「当時を思い出し、現場の最前線の人に」フロントライン villageさんの映画レビュー(感想・評価)
当時を思い出し、現場の最前線の人に
新型コロナウイルス流行初期の当時の空気感を思い出し、未知のウイルスと対峙し自らの危険を顧みず働いていた現場の最前線の人達に思いを馳せる、そんな映画だった。
有志の医師らで構成される災害派遣医療チームのディーマット。その最前線で医療にあたる医師2名(窪塚と池松)と、厚生労働省から派遣された官僚(松坂)、そして行政と医師らをつなぐ役割を担うチームのリーダー(小栗)の4名を軸に、ストーリーが展開していく。
実話ベースで、若干脚色したかなという部分はあるものの、あえてドラマチックな演出は極力抑えているという印象だった。未曾有のミッション(未知のウイルスに感染した人を含め数百人というダイヤモンドプリンセス号の乗客(外国人が多数を占める)を隔離し病院に送り届ける)をこなすため、試行錯誤し悩みながらも自分の任務に向き合う。自分の安全はもとより家族が差別に合う危険もある中、医療従事者達のプライドや責任感、そこに垣間見える人間らしさを感じることができる、そんな人間ドラマに仕上がっていた。
当時のヒリヒリするような空気感を思い出し、その後続いていく国難に立ち向かってくれた多くの医療従事者へのリスペクトを改めて思い起こすような、心に響く良い映画だった。
余談だけど、小栗旬は、だんだん舘ひろしみたいな俳優になってきたなと思った。
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