗装された道、チェンソーで切った綺麗な切り口で人の存在が示されて「え?現代の話?」となって驚きます。たぶんサスカッチ達がおしっことうんこを漏らすのがその驚きを表しているのだと思いますw(もしくはマーキング行為?)あとボスサスカッチ(最初交尾してて1番初めに亡くなる)はスカンクの屁など臭いものが好きでオスサスカッチ(二番目に死ぬ)は花など良い匂いが好きとかいう差が面白かったですね。多分ですがメスサスカッチが妊娠した時にアソコを擦った臭いをそれぞれに嗅がせるシーンで臭いものが好きなボスは無反応ですが良い匂いが好きなオスサスカッチがうっとりした顔をするシーンは笑えました。あと印象に残るのシーンはボスサスカッチが毒味役をかってでてからの展開は昔見てた志村けんさんのコントを連想させて多分志村さんがご存命ならばこの作品を見て「俺がやりたかった!」と悔しがったんでは?と思います。総合的に笑えて泣けました!
セリフのない猿の惑星みたい
毛むくじゃらで猿のような4匹のサスカッチは、森の中で食べ物を探し、寝床を作り、交尾を繰り返しながら、移動生活をしていた。春に妊娠したメス、1匹のオスが群れから離れ大型のネコ科動物に殺され、夏に川で大木に挟まれ1匹が水死し、2匹になったが、秋に赤ちゃんが生まれ、3匹となったサスカッチたちの話。
猿の惑星みたいな話かと思って観ていたが、セリフは無く、最初はオスかメスかもわかりにくく、赤鉛筆みたいなのがペ○スだったみたいだから、オス3匹にメス1匹だと後でわかるが。
そして、これがちょっと昔だがカセットテープの有る現代だとわかってから、人間と遭遇するのかな、と観てたがそれも無く。
何か意図を汲みたかったが、よくわからず。
10年以上の歳月をかけたらしいが、どこに?とも思った。
まぁ、とにかく変な作品だった。
UMAの視点から見た壮大な怪作
激動の1年
事前に確認したところ、本作に対する米国映画レビューサイトの評価は結構低い。そのため「劇場鑑賞は見送ろう」と思っていたのですが、酒の勢いでついついオンライン予約してしまった本作。と言うことで公開初日の本日、新宿ピカデリー10時35分からの回に行ってきましたが、小さいシアターとは言えまあまあの客入り。ちょっと意外に思うも、やはりアリ・アスターが製作総指揮(の一人)として参加していることからの「期待」かなと思われます。
本作はSPRING(春)から始まる四季を通じた1年間、ある森に住む「サスカッチ」と呼ばれる未確認動物(UMA)を追ったフェイクドキュメンタリー作品。ちなみに本作にレイティングは設定されていませんが、このサスカッチは野生生物とは言え動物と言うより人間寄りの生態(まぁ、そりゃそうでしょうけど)。そのため、一般的に下ネタに分類されるようなことも容赦なく、「下品」という表現も言い過ぎでないレベルですので念のためアテンション。お子様連れや、デートムービー向きではないと思いますのでご注意ください。
などと、冒頭から早速ネガティブな印象を植え付けてしまいましたが、、4頭のサスカッチ、人間の言葉は話さず見た目は毛むくじゃらのため始めこそ見分けがつきませんが、それぞれの個性をつかみ、群れにおける関係性と距離感・バランスが解ると不思議に「何を考えているか」も想像できて、ちゃんとストーリーが見えてきます。
好奇心が強く、特に(冬を越した後の)春は食欲も旺盛。鼻を利かせて食べられそうなものを見つけると、躊躇しつつも取り敢えず食べてみるとこをは勇気なのか、ただの食い意地なのか。また、他の動物たちとの絡みもあって、ほのぼのするシーンもあれば想定外のリアクションに慌てふためいたりと、その奇想天外な言動は観ていて飽きません。
