「過剰な演出はいらない」フロントライン HIDEさんの映画レビュー(感想・評価)
過剰な演出はいらない
なんて硬派な映画だろうか
まず小栗旬演じる主人公のプライベートを一切描かない
左薬指の指輪から家庭があることは伺わせるのだが、具体的な情報はまったく語られない
こちらの想像力に委ねてくれる
また、客船に乗り込んだ医師やクルーなどの主要人物が罹患する、、といったお約束な展開も一切ない
観客に媚びない ノイズがない
ただただ未曾有の局面に向き合う医師の戦いが映し出されていく
次々と淡々と
信念を持つことの重要さ
信念を持つものには必ず仲間が現れる
そんなことを確認させてくれる映画だった
冒頭、船の出入口で搬出船を待つクルーが
マスクを少しずらして大きく息を吐き出すシーン
息苦しかったあの頃がフラッシュバックした
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