フロントラインのレビュー・感想・評価
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日本在住の方々、特に横浜市の中高生や大学生に是非見てほしい映画
本日、見ました。
横浜市民なので、「これは見ないと」と思っていましたが、
結論から言いますと、とてもとても良い映画でした。
あの頃、海岸線に目をやると、常に大黒埠頭に停泊していた超大型客船の中で、
あのような事態が起きていたことを改めて思い出すと共に、
誰も先が分からない、何が本当なのかも分からない、
そして自分が感染してしまうかもしれない恐怖のなかで
未知のウイルスと戦ってくれていた”最前線”の方々の苦闘と苦悩の状況を、
この映画のおかげで、垣間見ることが出来ました。
また、この映画の中では、
・誰が、何のために、働くのか?
・自分は、なぜこの仕事をしているのか?
・最前線で働く人の家族は、どんな想いでいるのか?
・誰も経験したことがない状況で、何を基準に判断するのか?
などなど仕事についてとても多くのことを考えさせられました。
私自身、中高学校のPTAの仕事をしていることもあり、
10代の生徒さんや学生さんにも学校で是非見て頂いて、
仕事について考えてみる良い機会になるかと思いました。
最後に、この映画の制作に関わって頂いた皆さんに、大いに感謝します
これは、末長く残していくべき映画だと思いました。
コロナ前夜
数年経って少しだけ整理がつきました。
このアプリに多くの書き込みをするきっかけともなったコロナ禍についての映画です。
今さらですが初めて知ったことも多かったです。
少し考えればわかりそうですが外国の方も多かったんですね。あと船内に缶詰であったのも勝手に思い込んでいました。
とにかくマスコミに踊らされたのと、自分勝手な反骨心を発揮して外飲みだけは控えていましたが旅行や映画は可能な限り続けていました。世間の差別を感じながら自分の中でも差別心があるのも痛感しました。
日常が実は危ういものであることを自覚しましたし、流行りが終わってかららしきものに感染して後遺症のようなものも自覚しています。決して後悔はしていませんが貴重な体験であったことを振り返れました。
緊張感のある映画!
医療従事者の方々の姿勢に、涙が止まりませんでした。
未知の感染症の中、現場で働く医療従事者の志の高さに、頭を垂れました。
まるで戦場みたいな客船内で、ひとりひとりが不安や心配、疲れと折り合いをつけながら、プロとして仕事をする姿。
崇高すぎて、まぶしかったです。
それでも、医療従事者も、普通の人々です。
目の前の病人を助けることは大切ですが、自分自身や家族の健康や安全をもっと優先してもいいのではないでしょうか。
不眠不休で働いて、自分自身が病に倒れては、本末転倒です。
その辺をきちんと見極めて、必要なら緊急時でもしっかり休んで欲しいです。
どんな死に方も、きっと寿命だと、私は思っています。
そして、実話をサスペンスフルな映画に仕上げたこの作品の価値は大きいです。
SNS時代の個人の投稿、マスコミの報道、医療機関の情報発信。
また、緊急時の医療の提供方法、様々な制度の柔軟な運用の仕方。
もし、類似の緊急事態が起こった時、この時の知見をもとに、より的確な対応ができるだろうと感じました。
最後に、一番知りたかったポイント。
立松さんみたいな厚労省の官僚って、ホントにいるのかしら?
世代交代が進んで、腰も低く、物わかりの良い人が増えてきたのかしら?
