フロントラインのレビュー・感想・評価
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…は対応する気は無いそうです!!
今、残すべき映画
つい数年前にあった 記憶にも まだ新しい事案なので、観ておく冪だと思い、鑑賞しました。
記録映画ではないので、省いて、簡素化する部分と、表現す冪な処の客本的な選別が上手くできており、とても良い作品に仕上がっていました。
船外の"作戦室"と、舩中の2場面の撮影が、どうみても似たような作りで
どちらも学士会館で撮影したのがミエミエで。。。映画の低予算ぶりが露呈してしまい がっかりした。
本作は、もう少し その辺にお金をかける冪でした。
現実とかには関係なく、せめて舩中シーンでは、カーテンを外して撮影をして欲しかったのと
作戦室は、普通の会議室の様なスタジオ撮影をして欲しかった。 <糞演出賞>
厚生労働省の役人・立松信貴を演じた松坂桃李さんは、とても"できる官僚"で素敵だった。
史実で、地元の超著名弁当の"差し入れ"を、外人船長が理解してくれなく
「こんなチープで、冷めた弁当は この船に不似合い」と
3000個の差し入れすべてが廃棄された事件が、映画の中で 取り上げられないか 冷や冷やしたが、それはなくて 良かった。
代わりに、差し入れの"ドーナツ"を褒めてくれたのは、良かった。
この映画の関連昨にしても良いと思う「感染列島(2009)」は、必ず観ておく必要があると思う。
熱い演技をしない俳優と本物としか思えないダイアモンドプリンセス号
上映開始からちょっと遅れたおかげで、F1に押されて(笑)大スクリーンでの観劇にはならなかったのですが、演出、映像(カメラ、照明)は良かったですね。特に、出だしの客船のハッチを開けると海保の巡視艇が居て、超広角?カメラをハッチを開けた女性船員から引いていくと客船の白い船舷がずっと続いてダイアモンドプリンセスの巨大さを映し出すところ。
話の筋は、だいたい当時の報道やその後の記事書籍で出ている通りなのでしょうが、それを乗船客と乗組員の隔離終了までに絞って、なるべく淡々と描こうとしているところが良かったような。演者もオーバーアクションがない、カメラにもオーバーリアクションがない。少々、医療設備や治療の出方が少ないようにも感じたが、どちらかというと非常に感染力と致死率の高かったコロナの初期パンデミックに対する医療関係者の対応とオールドメディアの下劣さや市井のコロナ差別を自然に描きたかったのかなと。今思い出しても、当時のワイドショーや一部のインフルエンサーの見せ方や言い方には気が滅入るし。
それにしても、この映画に出て来るダイアモンドプリンセス号はCGだと思うんですが、どう見ても本物にしか見えませんでした。船内も本物にしか見えませんでした。それだけ、CGも実写も照明が素晴らしかったんだと思います。
終わりの方で、藤田衛生大が岡山の開業前の新病棟で、全要隔離乗客の一括受け入れをするシーンが出て来ますが、後にそのときの様子を藤田大を定点観測された方が綴った本があり、それには大変感動しました。「最後の砦となれ」大岩ゆり著、ご参考までに。
阿吽の呼吸
もう5年経つのか…と思いながら、当時のことをいろいろ思い出しながら...
もう5年経つのか…と思いながら、当時のことをいろいろ思い出しながら鑑賞。
自分は当時副業で宅配便の荷物の仕分けをしていたが、外出控えでネット通販の荷物の量はどんどん増えるのに、それを配達するドライバーは玄関で除菌スプレーを吹きかけられたりしていた。
船に乗り込んだ医療従事者やその家族がまわりに迫害される様子を見て、とてもやるせない気持ちになった。
現実ではここからがさらに感染拡大で日本中大変なことになっていくけど、医療従事者の方には当時も今も本当に感謝の念しかない。
役者さんはみんなとても良かったけど、特に窪塚洋介さんがかっこよかった!
