ケナは韓国が嫌いでのレビュー・感想・評価
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幸せを求めて
韓国で生きづらさを感じていたケナが、ニュージーランドへと旅立ち人生を模索していくストーリーです。
競争社会、格差社会である韓国で生まれ育ち、金融会社で働いていたケナは養うと言ってくれる優しい彼氏がいても海外に行くことを選びます。新しく始まった海外での生活と、これまでの韓国の生活が交差して、なぜケナが生きづらいと感じているのか心情がうまく表現されていたように思いました。
思い切って韓国を飛び出したケナだけど、どこにだってルールもあれば法律もあります。病を患ったり、いつ災害に見舞われるか分からないけど、いろんな経験を経てケナは自分の居場所を見つけていきます。
自分の人生は自分で選択できるんだと、表情に表れていたケナが頼もしく見えました。
私も寒いのが大嫌いです
私はケナが嫌いで
割と評価が良いですが、私は何一つ感じるものが無かったし退屈だなと思った作品でした。
まずなんで韓国人女性って、あんなにカンシャクを起こすの?イライラするなぁ。落ち着けよ、と思いながら見てました(笑)
しかしケナの考えには共感できる部分が。
生まれた国だからと無理して好きになる必要も無理して生きる必要もなくて、社会不適合なんて言葉があるけど、それはその国が合わないというだけ。ということもある。
そう、ケナの考えには共感できたけど、ケナは3年間のニュージーランド生活で何を得たんだろな。大きな成長は見られなかったけど、人間ってそんなもよね。それがリアルなのね。でもニュージーランドに戻ると決意したことが心の成長でもあるよね。
でもやっぱり私はこの作品が好きになれなかった。
話が過去と現在を行き来して面倒くさいし、あの地震はなんやったんや?地震で同級生が死んだわけじゃないよな?28でニュージーランドに行って3年経ったのに3年後に30歳のお祝いされてるし、????な場所もあり疲れた。
ケナのことは最後まで好きになれなかったし。リアルな内容なだけに私にとっては微妙なのかも。
ケナの心情描写に引き込まれる
新宿武蔵野館で、チャン・ゴンジェ監督の舞台挨拶のあった上映回を鑑賞。前日にチケットを買った時は7~8割方埋まった状態でしたが、結果的に満席で中々賑やかでした。
本作の内容ですが、主人公のケナ(コ・アソン)が、題名通り母国韓国に嫌気がさしてニュージーランドに活路を見つけるために旅立つというものでした。ケナが母国に嫌気がさしたのは、男尊女卑社会であることや、ルールよりも情実を優先する社会であることなどが挙げられていました。いずれも日本にもある問題なので、そういう意味で他人事とは思えない部分があり、非常に興味深い作品でした。特に男尊女卑の問題に関しては、韓国のジェンダーギャップ指数が世界94位であるのに対して、日本は118位とさらに低位なので、両国ともに改善を要すると改めて感じたところでした。
話が内容からそれてしまいましたので元に戻すと、ニュージーランドに渡ったケナも、順風満帆とはいかず、山あり谷ありが描かれていましたが、その経験を通じて成長していく姿に力を貰った気がしました。そして嫌で飛び出した韓国の家族とテレビ電話で話して癒されるシーンなどは、アンビバレンツな人間の感情が非常に上手く描かれていて、作品世界に引き込まれて行きました。
俳優陣ですが、主役のコ・アソンが健気なケナを全力で演じており、いっぺんで虜になりました。
そんな訳で、本作の評価は★4.6とします。
ペンギンはNZ生まれ
韓国社会に生きづらさを感じて、ニュージーランドに渡った20代後半の女性の話。
渡新する空港から始まり、1年前からの出来事や心情を振り返っていくけれど…会社でのクソな上司との行はまともな主人公にみえたものの、一人暮らししないのか?という思いもびっくりの食費すら実家に家に入れていないとか(*_*)
現在のNZ暮らしの様子と、過去の韓国での話しを言ったり来たりしながらみせていき、ちょっと判り難いな何て思っていたら、あっという間に3年経ってるのね。
そしてなんだか良くわからない地震からのまた韓国だけれど、この人何か成長してます?
下にみていたジェインはそもそも韓国から逃げ出した人ではないですからね。
ということで、根拠のないプライドを失くす感じとかは良かったけれど、なんだか30代プーの作り方に感じてしまった。
設定がもう5歳ぐらい若ければねー…。
そういえば、あらすじ紹介に28歳と記されているし、26歳を歳下と言っていたけれど、3年以上経ってもうすぐ30歳のB.D.という良くわからない時間経過を辿ってたよね。
若者の今は The "now" of young people
原題に「ケナは〜」は付いていない。
邦題の付け方が上手いなあと思った。
少しのことで見え方が変わる。
現状に閉塞感を感じていたケナは
社員の立場も、悪くない恋人も、
家族からも離れて
ニュージーランドに旅立つ。
誰しも、今、居る場から
離れたいという思いはあるかも。
自分を振り返っても、
大学院を中退したのは、
このままだと詰むという思いと、
現状のままだと色々と力や説得力がない
と思ったからで。
元居た場所を捨てるのではなく
離れるという選択肢は
【アリ】だと思わせてくれる。
きっと自分が20代でこの映画を観ていたら
今、自分のいる場所を離れる
後押しになったかもしれないな
そう、思った。
The original title does not include "Kena~".
