劇場公開日 2025年6月13日

「見るべき映画」フロントライン こなさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 見るべき映画

2025年7月7日
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当時全くおなじニュースを安全な部屋の中で見ていた時を思い出しました。
船の中で起きていたことと自分の認識があまりにもかけ離れていて、映画としての出来も素晴らしく、終始目が離せませんでした。

自分は当時ニュースを見て、そこにいた家族に言ったのを覚えてます。「この船で培養してバラまいてんじゃん」と。
(※↑sns発信はしてません)

完全にニュースを鵜呑みにして、命と生活を懸けて人命救助にあたる人を、いじめて差別する側の人間になってました。とても恥ずかしく、申し訳なく思いました。

そして記憶では全くそんな気はなく、只々不安で怯え、身を守ろうと必死でした。なんなら被害者のように、「当たり前」が無くなった日常に泣いてました。

そのことに映画を通して気付かされ、見ておいて本当に良かったと思いました。

ちなみに、終始号泣でした、自分には辛すぎた当時を思い出してしまって。。でも医療関係者の方はその比じゃなかった。

災害下では正常な判断ができなくなる。情報が錯綜し、きちんと判別しないとおどらされる。未知のことで不安が高まると身を守りたい一心で攻撃的になる。
(というか、マスコミよ。。)

別の角度の情報を集める(逆の立場の人が発信する情報など)
発信元を確認する。
不安で攻撃的になったら、立ち止まって考える。

肝に銘じます。
その時には、この映画を思い出そうと思いました。

ちなみに、
ろくごう医師モデルの方の話も見返しました。

正論を言ってたのかもしれませんが、それが全く通じないのがコロナだった。そして肝心の「常識の通じないウィルスである」ことが伝わらないまま、不安を煽る結果になってしまったと思いました。
改めてとてつもなくやっかいで恐ろしいウィルスだと思いました。

このあと、日本でこの船と同じことが起きたので、これから起きることの縮図だったんだなと見ていてゾッとしました。

そういう意味で、エンディングのハッピーエンドの感じは、このあと起きることを知ってるだけに素直に喜べなかった。

風化させてはいけない出来事、
当たり前なのに見えていなかった感謝すべき人々に気づけました。

この映画を作ってくださり
ありがとうございます。

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こな