「まだ、5年…⭐︎」フロントライン ☆ムーミンさんの映画レビュー(感想・評価)
まだ、5年…⭐︎
あのパンデミックの始まりからまだ5年なのか。
ほとんど人のいなくなった街や地下鉄。
それを思い出させてくれる。
ほとんどドキュメンタリーのような展開で、劇的なことは何も起こらずというより
現実そのものが全て劇的な展開となって映画は進む。
自分達もマスコミの報道しかわかるものがなく、踊らされていたと言えばそうだし
仕方なかったと言えばそれも正解に思える。
キャストが素晴らしく、小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、今絶好調の桜井ユキそれから窪塚洋介って
こんな役者だったんだ…の再認識。
船内の緊迫感あふれる状況や対応するDMATのメンバーの苦悩。
どれも素晴らしく、冒頭からラストまで息つまるような展開に魅入ってしまった。
コロナって一体なんだったんだろう…。
ワクチンで大騒ぎをして、給付金でもいろいろあって、政府は何の役にもたたないマスクを配り。
マスコミはあれもこれもとわからない情報を流し、自分も右往左往し。
小栗旬、池松壮亮、窪塚洋介の淡々とした医療従事者の態度に本当に感動したし、
松坂桃李は「御上先生」、「新聞記者」のときと同様にシュッとした官僚が似合うと言うか
なり切れるというか…。
桜井ユキはマスコミの代表のような立場を演じていたけど彼女の抱える苦悩も滲む
良い演技だった。
今やマスクをする人も激減し、有効な薬(物議はあるが)も開発され、既往症がない人は
重症化も避けられことが多くなったと聴く。
でも、ダイヤモンド・プリンセスのすぐ後で志村けんや岡江久美子さんが亡くなったのは
まだ、5年前のことなんだ。
この作品を観て、また同じようなことが起こった時に自分はどれだけ自分で考えることが
出来るだろうか?
色々なことを考えた作品。
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