I thought the Japanese title was well-chosen.
A slight change can alter one's perspective.
Feeling trapped in her current situation, Kena leaves behind her job, her not-so-bad boyfriend, and even her family to embark on a journey to New Zealand.
Everyone, at some point, might feel the urge to leave their current place.
Looking back on my own experience,
I dropped out of graduate school because I felt that if I stayed, I would be stuck.
I also believed that without a change, I wouldn't gain the strength or persuasiveness I needed.
This film reassures me that rather than abandoning where you came from,
choosing to step away is a valid option.
If I had watched this movie in my twenties,
it might have given me the push to leave my own place.
That’s what I thought.
人生はもっと自由でいい
この瞬間に願う幸せ
《試写会にて鑑賞》
韓国の競争社会と階級文化が生み出した
閉塞感、不安感、息苦しさ、生きづらさ。
これは日本にも置き換えることができ、
共感するポイントがいくつもありました。
ケナの一家と婚約者の一家の間には
格差があるものの、ケナは低階級でも
比較的、恵まれているタイプの女性。
また、行動力があり自分の意見も
きちんと伝えることができる。
そんな彼女がニュージーランドへ移民し、
人間らしく生きていく姿に胸打たれました。
最初はケナ自身も韓国の価値観に縛られていましたが
だんだんと笑顔になっいく様子にこちらも自然と笑顔に。
心の荷物が軽くなったように感じました。
また、父親の「好きなように生きなさい。」
という言葉には目頭が熱くなりました。
母親は昔ながらの価値観ではありますが、
娘の幸せを常に願っていて
最終的には笑顔で送り出してくれる姿が
そこにはありました。
どの国に移住しても完全なるパラダイスは
ないけれど自分が本当に願う幸せは
手に入れることが出来るのだと強く思いました。
自分にはとても刺さった作品です。
自国をヘル・コリアと呼ぶ若者たちのリアル
ほとんどドラマの受け売りだが、名前の五大姓(金、李、朴、崔、鄭)は国民の6割以上を占め、全体でも200種、(日本は10万以上)であり、名前が同じなら、学歴、財産、家柄、で差を付けようというのが人情だ。受験日には飛行機の騒音も許さず、格差は非常に大きく、出自の近い同姓同士は結婚出来ず、相手が年上ならタメ口禁止、酒杯も顔を背けて飲む。ざっと挙げても面倒で息づまる。オマケに自慢できない世界一もあり、出生率は最低、自殺率は最高………
将来を悲観し閉塞感を覚え、国外脱出を目論む若者の数はハンパではないことは充分理解できるので、すぐさまケナに感情移入してしまう。ニュージーランド編でも、英語の会話よりハングルのほうがなんだかしっくりするし、ケナも美人ではなく、裏表のあるところがリアルだ。原作は知らないが、生きづらさと若さが微妙に溶け合っている人間の普遍性を表現できている作品だと思う。
誰しも、ふと、自分が寒がり屋のペンギンだとして、過去のその“未熟さ”を補ってくれたのは、周囲の助力であったと素直に気づき、寒さと飢えさえ凌げれば、何処でも生きていけると悟れるものだ。
ケナに日本の詩を贈ろう。
おいら
オットセイのきらいなオットセイ
でもやっぱり
オットセイはオットセイで
ただ
むこうむきになってるオットセイ
(金子光晴 オットセイより)
なんであの描写入れた?
2025年劇場鑑賞77本目。
エンドロール後映像無し。
自分も申し訳ないけど韓国は嫌いです。
いやあんだけ日本嫌い嫌い言われたらこっちも嫌いなりますって。この映画の主人公のケナが韓国を嫌う理由が自分も嫌いなところなのですが、先進国自殺率ナンバーワン(発展途上国でもっと多いところあるの?)なだけあって色々人を追い込んでいく国民性(日本も少なくはないんですけど)に嫌気がさし、ニュージーランドへ留学するケナ。まぁいい感じで暮らすのですが、急にニュージーランドの大地震の話がでてきてもしかしてこれで・・・?と思ったらケナはピンピンしていて、お世話になっていた家族と同じ構成の死者が出たとニュースで流れるのですが、だからどう考え方変わったみたいな話はそれ以降なく、実際その地震で亡くなった韓国人は2人しかおらず(日本人は28人)そのエピソード挟んだ意味が本当に理解不能でした。事前に「なんか揺れてない?」という伏線まで張ってたのに。
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