描きたいことが絞られてなくて少し残念
もう少しドキュメンタリー調なのかと思っていたから少し残念な出来でした。
もう、というよりまだたった5年前のことなのにだいぶ記憶は薄れてますが、当時自宅で報道とTwitterで感じていた危機感や緊迫感が感じられなかったなあと。
客船の話というくくりであっても、ここからが本当の感染対策地獄なはずなので、乗客たちが全員下船したということで希望が見えるような締めくくり方は違和感しかないです。
隔離する、船から下ろす、検疫が、入国審査が…みたいなこともサラッと流しすぎだし、病院に送られた人たちの容態もあんなものではなかったような。
せめてあの時の空気感は描いて欲しかった。
船内対策として当時はまだ未知の感染症で手探りなのはわかるけど、当時報道を見てるだけでも感じたコロナの怖さがあまり伝わらない。
彼らが良くやってくれたのはわかってる上でですが、やったことだけを並べて、大変だったみたいなことを見せるだけだから、DMATや医師たちや厚労省の大変さ、乗客の隔離生活のしんどさが伝わらないのかと。
2時間で下ろされた感染症の専門家医師の動画やゾーン分けに関しても報道された内容からしてもあんなものではなかったし、病院やホテルなどの提供の申し入れはもう少し描いても良かったかと。
この映画では船の外の反応も見えない上にここからなのにすでに反省モードな展開なので、結局何を伝えたいのかがぼんやりしてしまったと思います。
あのしんどかったコロナ禍は日本においては「ここから始まった」に近いのが肌感覚としてあるので、下船で終わっていてもめでたしめでたし、ではないというのはにおわせて欲しかったし、脚本としてもう少しやりようがあったと感じます。
再びの平穏に感謝を
見て良かったです。あの超大作と公開が近かったため話題があちらに行きがちだけど、こちらも見ておきたい一作。
コロナ禍の序章である豪華客船内で何が起こっていたか。
ドラマティックでもないがドキュメンタリーでもない丁度良い塩梅のエンタテイメント作品として仕上がっている。
感染者、DMAT、客船クルー、厚労省。命を最優先に未知のウイルスと闘った人たちに労いの気持ちを改めて。
言われのない誹謗中傷は、平時でもあちこちであるが、振り回されずに一旦立ち止まって見極めることは心がけたい。
クルーや隊員へ、乗客から感謝の気持ちを伝える折り紙やメッセージの飾り付けは温もりを感じて泣けた。
今回松坂桃李や池松壮亮といった輩感の薄い(?)キャストが芝居くさくなく演じていたのも良かった。窪塚洋介は独特のセリフ回しが健在だったけど、あの軽妙な感じはストーリーを重くさせすぎないためにバランスの良い配置だったように思う。
小栗旬は良い役だったしかっこよかった。
思いの外頑張ってたのは森七菜。近頃話題作に必ず出てるが、今回も隊員と乗客を繋ぐ重要な役を丁寧に演じていた。
あの時に考え得る最善を、人道的な観点から選択し実行に移してくださった医療従事者をはじめとする全ての方に、今更ではあるが敬意を表したい。
なかなかの感動作品
薄れていく記憶を埋めてくれる作品
コロナ発生時にあれだけ取り上げてられていたダイヤモンドプリンセス号のこと、この映画予告を観るまでは少し忘れかけていました。
コロナ渦、医療従事者の方が感染者のためにどんな思いで最前線で治療をしていたのか。
医療従事者、船のクルー、マスコミ…いろんな人が、それぞれの立場からコロナと闘っていたのだとあらためて感じました。
今はコロナが日常と化しましたが、あの当時、未知のウイルスの恐怖を味わったこと、それを乗り越えて今があること…感謝したいです。
時間が経つとつらかったことを忘れることはありますが、決して忘れてはいけない事実を思い起こさせてくれる作品でした。
期待していた、小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介の共演。
映画のちょい役でいい味だす窪塚洋介の出番が多く、期待していましたが、演技に違和感。
作中、小栗旬を「ゆうきちゃ〜ん」と呼ぶ、性格軽そうなのにやり手というおいしいキャラなのですが、台詞が棒読みに聞こえる。
小栗旬と窪塚洋介は、これまで様々な災害時派遣を乗り切ったバディ感あるコンビ設定だと思うのですが、それも感じられず。
他の人の演技がよかっただけに、残念でした。
タイトルはもう少し分かりやすくても良かったかな?
