フロントラインのレビュー・感想・評価
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最前線での最善戦
地元のことだけに、逆に無力感から逃げたくて実はあまり知らないままだったあの出来事。
主要キャラが美男美女過ぎるのは気になったが、それを受け流せばなかなか見応えがあった。
大枠は知ってることだし、きっちり整理されてるので非常に分かり易い。
ただ、登場時の立松や乗客など序盤でイライラさせる描写があからさま過ぎるのは少し気になった。
中盤でメッセージカードで掌返しし、直後にメディアやネットの悪意を見せるなど印象の誘導はかなり安易。
あんなひと言で態度を改める上野は、まさか面白がってた自覚なかったんですか?
とはいえ、終盤の展開は(これも分かりきってたこととはいえ)ジワッときた。
終始カッコよかったのは、窪塚洋介の演じた仙道。
軽さと信念のバランスが絶妙で、エンドロールのトメに来るのも納得。
静かに淡々と使命を全うする真田や、感情的にもなるが思いやりに溢れ、引き際も弁えた寛子も好き。
出番は短いが滝藤賢一の表情や声色も最高で、作品の印象が一気に上向く起点になった。
そして何よりアリッサが天使。
最後の兄弟も悪くないが、親が許可するかという部分も含めてちょっとあざとい。
結城と立松の優秀さやバディ感も嫌いじゃないが、ケレン味がなくてやや印象が薄かった。笑
スタッフ側の疲弊はもっと描くべきだったかも。
知識もなく行動も出来ないなら、命懸けで頑張る人間を信じて支えるべき、という考えに変化はない。
でも、最前で最善を模索する方たちへの尊敬を新たにした。
ましてや未知に挑んでくれてるなら、自分が不安や恐怖に晒されてても、彼らを攻撃する側には絶対ならない。
報道の自由を勘違いするオールドメディア
あの時船の中では… 入院した病院周りでは… 乗ってる人達は… マス...
あの時船の中では…
入院した病院周りでは…
乗ってる人達は…
マスコミなんて見てなかった
SNSでかろうじて発信されてた乗客の声
信じられる医師の声を信じて仕事するしかなかった
入院患者がいる所に受診しなくなった人達
医者がバイ菌の様に言われ始まった時
保育園学校での差別行動
全部ホントにあった事
あぁあの時も報道されたら、次の日から辛い事あったなぁ。何ならワクチンも同じだったなぁ。でも自分も高熱だしたんだよなぁ、なんて思い出してたら、やっぱり報道って恐いもんだわ…と。
あとは不安に襲われた人々。村八分が現代でも起こるんだもの、恐いなぁ、と。
そんな中でも救いになるのは、同じく人。良心を育てていないと、歯止めになる人達も出てこなくなっちゃうね(恐)
そんな人の良心を信じられるような、願いのような映画だと思いました。
たった5年前なのに、もう忘れかけているでしょ、自分も。
素晴らしい
前線
日本のいちばん長い〈日々〉
日本のいちばん長い〈日々〉、
仁義〈ある〉戦いの記録だった。
派手な演出や感情的な煽りを排し、
ただひたすらにDMAT(災害派遣医療チーム)と
関係者の真摯な活動を描き出した作品だ。
キャストの芝居は、まさに圧巻の一言。
彼らはセリフ以上に、繊細な表情や眼差し、
わずかな仕草から登場人物(実在の人物)の内面をあぶり出す。
その微細な表現を丁寧に拾い上げる演出も、
観客にDMAT隊員と関係者たちの葛藤、使命感、
憲法よりも人、ルールよりも人間、
それを自らの〈命を使いながら〉その使命を果たしていく姿を描いていく。
情報過多で、とかく声の大きい意見が注目されがちな現代において、
静かに、確実に人々のために尽くすことの尊さを再認識させてくれる点も強調される。
華やかなスポットライトを浴びることはなくとも、
その揺るぎない信念と行動が、
どれほど社会を支え、
人々に希望をもたらしているか、
DMATの静かで崇高な気持ち、活動を、
観客の心に深く刻み込む作品だ。
観終わった後に、
未見の人たちを誘いたくなる衝動に駆られるほど、
私たちの心を豊かにしてくれるだろう。
これは、現代社会を生きる私たちすべてが、
目の前にさらされていた、
いや、
現在進行形で直面している、
ひと、こころ、いのちの形を、
知らないふりにさせない作品だ。
誰が悪い訳でもないけどね
