「リアル感動作」フロントライン Route101さんの映画レビュー(感想・評価)
リアル感動作
実話でもありエンタメでもある。実話ドキュメンタリーとしての重みを損なわないままエンタメに昇華されていた。主演4者4様の際立つ存在感はじめ脇もみな素晴らしかった。登場人物ほぼすべてに実在モデルがいて、本人になりきっている。出演者のインタビューでは、このような映画に参加でき役者冥利につきると。また実在モデルからは見事な再現度を称賛されていた。
当時、豪華客船で実際起きていたことは知らなかったことだらけ。誰も拾いたくない火中の栗を拾いにいく漢気。未知の領域に飛び込む勇気、信念、覚悟。
一難去ってまた一難。不合理の連続。
“板挟み”というキーワードだけでも随所にあり、時間内で解決策、落としどころをどうするか。我々の職場などでの境遇に通じるものがある。そして最たる不合理は予想もしてなかったところに、、、。
戦時下のごとく楽しいシーンはほぼ皆無、なのに結果として予想以上の重厚な面白さ。
実在モデル、膨大緻密な取材力、脚本、役者、全て揃った稀な、涙なしでは観れないリアル感動作として後世に残るだろうと感じました。
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