劇場公開日 2025年3月7日

「「人生で逃げ出したい時があれば逃げても良いんだよ」みたいなメッセージが込められている感じの作品。」ケナは韓国が嫌いで イゲさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「人生で逃げ出したい時があれば逃げても良いんだよ」みたいなメッセージが込められている感じの作品。

2025年3月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

残念ながら自分にはあまり響かなかった感じ。
多分、若い世代の人が共感できる作品だったかも。

主人公のケナ。
老朽化した狭小住宅に4人の家族と暮らし寒い冬を心底嫌っている設定。
片道2時間の満員電車の通勤で疲弊し、職場の上司とはソリが合わず。
恋人のジミョンとは、表面的には穏やかな関係を保っているものの、価値観のずれを感じている設定。

そんな息苦しい日常から抜け出すように、ケナは一人でニュージーランドへの移住を決意。
韓国での憂鬱そうなケナの表情とは対照的に、ニュージーランドで次第に笑顔を取り戻していく様子を丁寧に描いていた印象。

韓国のどんよりとした薄暗い風景と、ニュージーランドの眩しいほどの光が降り注ぐ開放的な風景のコントラストが印象に残る。

ニュージーランドで新しい友人や恋人ができ充実した日々を送るケナ。
この先どのような困難が待ち受けているのか?
そして彼女がどのように成長していくのかが見どころだった感じ。

ケナの仕事仲間のセリフ。
「自分を守る為に黙ってちゃダメ」って言葉が重かった。

ニュージーランドでの生活も決して良いことばかりでは無く、それでも様々な経験を通してケナが少しずつ自立し、前向きに生きていく姿に心を打たれた。

ニュージーランドの自然の中で生き生きと輝くケナが、本当に美しく見えました。( ´∀`)

イゲ