外側から見るのと内側から見るのと何事も全然違う。憶測で不安を煽るのが外野で今回はマスコミ、SNSや動画がどれほど悪い意味で騒いでいるか、という対象でした。これを見ながら思ったのは、すべて個人の意見としては間違ってはいないんだよね。怖かった。悲惨だった。(そのようにみえた)間違っている(そのようにみえた)これらも意見は意見なんだろうけど…そこに思いやりが愛がなくて方向性がどんどん息詰まっていく。ただ騒いでいるだけ。批判しているだけ。感情を垂れ流しているだけ。みんな初めてのことだし、みんな怖い。誰だって恐ろしい。そこにモラルをどれだけ持って現実に向き合っていくか?これらが脆弱なのでしょうね。
罹患者やご家族に説明をする医師の言葉達には説得力があったし、クルーたちも含めて自分事として考えることを前提として、しっかりと寄り添っていたからこそパニックを避けられた。すばらしい対応でした。これほど乗客の受け入れ先で揉めていたのに、愛知県で開院前の病院が乗客たちを受け入れたのは知らなかったな。開院前だったからこそ出来たことだけど、それでも決断するのに勇気がいったでしょう。
誰が悪いという流れで作品を進めるではなくて皆がそれぞれに力を合わせるというのはこういうことなんだ、ということを考えさせられたものでした。私は泣かなかったけれど(医療者だからかな)周りの方は結構泣いていました。知っておきたいことがいっぱいあったので観て良かったです。しかし松坂桃李さんは官僚役が似合う。それと森七菜ちゃんはマスクしていてもめちゃくちゃ可愛いかったなぁ。
このコンビでまたやってほしい
絶対に観た方がいい作品
全ての方々に映画を観て感じとって欲しい映画
当時のニュースでは未知なウィルスに大騒ぎして感染拡大を恐れて乗客を降ろさないのか?何故こんなにも時間が掛かるのか?など報道を鵜呑みするかの様に視聴者の私としては他人事の様に批判してました
そもそも実話を元にした映画と言っても私が報道で知った通りだと思っていたけど実際は自分が間違っていました。
寧ろ反省すべき点がいっぱいありすぎて申し訳ない気持ちでした
DMATの事もこの映画で初めて知りました…
災害派遣医療チームで感染症は初めてだったらしく災害とは違って大変だったと思います
それでも目の前の命を救うために最善を目指す人たちの葛藤と苦悩が痛いほど伝わってきました。
自分が感染するかもしれないという恐怖、感染したらどうなるのかもわからないからこそ医師も、厚労省も、病院も、地域も、判断と決断が本当に難しかったと思います。
DMATを始め全ての医療関係者の方々、厚労省、船員の方々、感染者の受け入れを決意してくれた病院。彼らの勇気に感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです
1ヶ月間の事を2時間にまとめるのは難しいと思います。でも全ての方々に映画を観て感じとって欲しい映画です
3700人の命を守った医療スタッフに最敬礼!
豪華客船(ダイヤモンド・プリンセス)内で、新型コロナが発生しましたが、その船上で戦った医療スタッフや客船のクルーたちの献身的な姿を垣間見ることができて、とても感動しました(5年前の話とはいえ、船の中で何が起きていたのかハラハラドキドキしてニュースを見ていたのを思い出します)。ストーリーとしては、船上の3700人が解放されるまでの25日間において、ボランティア医療(DMAT)の統括者である小栗旬、厚労省の現場の責任者である松坂桃李が、巻き起こってくる難題に立ち向かい決断し結果を残していく姿はめちゃくちゃ秀逸でした。その脇を固める医師や看護師たちも、家に家族を残しての孤軍奮闘ですから、どれだけ辛かったことか、頭が下がる思いです。この医療スタッフたちの一番の辛さは、残してきた家族が差別されることでした。ですのでその家族も守りたいという小栗旬にリスペクトです。対照的なのはマスコミ。誇張している部分もあるでしょうが、視聴率を取るために、不安要素や欠点を探しまくりインタビューする姿に、浅ましさを感じたのは私だけではないでしょう。それでも医療の人たちは自分を守るというエゴと毅然と戦いながら、人道的な生き様を選ぶ姿に目頭が熱くなりました。結局、人間は愛によって救われるのだということをこの映画は見事に示唆してくれていました。これからも、予期せぬ災害なども起こってくるでしょうが、この強き人間愛を持った医療をはじめとした、いろいろな機関で働く人たちがいれば、日本、なかんずく地球は大丈夫だと思わせてくれました。感謝!
