「只々、頭が下がる作品。災害時のリーダーは、人間力が問われるというメッセージ」フロントライン ごまさんの映画レビュー(感想・評価)
只々、頭が下がる作品。災害時のリーダーは、人間力が問われるというメッセージ
想像していた以上に、優秀なリーダーが集まって、知恵を使って
最大の災害を乗り越えていったのだな、と思える作品でした。
DMATは、災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チームで
ありますが、ウィルス対策については、対象外でした。
つまり本来業務ではないのに、災害の現場に放り込まれた人たち(チーム)です。
人は、本来業務ではないのであれば、その仕事を忌避しますし、モチベーションも
保てません。
しかし、このリーダー達は、人間本来としてどうすべきか、と原点に返って
一つ一つの仕事を吟味して、対応していきます。
しかも、その一つ一つの仕事の難易度は、非常に高く、また、その判断に対して
強い反対がでてくる内容です。
それなのに、その場にいて、業務を全うする。そこに、頭が下がります。
指揮するリーダーも、現場のリーダーも、厚労省のリーダーも、同じベクトルに向かって
やれることを最大限に実施していきます。
そんな中、際立つのが、マスコミの悪さです。このDMATの足を最大限に引っ張っていきます。今回の作品は、事実に基づいた作品とのことですので、実際の現場でも、マスコミは
相当足を引っ張っていったのだなと、強く思いました。
災害時を何とか切り抜けようとするDMATと、それを最大限に知恵を使って
妨害していくマスコミ、本当にこんなにマスコミって悪かったのですかね。
優秀なリーダーとスタッフ、DMATって本当にすごいですね。