劇場公開日 2025年6月13日

「身につまされる思い」フロントライン sazanamiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5身につまされる思い

2025年6月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

いい映画だった。
見ている間ずっと当時のことを考えてしまった。
この事案が起きたころはまだ日本人のコロナに対する意識は低かった。
当時はまだ新型コロナ自体の性質が分かっていなかったため検査や治療体制が確立していなかった。関係国の責任の所在もあいまいで乗客が船内に長期間隔離される事態となった。
海外では多数の死者が出始めていると聞いていたが、日本人(の一般人)の多くは本格的な危機感をまだ持っていなかった。
それまではPCR検査、コロナ陽性、濃厚接触者なんていう聞きなれない言葉に踊らされ知識もないのに怖がったりしているだけだった。
「感染すると致死率50%」「コロナは熱に弱いらしい」「紫外線に弱いらしい」「夏になったら消える」 根拠の薄い情報に一喜一憂する日々だった。

クルーズ船の事案についても映画でもあったように連日報道されるマスコミの情報は政府や対応に当たっている関係者に対する批判的、揶揄するものが多く、そしてそれを見ていた私も「何をトロトロやってるのかねえ」と呆れていた。今思うと本当に恥ずかしい。謝りたいです。
もちろんこれは映画であり事実に基づくと言っても多少の脚色はあるだろう。
でも現場で事に当たっていた方々は未知のウィルスに命を懸けて戦っていたのは確かなのだ。今更ながら感謝したいと思います。

まだコロナの記憶も新しいこの時期にすべての国民にこの映画を見てもらいたい、そしてこういうことがあったことを思いだしてもらいたい。
そして今後また新しい危機が訪れたときに我々がどういう行動をすればいいか自分なりに考えてくれることを望みます。

映画自体の評論を全くしてないことに気付きました笑
いや今回はいいでしょう。ケチをつける気になりません。
キャストの皆さんみんな良かったです。

sazanami
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