フロントラインのレビュー・感想・評価
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感染よりも社会から抹殺される怖さ
迷いや悩み、最前線の決断
恐怖で地上を覆いつくした感染症
医療従事者として、当時働いていた病院にも
コロナ病棟が開設され、従事した
私の家族は、既に家を出ており、同居は犬だけで、
通勤は原チャリ
感染したとしても、人にうつすリスクは低く、
感染管理には自信があった
自分自身を守り、少なくとも自分は感染せず、
人にもうつさない それが大原則である
当時は、狂っていた
私の住む所は、知事が緊急事態宣言も
蔓延防止条例も出さなかったが
だからといって、急激に感染者が増えたとは
言えなかった
が、時間が経過するにつれ、
感染者0なんて追える状況は無くなり
ワクチンが普及して
「ワクチン接種したから、大丈夫」
という根拠の薄い風潮も流れていた
映画の中では、DMATから感染者が出たら、
DMATのくせに
と批判される という場面があったが
医療従事者も例外無く感染者は大勢出ていた
医療従事者というだけで、感染源のように言われる
感染者の少ない地方に、県外の車が停車していると、 迫害される
友人も車のフロントガラスに「コロナは帰れ」
と張り紙をされたと言っていた
情報に踊らされる事が無く、正しい方法を正しく行う
それが、どのような事でも、どんな場面でも、
どんな事態でも、何よりも正しい
マスコミは大きな力を持ち、情報を流布する
手段を持ち、民意を誘導出来る
目の前のオイシイものに飛びつくだけでなく
正しい使い方を学び、実行する能力は無いのだろうか
この映画は、混沌とした閉鎖空間で、
人の命を守る為にもがき苦しんだ
人達の姿を描いてくれた
ダイアモンドプリンセス号だけではない
犯罪然り。
事実を正確に報道するという理念と気概を持ち
民意を弄ぶ事をせず、正しい事を正しいと伝える
事に終始し
揚げ足取りや、重箱の隅をつつくような事を
しなければダイアモンドプリンセス号の事実を伝え
人々を救う事を模索していれば
世界中のマスコミが、そうしていれば
もっと違う「今」があったのではないか
そう感じた
医療従事者に感謝
マスコミの恐ろしさと未知のウイルスに戦うチームの苦悩。
コロナ当時を思い出しました 普通
コロナ期の医療関係者の献身の心に感謝
みんな一度は観るべき
客船を舞台に医療従事者たちがウイルスに挑む聖戦
事実に基づいているとはいえ、 基本的には未知のウイルスに立ち向かう人々をヒーローとして描いたエンターテインメントだ。演出の断りを最後に表示しているとおり。
実際、あのコロナ禍で治療に従事した医療関係者らには感謝しかない。自らの感染リスクも承知で尽力した崇高な人々。
だが、それと映画の評価は別物。あくまで劇映画として評価すべきなのだが、その点でみても充分に面白い映画だった。
綿密な取材によって明らかになった事実を社会派ヒーロー物語に再構築していて、そのアレンジがよくできていると思う。
医療従事者やこの物語で言えば客船のクルーたちが、そして彼らの家族が、当時どのような視線を浴びていたのかをこの映画は思い出させる。母親が看護師で病院勤めをしている子供が保育園に行けなくなったという話は、私のごく身近でも聞かれた。
病気を恐れるあまり、発病者とそれに近い人々まで差別する行為が社会現象化する現実は、我々人間がいかに成長しない生き物なのかを表していると思う。
この映画は、悪く言えば登場人物をステレオタイプに端的に集約していて安直な印象を受ける。
良く言えば単純明快に人物像が構築されていて感情移入しやすく、勧善懲悪物語に没入させてくれる。
テレビプロデューサー役の光石研がほぼ一人で悪役を引き受けていて、悪役とまではいかないが、お騒がせの感染症権威を吹越満が演じている。このお二人の演じぶりは我々観客を決して裏切らない。日本の映画・テレビドラマを支える貴重なお二人だ。
ここで描かれているほど、テレビ報道が面白おかしく煽り立てたという印象はないが、真面目に報道していたはずのテレビも実際の現場には入り込めていないから、現場の当事者から見るといい加減な憶測報道だと受け止められる部分もあったのかもしれない。ネット上の報道というか出所不明の情報も、作劇としてこのテレビ報道に集約したのだろう。
主演の小栗旬と松坂桃李のバディぶりが観ていて心地よくて、間違いなくこの映画のヒーローなのだが、最大の収穫は窪塚洋介だと思う。彼がこんなにいい役者だったとは。
DMATの統括責任者である小栗旬は、病院経営者・役人・マスコミの対応をしながら現場の状況を把握して指示を出さなければならない複雑な立場だ。
一方、客船に乗り込んで現場で直接指揮をとる窪塚洋介は、自分たちが立ち向かわなければならないのは感染者でありウイルスだという明確な姿勢を示すのだ。抑揚の少ない渋いトーンでしゃべる彼のセリフ回しが強い意志を表していて、時に上司である小栗旬の迷いを断ち切らせる示唆を与えて、実にカッコいい。
