「ミュージックビデオでも使えそうな」サスカッチ・サンセット ihatakaeightさんの映画レビュー(感想・評価)
ミュージックビデオでも使えそうな
雄大な北米の大自然を舞台に、毛むくじゃら未確認生物(UMA)サスカッチの四季を通じた生態を描いたドキュメンタリータッチの異色作。
音と匂いでフィルムは回る。彼らに言語はあるのかないのかわからない。それでも何となく何が起こっているのかわかるから不思議だ。ゲェー、ブリュー、ジャー、パンパンといった生命音と共に、スクリーンから何か臭ってきそうだった。「いのちとは、にほひにこそあらめ」と言いたいが、「わるいにおい」なんてのは自然界には無いにもかかわらず、鑑賞中わりと頻繁に「くっさぁ」とつぶやいた。それでもスクリーンから目を離すことは出来なかった。
サスカッチはミュージックビデオでも使えそうな、微妙に漫画的な、キャラだ。純粋類人猿ではこうはいかない。やはりサスカッチだから観ていられるのか。いや、これは家のモニターでは途中で再生を止めてしまい、じっと観ていられないかもしれない。でも、サスカッチのことは気になってずっと観ているかもしれない。そんなサスカッチだ。
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