「細かった」サスカッチ・サンセット bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
細かった
と言うか、きたねー、何もかもが。
これ、おそらく意識してやってますが、演じる役者さんも大変だったろうな、と思いますわ。
一発メッセージものです。人類に対する警鐘。エンドロールのバックに流れる歌の歌詞が、そのものずばりと思われ。物語りは在ってない様なもの。2組の「つがい」のビッグフットが、仲間を探しながら移動するだけですが、象徴的な事件により男たちが命を失います。
1人目は、発酵した果実により泥酔。キノコでトリップした後、クーガーに食い殺されます。
堕落して命を落とす = 享楽に走り破滅の道を歩む人類 ってところでしょうか。
2人目は伐採された流木の上で遊んでいて事故死。
無知が招いた死 = 人類も無知による環境破壊で破滅に向かっていることを示唆
子供が生まれますが、冬の朝、息をしていないことを母親が発見。身体を上下に揺さぶると息を吹き返します。自然の生命力は、一見儚げに見えても、実はたくましいものなのだと。そんな事を言いたいのかと。
腐った倒木に住み着いた虫を食べるビッグフット。人が伐採した木には、洞が無く腐ってもおらず、虫などいません。人里に近づけば、ビッグフットは生きられない事を象徴するシーン。
Bigfootの博物館の前に呆然とたたずむラストショット。
自分らでビッグフットを追いこんどいて、博物館じゃないだろ、と。自然保護活動等の的外れな施策に対する皮肉ですか?
最後に生き残るのは、自らを自然から隔ててしまった人類では無い。
自然の中に生きる者こそが、最後には生き残る。
と言うのが、この映画のメッセージ。
ジェシー・アイゼンバーグは16歳の時にTVシリーズで俳優デビュー。最近は製作側にもクレジットされているので、行く行くは、そっち側に進むのが彼のキャリアプランと思われ。子役出身のポール・ダノもすでに監督作を発表してますが、彼等には頑張って欲しいです。なお、最初は、どいつがアイゼンバーグか分からなかったんですが。歩く後ろ姿で分っちゃったと言うw
にしても。やっぱり目についたのは。
ガタイの割りに、あれなアレ。
と、雄大な北米大陸の自然です。
良くも悪くもなく。
不思議なくらいにフラットな気持ちで見れる映画でしたが、一般の方にはお勧めしません、ハイw
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