松坂桃李は直前にテレビドラマ「御神先生」で文科省の官僚を演じて高評価だったばかり。本作ではそれを踏襲したかのように厚労省の官僚を演じている(撮影はどっちが先だったのか知らないが)。冷静沈着で、破天荒なこともサラリとやってのけるクールな切れ者風でありながら、芯に熱いものを持っている感じがよく出ていた。
終盤で登場する滝藤賢一も重要な役を担っている。客船の乗客の隔離場所として提供された開業前の病院の医師で、受け入れてみると事前情報よりもはるかに悪い実態だったことで憤るのだが、乗客たちの夜間移送に同行して来たDMATの医師池松壮亮の苦労は、本人から聞かなくても推し量ることができる人物なのだ。
台風一過、二人が缶コーヒーを手に会話する場面に、プロフェッショナルの使命感と共感が滲み出ている。
子ども連れで客船に乗船していた母親役に、美村里江。ミムラって改名してたのね…。
まさに
お仕事映画としてはよかった
コロナ禍文学の王道となるであろうエピソードを題材に忠実に描き出そうした映画。
記録映画ではないので脚色がふんだんにあるが、マスコミや一部のキャラクターの描き方がやや公平性に欠けていて、余分な脚色に見えてしまった。あくまで淡々と事実を描いてほしかった感もある。
とはいえ、DMATや関係者の奮闘は詳しく知ることはなかったので、それが知れたことが良かったし学びになった。
お仕事映画としては良かったと思う。
松坂桃李は少し前にドラマで官僚役を演じていたので似たような役が似合うのかもしれない。
小栗旬と窪塚洋介の掛け合いは思いの外、バランスがとれていたように思う。
おそらくコロナ禍文学の代表する作品の1つになるだろうが、単純な公的現場vsマスコミの構造に陥ってしまうのはもったいないのが否めない。これは今時点の印象なので、数年後にまた見れば変わってくるかもしれないが。
あの頃
それぞれのベスト
全世界の人々が観てほしいです
知れてよかった
コロナが流行り、世界が一変した頃、私は医療従事者でもないためニュースや身の回りでしかコロナを知ることはなかったです。
もちろんニュースで本作のことも少し知ってはいたが、詳細は知ることもなく、自分事化しておらず遠い話のように感じていました。
そんな私には物凄く心に響くものがあり、鑑賞してよかったと思える作品でした。
自分の知らない所でコロナと向き合ってくださった方々が多くいること、向き合ってくださった方々がいたから今の平凡の日々を過ごせることを感じさせられました。
コロナの大流行が明けて、マスクを外して過ごせるようになりましたが、今だからこそ多くの人に届いてほしい作品だと思いました。
いやー、あまり誇張しすぎず、よい塩梅でそれぞれの正義を見せてくれて...
素晴らしい
日本在住の方々、特に横浜市の中高生や大学生に是非見てほしい映画
本日、見ました。
横浜市民なので、「これは見ないと」と思っていましたが、
結論から言いますと、とてもとても良い映画でした。
あの頃、海岸線に目をやると、常に大黒埠頭に停泊していた超大型客船の中で、
あのような事態が起きていたことを改めて思い出すと共に、
誰も先が分からない、何が本当なのかも分からない、
そして自分が感染してしまうかもしれない恐怖のなかで
未知のウイルスと戦ってくれていた”最前線”の方々の苦闘と苦悩の状況を、
この映画のおかげで、垣間見ることが出来ました。
また、この映画の中では、
・誰が、何のために、働くのか?
・自分は、なぜこの仕事をしているのか?
・最前線で働く人の家族は、どんな想いでいるのか?
・誰も経験したことがない状況で、何を基準に判断するのか?
などなど仕事についてとても多くのことを考えさせられました。
私自身、中高学校のPTAの仕事をしていることもあり、
10代の生徒さんや学生さんにも学校で是非見て頂いて、
仕事について考えてみる良い機会になるかと思いました。
最後に、この映画の制作に関わって頂いた皆さんに、大いに感謝します
これは、末長く残していくべき映画だと思いました。
コロナ前夜
数年経って少しだけ整理がつきました。
このアプリに多くの書き込みをするきっかけともなったコロナ禍についての映画です。
今さらですが初めて知ったことも多かったです。
少し考えればわかりそうですが外国の方も多かったんですね。あと船内に缶詰であったのも勝手に思い込んでいました。
とにかくマスコミに踊らされたのと、自分勝手な反骨心を発揮して外飲みだけは控えていましたが旅行や映画は可能な限り続けていました。世間の差別を感じながら自分の中でも差別心があるのも痛感しました。
日常が実は危ういものであることを自覚しましたし、流行りが終わってかららしきものに感染して後遺症のようなものも自覚しています。決して後悔はしていませんが貴重な体験であったことを振り返れました。
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