ところが、季節が進むにつれて思いもよらない展開が待っています。自然界において抗うことが出来ない「弱肉強食」、或いは、場所によって見え隠れする「人間の影」に対し、欲望に負けての暴走や、夢中になり過ぎて事故を起こしたり、有事が絶えない群れの様子は正にサバイバル。「作品」にまとめるためとは言え、群れにとっていろいろあった「激動の1年」の締め、エンドシーンのカットはえも言われぬシュールな画。そしてエンドクレジットのバックに流れるのはメス・サスカッチ役のライリー・キーオが歌う「The Creatures of Nature」。一体、何を観させられたんだか(苦笑)。
つまらなくはないです。でも、好みは分かれる作品なのは間違いありません。
サスカッチたちと旅をした気分になる
サスカッチたちの春夏秋冬の営みを、ただ淡々と描くだけという発想と着眼点が面白い。
当然、台詞はないのだが、彼らが、一箇所に定住せず、常に移動し続けていたり、(魚は食べるが)基本的に草食性であったり、一夫一婦制であったりということはよく分かるし、これから何が起こるのだろうという興味で、知らず知らずに画面に引き込まれる。
CGではないサスカッチには、独特の味があって好感が持てるものの、4匹のサスカッチの顔の識別が難しく、誰が何をしているのかが分からない場面があったので、ここのところは、もう少し、メーキャップに工夫を凝らしてもらいたかったと思う。
春に、一匹のオスがピューマに殺され、夏に、もう一匹のオスが水辺の事故で命を落とす一方で、秋には、新たな命が誕生するといった具合に、「生命の循環」を描いているところには深みを感じるし、数を数えようとしたり、自分の手と会話しようとする仕草や、特定のリズムで木を叩いて仲間を探したり、死んだ仲間を埋葬したり(これが人間に見つからない理由か?)といった習性から、ある程度の「知性」が感じられるところも興味深い。
道路や、木に残されたバツ印や、キャンプの道具等によって、人間の存在感が徐々に大きくなっていく後半の展開からは、UMAが発見されてしまうことに対する危機感だけでなく、文明と遭遇した彼らの、少しお下品なリアクションも楽しめる。
特に、メスが、音楽の流れるラジカセを抱きしめて涙ぐむシーンでは、猿がウォークマンを聴くCMが思い出されて、てっきりしんみりするのかと予想していたら、まさかのヒステリックな破壊行動に、「えっ、そっち?」と驚いてしまった。
彼らが、ビッグフットの博物館に辿り着くというラストにも、皮肉の効いた驚きがあって、独特の後味と余韻を感じることができる。
ただ、それまで、新たな仲間との出逢いを果たせないばかりか、次々に仲間を失ってきたサスカッチたちの孤独な姿を見せつけられてきただけに、もっと、「滅び行く者たちへの哀惜の念」や、新しい命による「微かな希望」のようなものが感じられるラストにできなかったものかと、少し物足りなく思ってしまった。
台詞のない映画
こないだMOVIEWALKERさんの試写会に招待頂きました🎬
サスカッチ(ビッグフット)4匹を、サスカッチ目線で描くという斬新な内容😳
彼らは言語を喋りませんが、本編を見ればそれぞれの個体がどういう心情を抱いているのか、わかる作りになってました🤔
4匹の性格もそれぞれ違い、
オス・サスカッチを演じたジェシー・アイゼンバーグは、基本仲間思いですが好奇心もあり🙂
メス・サスカッチを演じたライリー・キーオは母性がある役柄ですが、気乗りしない時はボスっぽいサスカッチにもちゃんと意思表示してました🙂
上映後のトークショーでは、
中沢健氏(作家・UMA研究家)と
ISO氏(映画ライター)
が登壇。
中沢氏のトークからは、サスカッチに対する熱い思いが伝わってきました😁
ISO氏は絶妙な合いの手を入れて頂いて、サスカッチに詳しくない私でも楽しくトークを聞けましたね😀
上記のお二人も言ってましたが、キャスト陣の
「目で演技する」
さまは、クオリティが高く、一見の価値ありです👍
一般公開は、5月23日からですね🎬
ウッホウホ
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