追記 コロナが収まって、私たちは日常がどれだけ大切なものであるかということを知りました。だからこそ目の前の人を大切にして生きていこうと思います。
記憶と記録に残る映画
2020年コロナ感染者が沢山出ていたダイヤモンドプリンセス号が横浜港に着岸し、神奈川県では歴史になぞって「白舟来航」と言われたのが、記憶に新しい。
当時毎日ニュースで観ていた「白舟」の内部では、こんな戦いがあったのかと、あらためて救助に当たった関係者各位に頭が下がる思いだ。
アメリカ映画みたいに仰々しく誰かをヒーローやヒロインにしたりせず、リーダーと素早く決断し実行するスタッフとクルーや患者の苦悩を、淡々と事実に即しながら、しっかりと伝える演出と演技に感心した。
現実はもっと厳しいものであっただろうと想像するけれど、この映画は記録としても後世に残っていって欲しい。
DMAT、素晴らしいチームです。
観ないとわからない。
あの時こんな事が有ったんですね。
ダイヤモンド・プリンセス号の乗員の下船を日本が拒否した時、この感染症がとんでもない物なのだと知りましたが、そこで何が起こっていたのかは正直あまり知らなかったし、DMATの存在も知りませんでした。
今また中国で新たな感染症が発生しているといったニュースがある中、誰もが見ておく作品だと思います。
実話に基づいているとは言え映画なので脚色されているのは仕方ないですね。みんながこんなに格好いいわけないし…
しかし窪塚洋介ってこんな顔でしたっけ?めちゃ格好いいですね。声までイケメンです。
森七菜は事務所の移籍問題以降意識して見るのを避けていたけど、とても良い演技でした。英語も頑張ってましたね。
小栗旬は「信長協奏曲」が好きなんだけど、この映画も良かったです。
ところどころ涙が流れてしまう良い映画でした。
期待してなかった
俳優陣の素晴らしさ
私は普段からニュースも情報番組も見ないので、ダイヤモンドプリンセス号の騒動についても、新聞で知るところがほとんどだったので、ゾーニングができてなかったらしいぐらいしか、悪い情報を知らないが、TVに齧り付いているような人たちは、まんまと踊らされていたのではないだろうか?
何の支援もせず、対岸から石を投げつけ、それを正義だと疑わず。
この映画が真実に基づいているならば、本当に賞賛を送るべき、まさにフロントライン(最前線)で感染リスクという恐怖と闘いながら、それぞれの正義に従って職務を全うし、命を救うこと、家族を守ることに力を費やした人達を傷つけていたのではないか?
そして、そんな逼迫した状況を体現した俳優の方々、本当に素晴らしかった。
私はまさに窪塚洋介と同年代なんだが、恋愛ドラマじゃなく社会派ドラマにしっくりくる役者になっている事になぜか、とても嬉しくなった。
映画館でスタンディングオベーションしたいくらい良かった。
石破内閣の方々に是非!
あの時、ダイヤモンド.プリンセス号で、何があったのか?ニュースは、よくみていた記憶はあるが、対策にあたっていた人達の苦労、苦悩等、実際には、正直なところ、わかっていなかった。この映画は、事実に基づいて作られており、大変勉強になる。現場で働いていた乗組員、医療従事者、役人の方々には、頭が下がる。それを、考えるだけでも、みる価値はあると思う。
役者も、良かった。小栗旬さん、松坂桃李さんは、好演。特に、窪塚洋介さんは、いい味をだしていた。桜井ユキさんは、相変わらず上手で、森七菜さんも、うまく演じていた。
命懸けの現場で働いている人達にこそ、それに見合った評価、報酬を考えてあげてほしい。
海外へ行って、資金をばらまいたり、外国人に対して優遇したり等ばかりせず、こういった方々に、報酬をあげるのであれば、日本人は、手を叩いて、納得する民族だと思うのだか、どうだろうか?
エンタメではなく社会派
まだほんの5年前の日本の話。
キャストに惹かれての鑑賞でしたが、良作でした。
DMATは聞いたことがある程度でしたが、ボランティア組織とは知らず、またあの客船での対応がDMATだったのも知らなかった。
観てて1番強く思ったのは、外から何かを批判するのはやめようってこと。
災害や事件が起きたとき、テレビやネットからの情報しか知らない、知れない立場で外から批判するのは良くないなと。
コロナ禍の最中、県内の初感染者がどこそこの⚪︎⚪︎に勤めてる人らしいよとかあそこのお店の店員感染したらしいよなどと噂になったりしてたのを思い出しました。
日本人は普段は差別とかあまり無いけど、こういう時とことん排除しようとする国民性があると思うので、自分自身にそういう本質があることを自覚し、人を傷つけることのないように努力する必要があるなと。
作品自体はキャストが素晴らしく、小栗旬と松坂桃李の関係が良かったし、小栗旬と窪塚洋介の掛け合いも良かった。
滝藤賢一のブチギレから徐々に落ち着いて池松壮亮と会話するシーンの演技力凄いし、印象に残る役どころでした。
実話がベースなので、派手なドラマ性やエンタメ感は抑えてたが、脚本が良く途中で飽きることもなくラストまで没入して観られました。
ここにもエアドッグ
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