彼が言った、官僚になった理由が胸アツでした。
オールドメディアに踊らされた記録
本作はコロナ禍の始まりのあの船での実話をもとに描かれているため、作中ではいわゆる東京MERのような大事故が起きてそれを救ってチャンチャン!的なものはなく特に大きな展開とかもさほどなく淡々と、でもとても大事で意味のあることを伝えている映画だと感じました。
コロナ禍、そこから続いた感染者速報、コロナワクチンなど今でいうオールドメディアにさんざん踊らされてきました。本作で描かれているようにテレビ局はとにかく数字になればいい、自分たちの利益になればなんでもいい、毎日伝える悲惨な事件なんかもただの彼らのネタでしかありません。そういうことで垂れ流される間違った情報、一部だけ切り取られた煽りなどコロナ禍を期に私はいわゆるワイドショーというものを一切見なくなりました。
また、医療の面においてもあのコロナの始まりは誰もが得体の知れないウイルスを恐れて医療機関が受け入れなかったことなどは今でも私の住む田舎の病院は続いており、かかりつけの病院にも関わらず少し発熱した際に連絡しても受診拒否される始末です。
コロナ禍も終わったのに何言ってんだ!とか過激なことは言いませんけど
一体何のための病院なのだろう?と思いますしコロナ禍を期に発熱に対しての過剰な対応など医療機関がおかしくなったと思います。
結局、誰もが何かあった場合の責任を取りたくない、それなんだと思います。たしかにそれは誰もが思う気持ちでしょうけど、何度も書きますがそれでは何のために医療機関があるのだろうか?と思いますね。
都会の病院はわかりませんが田舎の医療機関はいまだにコロナ禍が続いているかの対応なのです。
そういう憤りをこの映画を見てすごく感じてしまいました。
あまり映画の内容と関係なくてすみません。
どこにも逃げられない。閉ざされた海の上で「何を守るか。」命の前に立ち続けた物語。
「未知の感染症」「密閉された客船」「医療崩壊」これだけ強い素材が揃っていれば、ドラマとしての期待値は当然高くなる。
しかし、蓋を開けてみれば、実話のわりに、映画としての緊張感や感情の厚みに物足りなさが残る。
医療措置の現場描写や船内の緊迫感は一定のリアリティがあるものの、勢いが続かなかった。
演技面では、小栗旬をはじめ、松坂桃李、池松壮亮らが役をしっかりと務めているのは確か。
ただ、どの人物にも「個」としての掘り下げが少なく、感情が揺さぶられる場面はあまりなかった。
とはいえ、現場に残された医療従事者たちの責任感と孤独、正解のない状況下で戦う苦しみを映し出したことには意味があったと思う。
• 世界へ入り込む度:★★☆☆☆
• 感情ゆさぶられ度:★★☆☆☆
• エネルギー消費度:★★☆☆☆
• 配信でも観ます度:★☆☆☆☆
• 人にすすめたい度:★★☆☆☆
【制作エピソード】
小栗旬は、自分が結城を演じるなら、仙道役は窪塚洋介しか考えられないと思い、自ら脚本を送って出演を打診している。「違うと思ったら断って構わない」と伝えた上で依頼したところ、すぐに「これは自分にとってもやるべき作品だと思う」と返事をもらっており、その後、正式にオファーしてもらう形となっている。
医療者の根源
こういう作品は本当に広まって欲しいです。
一人ひとりが"自分のため"より"誰かのため"に働く
それって日本の良さだなあって。
自分のためより誰かのためを考えた仕事の方が続く
頑張り続けられる。
そもそも誰かのためじゃない仕事なんてないと思ってて、
みんな誰かのために仕事してるけど
それを考えなかったり必死すぎて気づいてない。
誰かのためを考えたとき仕事の幅も広がるし、
よりいい選択ができるなってつくづく思う。
私の知らない誰かのための仕事をしてる方の
裏側もっと知りたい。
邦画だからこその優しさ、きめ細やかさで
もっともっとこう言う作品ができますように。
誰かのために仕事をしている皆さん、ありがとう
看護師として働いている身としてこういった作品が広まることを切に願います。
そして常に誰かのためを思って仕事すること、医療者としての根源を考えさせられる作品でした。
今日も誰かのためを思って働いている方に敬意を表します。
影の英雄
ダイヤモンドプリンセスで何があったのか?
