ケナは韓国が嫌いでのレビュー・感想・評価
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「人生で逃げ出したい時があれば逃げても良いんだよ」みたいなメッセージが込められている感じの作品。
残念ながら自分にはあまり響かなかった感じ。
多分、若い世代の人が共感できる作品だったかも。
主人公のケナ。
老朽化した狭小住宅に4人の家族と暮らし寒い冬を心底嫌っている設定。
片道2時間の満員電車の通勤で疲弊し、職場の上司とはソリが合わず。
恋人のジミョンとは、表面的には穏やかな関係を保っているものの、価値観のずれを感じている設定。
そんな息苦しい日常から抜け出すように、ケナは一人でニュージーランドへの移住を決意。
韓国での憂鬱そうなケナの表情とは対照的に、ニュージーランドで次第に笑顔を取り戻していく様子を丁寧に描いていた印象。
韓国のどんよりとした薄暗い風景と、ニュージーランドの眩しいほどの光が降り注ぐ開放的な風景のコントラストが印象に残る。
ニュージーランドで新しい友人や恋人ができ充実した日々を送るケナ。
この先どのような困難が待ち受けているのか?
そして彼女がどのように成長していくのかが見どころだった感じ。
ケナの仕事仲間のセリフ。
「自分を守る為に黙ってちゃダメ」って言葉が重かった。
ニュージーランドでの生活も決して良いことばかりでは無く、それでも様々な経験を通してケナが少しずつ自立し、前向きに生きていく姿に心を打たれた。
ニュージーランドの自然の中で生き生きと輝くケナが、本当に美しく見えました。( ´∀`)
よく分からなかった
自分探しの旅
寒さが嫌いなペンギン
70点ぐらい。国ガチャ、席ガチャ
ヘル朝鮮って言葉や韓国から移住する人の多さは知ってたけど、
最近は、日本人も日本から出ていく出ていかないってネット記事を目にし、他人事じゃない。
それもあって、楽しみにしてた作品です。
時間軸が行ったり来たりして、登場人物が時おり一緒くたになって、少し分かりずらかったけど、大筋は理解し終了。
終わったあと、いろんな方の感想、ネット記事、あらすじ、を読んで、
あの場面そういうことか…あの人って◯の彼氏だったんだ…とか、かなり理解できた。
近くのオッサンがカサカサうるさくて、観るの阻害されてイライラ、余計に分かりずらかったんだけど、
映画館のイヤなとこは、こういうマナー悪い奴がいると最悪。
もう内容よく分かったし、けっこう面白かったし、口直しを含め、もう1回観ます。
皆様、お互い思いやり配慮を持って映画を鑑賞しましょう。
主人公に全く共感できず。
「的外れで焦点ずらし」な男たち
映画のタイトルを見て、数年前に話題になっていた(本作の)原作について思い出して劇場鑑賞を決めた本作。サービスデイのヒューマントラストシネマ有楽町はまぁまぁの客入りです。
冒頭、ケナ(コ・アソン)のナレーションで解説しながら始まる朝の出勤風景。寒さと眠さに耐え、片道2時間かけて向かった職場ですが、自分の仕事に意義を見出せないばかりか、上司(男性)の理不尽さや魂胆が丸見えな指導に嫌気が差しています。モヤモヤする気持ちを恋人・ジミョン(キム・ウギョン)に共有するケナ。一昔前なら「理解があって彼女想いの優しい彼氏」と言われていたような模範解答をするジミョンですが、ケナにとっては「的外れで焦点ずらし」な返答にイラっとします。反骨心が強く、時にストレートな物言いもしがちなケナ。しかし、ちゃんと聞けば何一つ間違ってはいないし、むしろ自分の人生、そして幸せについて目を逸らすことなく真剣に向かい合っています。そしてまた、「こうあるべき」と言われがちな世間体を気にして安易に「敷かれたレール」に乗ることにも疑問を抱いています。
今あるものを捨ててまで「賭け」に出るリスク。28歳と言う、嫌でも「この先の人生」を意識せざるを得ない年齢にいよいよ、韓国を出る決意を決めて飛び立つケナ。初めのうちは言語というハードルにどうしても「韓国人コミュニティ」での行動が多くなりがちですが、段々と英語も上達し始め、交友関係の幅も広がり始めます。
ところが、どこに居たって「起きて欲しくないこと」に直面するのも人生。そんな時、辛い気持ちに寄り添おうとする男性陣は、ケナを自分の庇護下に置こうとします。勿論、本人たちに「弱みに付け込む」意図はないでしょうが、根本的にケナを理解していれば「そうじゃないだろう」なこのサジェスチョンもやはり「的外れで焦点ずらし」。私を含める男性陣よ、本当に気を付けないといけませんな。。
