「再びの平穏に感謝を」フロントライン may 929さんの映画レビュー(感想・評価)
再びの平穏に感謝を
見て良かったです。あの超大作と公開が近かったため話題があちらに行きがちだけど、こちらも見ておきたい一作。
コロナ禍の序章である豪華客船内で何が起こっていたか。
ドラマティックでもないがドキュメンタリーでもない丁度良い塩梅のエンタテイメント作品として仕上がっている。
感染者、DMAT、客船クルー、厚労省。命を最優先に未知のウイルスと闘った人たちに労いの気持ちを改めて。
言われのない誹謗中傷は、平時でもあちこちであるが、振り回されずに一旦立ち止まって見極めることは心がけたい。
クルーや隊員へ、乗客から感謝の気持ちを伝える折り紙やメッセージの飾り付けは温もりを感じて泣けた。
今回松坂桃李や池松壮亮といった輩感の薄い(?)キャストが芝居くさくなく演じていたのも良かった。窪塚洋介は独特のセリフ回しが健在だったけど、あの軽妙な感じはストーリーを重くさせすぎないためにバランスの良い配置だったように思う。
小栗旬は良い役だったしかっこよかった。
思いの外頑張ってたのは森七菜。近頃話題作に必ず出てるが、今回も隊員と乗客を繋ぐ重要な役を丁寧に演じていた。
あの時に考え得る最善を、人道的な観点から選択し実行に移してくださった医療従事者をはじめとする全ての方に、今更ではあるが敬意を表したい。
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