美化しすぎ
テレビ報道しか知らなかったけど
フロントラインにいた全ての人に感謝を
あの時、3700人を救うべく命懸けで得体の知れないウイルスと戦っていた人達の事実に基くこの映画を観れて内容を知れてよかったし、あらゆる情報が溢れる現代において正しい情報を冷静に見極め判断し行動できる人でありたいと思った。
誰もが自分や自分の家族を最優先におもって当たり前の状況で多くの困難や混乱の中、最前線で尽くした全ての医療従事者とそれに関わった方々、関わることに手をあげた方々に最大の敬意と感謝を申し上げたいです。
過去の事とせず、たくさんの人にこの事実に基く映画が届くといいなと思う。
嫌なことや悪いニュースばかりが目につきがちだが、人の役に立ちたいと働く人達が今この時もいる事を忘れずにいたい。
忘れてはいけない新型コロナ
新型コロナを忘れてしまった我々にとってこの作品は改めて、感染症対策の必要性を痛感し、医療関係者の想い、メディアのあり方、厚労省でも善意ある人がいた事を改めて思い出してくれた。作品としても見事。特に医療チーム、メディア、厚労省の役人、一般市民の関係が見事に描いていた。2020年、この作品がテーマである横浜港の新型コロナを我々は忘れてはいけない。窪塚洋介の存在感が光った。
俺もちゃんと仕事します
リアル感動作
実話でもありエンタメでもある。実話ドキュメンタリーとしての重みを損なわないままエンタメに昇華されていた。主演4者4様の際立つ存在感はじめ脇もみな素晴らしかった。登場人物ほぼすべてに実在モデルがいて、本人になりきっている。出演者のインタビューでは、このような映画に参加でき役者冥利につきると。また実在モデルからは見事な再現度を称賛されていた。
当時、豪華客船で実際起きていたことは知らなかったことだらけ。誰も拾いたくない火中の栗を拾いにいく漢気。未知の領域に飛び込む勇気、信念、覚悟。
一難去ってまた一難。不合理の連続。
“板挟み”というキーワードだけでも随所にあり、時間内で解決策、落としどころをどうするか。我々の職場などでの境遇に通じるものがある。そして最たる不合理は予想もしてなかったところに、、、。
戦時下のごとく楽しいシーンはほぼ皆無、なのに結果として予想以上の重厚な面白さ。
実在モデル、膨大緻密な取材力、脚本、役者、全て揃った稀な、涙なしでは観れないリアル感動作として後世に残るだろうと感じました。
コロナ禍初期の状況を事実に即して描いた劇映画としての意義は確かに大きいが、描写や作劇のあり方については手放しでの賞賛をためらってしまう一作
2020年3月に起きた、豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号での新型コロナウイルス感染者の発生と、乗員・乗客の長期間の船内待機という前代未聞の事態は、新型コロナウイルスに対する不安も相まって、当時日本中の耳目を引きました。
事態の性質上、ほとんどの国民は船内で何が起きたのか、政府や医療関係者がどう対処したのか、断片的な情報しか得ることができない状況でしたが、本作の公開によって、ある程度船内の状況や医療関係者、厚労省の動きが理解できるようになりました。
もちろん劇映画としてのある程度の脚色、事実改変も加わってはいますが、それでも本作の意義は非常に大きいと思いました。災害パニック映画として緊迫感を煽るような演出は抑制して、むしろある種の「間」が感じ取れもするような作劇であることに加え、重症者の緊急搬送の場面以外は、病床をどう確保するか、という重要だが地味な業務に重点を置いた展開であるにも関わらず、最後まで緊張感を維持した作劇の巧みさを実感しました。
一方で、報道機関の煽情的な側面を、(その描き方がある程度的を得ていたにしても)過度に強調したり、ある感染症専門医の告発動画にまつわる騒動を、前後の文脈を切り落として描写するなど、主役であるDMATの物語上の「敵役」的な存在に対する一面的かつ過度に単純化した描き方が気になりました。
さらに、その告発動画に対してSNS上で反論した記事については、実際の書き手である医師に対して何の事前確認もせず引用したとのこと(エンドクレジットで引用元を明記してはいた)。こういった側面を知ってしまうと、作中でさんざん「切り取り」、「一方的で煽情的」と報道機関を批判しておいて、作り手側もこれかよ、と妙に醒めてしまうのでした。
あっという間の2時間‼️
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