韓国では寒さに震えてポケットに手をツッコミながらくわえタバコする「ヤサグレたケナ」が、オークランドでは自然と海に囲まれた開放感の中、日に焼けて健康的。(映画でそのシーンはありませんが)しっかり勉強して学位を取りつつ、余暇には友人たちと呑みながら英語でポリティカルな議論までするケナは正に「覚醒」。強い意志で「モヤモヤすることが多かった20代」を脱却し、新しい人生に踏み出す30歳のケナに拍手を送りたくなること必至。良作です。
幸せとは
閉塞感と選択肢と共感
ケナは韓国が嫌いだったけど、前ほど嫌いではなくなったと思いたい
自分は日本が嫌いではなかったけど、アメリカに留学していた時、実際に日本が嫌いでって人はいた。
日本の良いところ悪いところを客観視できたし、やっぱり日本が好きとも思えたから、海外に出るのは悪くない。
東南アジアからの留学生が大金持ちという点は同意。
結果はどうあれ、エリーがケナの人生を変えた大きな出会いであったことは間違いない。
黒髪から茶髪というベタな垢抜け方だけど、韓国にいた時は仏頂面で口角の下がっていたケナも、ポジティブで素敵な笑顔になった。
お父さんの「好きに生きなさい」は良かったな。心配だけどそれ以上に、娘の幸せを願う言葉にグッときた。
妹は韓国で楽しそうにしてるから、性格や考え方ではあるのだけど、ケナは出て良かったし、ニュージーランドで正解だったと思う、アメリカが合わずに帰国早めた子もいたから。
アメリカに住んでいた頃の自分と、前向きになっていくケナの変化を重ね、懐かしさを感じられて良かった。
ケナの行き先はどこへ⁉️
幸せを求めて
韓国で生きづらさを感じていたケナが、ニュージーランドへと旅立ち人生を模索していくストーリーです。
競争社会、格差社会である韓国で生まれ育ち、金融会社で働いていたケナは養うと言ってくれる優しい彼氏がいても海外に行くことを選びます。新しく始まった海外での生活と、これまでの韓国の生活が交差して、なぜケナが生きづらいと感じているのか心情がうまく表現されていたように思いました。
思い切って韓国を飛び出したケナだけど、どこにだってルールもあれば法律もあります。病を患ったり、いつ災害に見舞われるか分からないけど、いろんな経験を経てケナは自分の居場所を見つけていきます。
自分の人生は自分で選択できるんだと、表情に表れていたケナが頼もしく見えました。
私も寒いのが大嫌いです
私はケナが嫌いで
割と評価が良いですが、私は何一つ感じるものが無かったし退屈だなと思った作品でした。
まずなんで韓国人女性って、あんなにカンシャクを起こすの?イライラするなぁ。落ち着けよ、と思いながら見てました(笑)
しかしケナの考えには共感できる部分が。
生まれた国だからと無理して好きになる必要も無理して生きる必要もなくて、社会不適合なんて言葉があるけど、それはその国が合わないというだけ。ということもある。
そう、ケナの考えには共感できたけど、ケナは3年間のニュージーランド生活で何を得たんだろな。大きな成長は見られなかったけど、人間ってそんなもよね。それがリアルなのね。でもニュージーランドに戻ると決意したことが心の成長でもあるよね。
でもやっぱり私はこの作品が好きになれなかった。
話が過去と現在を行き来して面倒くさいし、あの地震はなんやったんや?地震で同級生が死んだわけじゃないよな?28でニュージーランドに行って3年経ったのに3年後に30歳のお祝いされてるし、????な場所もあり疲れた。
ケナのことは最後まで好きになれなかったし。リアルな内容なだけに私にとっては微妙なのかも。
ケナの心情描写に引き込まれる
新宿武蔵野館で、チャン・ゴンジェ監督の舞台挨拶のあった上映回を鑑賞。前日にチケットを買った時は7~8割方埋まった状態でしたが、結果的に満席で中々賑やかでした。
本作の内容ですが、主人公のケナ(コ・アソン)が、題名通り母国韓国に嫌気がさしてニュージーランドに活路を見つけるために旅立つというものでした。ケナが母国に嫌気がさしたのは、男尊女卑社会であることや、ルールよりも情実を優先する社会であることなどが挙げられていました。いずれも日本にもある問題なので、そういう意味で他人事とは思えない部分があり、非常に興味深い作品でした。特に男尊女卑の問題に関しては、韓国のジェンダーギャップ指数が世界94位であるのに対して、日本は118位とさらに低位なので、両国ともに改善を要すると改めて感じたところでした。