たった5年で
1人でも多くの人に見てもらいたい作品です
無題
良い映画
多面的に捉えないと真実の実態は見えない
日本における新型コロナウイルス感染の起点となった豪華客船ダイアモンドプリンセス号で発生した集団感染を医療従事者にフォーカスして描いた重厚な作品である。当時はマスコミ報道でしか知り得なかった集団感染の実態に医療従事者役の演技派俳優達の迫真の演技で迫っていく。当時、マスコミ報道だけで集団感染の実態を判断した自分の未熟さが身に染みる。多面的に捉えなければ真実の実態は見えない。当時の真実を知る為に日本人として観るべき作品である。
2020年。船内で新型コロナウイルス感染が発生したダイアモンドプリンセス号が横浜港に入港する。当時、日本には新型ウイルス感染対策組織はなく災害医療のボランティア的医療チーム・DMATが急遽対応することになる。彼らは満身創痍になりながらも未知のウイルスに敢然と立ち向かっていく・・・。
劇的展開はないが、その方が作品をリアルに感じることができる。DMATのリーダー・結城秀晴(小栗旬)と医師・仙道行義(窪塚洋介)、隊員・真田春人(池松壮亮)、厚生労働省の役人・立松信高(松坂桃李)らが、コロナ患者を救うため、感染拡大を防ぐため次々に発生する難題を反発、衝突しながらも愚直に諦めずに乗り越えていく。船内のクルーも同様である。乗客の願いを叶えるために懸命に奔走する。集団感染の最前線にいる彼らは己の任務を愚直に全うしていく。揺るぎない使命感を貫く姿に自然に涙が溢れてくる。当時、我々が知らなかった真実を描くことで、集団感染の多面的な真実が浮き彫りになっていく。
コロナウイルス感染終息後に本作が公開された意義は大きい。今だからこそ、当時を客観的に捉え、冷静に振り返り多くを学ぶことができる。今後、更に強力な新型ウイルスが発生するだろう。今回の教訓を活かしたい。過去の災難の教訓を知力に変えて更に大きな災難を乗り越えてきたのが人類の歴史なのだから。
本作は、真実は多面的であり、一面だけでは真実の実態は分からないことを我々に強く示唆している秀作である。
1番ムカつくのは、自国語で喚き散らす外国人旅行者だった。
広く浅く
感染症が広がる船内。必死に治療にあたる医師たちや、乗客一人ひとりに真摯に向き合う乗務員の姿に心を打たれた。
その様子を見て、「あの時、自分にできることは本当に何もなかったのか」と自問自答し、悔しさと感謝の入り混じった思いで涙が溢れた。
ただ、主人公は対策本部に駐在し、現場の最前線には立たない立場。船内で指揮を執るのは別の医師で、下船後の搬送手配なども厚労省の職員が担っていたため、彼自身の苦悩はややぼんやりと描かれていた印象。
一方で、マスコミの描写はあまりにも“ペラい”。ペラすぎる(笑)。
ただただ世論をかき回して報道に注目させようとする姿勢が不快なのに、その後すぐ、誠実に働く医師や乗務員のシーンが続くことで、彼らとの対比がより鮮明になってしまっていた。
マスコミにも、彼らなりの信念や仕事への矜持があったはず。そこをもう少し丁寧に描いていれば、作品全体に深みとバランスが出たのではないかと思う。
そして窪塚洋介。はじめは誰だかわからなかったが、エンドロールを見て驚いた。落ち着いた渋い演技で、作品を引き締めるような存在感を放っていた。
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