劇場公開日 2025年3月7日

「閉塞感と選択肢と共感」ケナは韓国が嫌いで ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0閉塞感と選択肢と共感

2025年3月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

韓国における特に女性の生き辛さを「寒さ」に託して丁寧に描きつつ、そこからの(たとえ海外に飛び出したんだとしても一気にではなく)緩やかな解放を提示する。
ケナがそうであるように、その解放は自由でありつつもある意味『流浪』であることを意味する。
生き辛さか流浪かの選択。それが韓国(日本とほぼ同じだよね)の現実。
結果どっちを選ぶんだとしても、選択肢がないままではなくて自ら選ぶことが、選択肢があることこそが大事だよね、と思う。
1980年代終わりにNYCで同様のモラトリアムを過ごした身として、切実に共感した…

ぱんちょ