話が内容からそれてしまいましたので元に戻すと、ニュージーランドに渡ったケナも、順風満帆とはいかず、山あり谷ありが描かれていましたが、その経験を通じて成長していく姿に力を貰った気がしました。そして嫌で飛び出した韓国の家族とテレビ電話で話して癒されるシーンなどは、アンビバレンツな人間の感情が非常に上手く描かれていて、作品世界に引き込まれて行きました。
俳優陣ですが、主役のコ・アソンが健気なケナを全力で演じており、いっぺんで虜になりました。
そんな訳で、本作の評価は★4.6とします。
ペンギンはNZ生まれ
韓国社会に生きづらさを感じて、ニュージーランドに渡った20代後半の女性の話。
渡新する空港から始まり、1年前からの出来事や心情を振り返っていくけれど…会社でのクソな上司との行はまともな主人公にみえたものの、一人暮らししないのか?という思いもびっくりの食費すら実家に家に入れていないとか(*_*)
現在のNZ暮らしの様子と、過去の韓国での話しを言ったり来たりしながらみせていき、ちょっと判り難いな何て思っていたら、あっという間に3年経ってるのね。
そしてなんだか良くわからない地震からのまた韓国だけれど、この人何か成長してます?
下にみていたジェインはそもそも韓国から逃げ出した人ではないですからね。
ということで、根拠のないプライドを失くす感じとかは良かったけれど、なんだか30代プーの作り方に感じてしまった。
設定がもう5歳ぐらい若ければねー…。
そういえば、あらすじ紹介に28歳と記されているし、26歳を歳下と言っていたけれど、3年以上経ってもうすぐ30歳のB.D.という良くわからない時間経過を辿ってたよね。
若者の今は The "now" of young people
原題に「ケナは〜」は付いていない。
邦題の付け方が上手いなあと思った。
少しのことで見え方が変わる。
現状に閉塞感を感じていたケナは
社員の立場も、悪くない恋人も、
家族からも離れて
ニュージーランドに旅立つ。
誰しも、今、居る場から
離れたいという思いはあるかも。
自分を振り返っても、
大学院を中退したのは、
このままだと詰むという思いと、
現状のままだと色々と力や説得力がない
と思ったからで。
元居た場所を捨てるのではなく
離れるという選択肢は
【アリ】だと思わせてくれる。
きっと自分が20代でこの映画を観ていたら
今、自分のいる場所を離れる
後押しになったかもしれないな
そう、思った。
The original title does not include "Kena~".
I thought the Japanese title was well-chosen.
A slight change can alter one's perspective.
Feeling trapped in her current situation, Kena leaves behind her job, her not-so-bad boyfriend, and even her family to embark on a journey to New Zealand.
Everyone, at some point, might feel the urge to leave their current place.
Looking back on my own experience,
I dropped out of graduate school because I felt that if I stayed, I would be stuck.
I also believed that without a change, I wouldn't gain the strength or persuasiveness I needed.
This film reassures me that rather than abandoning where you came from,
choosing to step away is a valid option.
If I had watched this movie in my twenties,
it might have given me the push to leave my own place.
That’s what I thought.
人生はもっと自由でいい
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