「マスコミも医療チ-ムの一員であるべきだと、強くそう思う。」フロントライン The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
マスコミも医療チ-ムの一員であるべきだと、強くそう思う。
今日、偶然にも備蓄米を手にした。5kg1980円。
農水相が変わってどうとか、味がどうとか、農家が守れるのかとか
批判めいた発信が多い今日の社会だけども、
正直に有り難いと感じたよ。
最初3月の備蓄米放出から実に3ヶ月過ぎの事。
人は生きられてナンボ。
死んでしまっては元も子も無い。そう思う。だから
誰かの行いでそれが実現したなら 素直に認めるべきだと思う。
丁度5年前、あのコロナ禍始まったころ、これからの未来に
こんな米騒動が待ち受けている何て一体誰が想像出来たであろうか・・・
今日は「フロントライン」の鑑賞です。
関心が高いのか、場内は色々な年齢のお客様が多い様に感じました。
5類感染症指定になって2年が過ぎて。マスクしてる方も殆ど減って。
映画”サンセット・サンライズ”に コロナ禍時の過剰な対応していた時の表現があって、今思えば メッチャコミカルだったの覚えてます。
3密、ソーシャルディスタンスとか (;^ω^)
今思えば あれは何だったのでしょうね。
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2020年2月。横浜港に着いた豪華客船ダイヤモンド・プリンセス。その船内で新型コロナ感染症に集団感染していく人々と、それに立ち向かう災害派遣医療チーム (DMAT)の姿を描く本作。すべて実話に沿った内容です。
映画の内容として感じた事は、福島の原発事故映画”Fukushima 50”を少し思い出しました。あの吉田所長の様な役どころが、今作の仙道行義(役:窪塚洋介さん)かなと思いましたね。
久し振りの彼の活躍(役者)ぶりを拝見しましたが 一言カッコイイ~と、感じましたわ。
この映画を観る上で どうしても見たかったのが、実際の感染対策が実はどうであったのかです。
映画にも出て来る 専門家がおらず感染者と非感染者の区分けゾーンが出来てない指摘。あの報道を覚えてますよ。
その報道の為にどれだけの方々が苦しんだのか。その事実。
未知への対応に協力するならいざ知らず、批判をしていただけでは何も解決はしない。今の米騒動とよく似た点が在ると思うのですよ。
宮田(役:滝藤賢一さん)下船した乗客の隔離を新棟の病院で受け入れる医師。
彼の言う ”ここでの対応経験が次に起こる事態にきっと役に立つ~”
ウィルスを恐れて回避していては経験が積めず未来には対応できない、この強い信念が 後に続く医療従事者を勇気づけたと思うのですよ。
管轄外の専門だから・・・だから何?
日本にはCDC(アメリカ疾病予防管理センター)の様なものは無い。
だから誰かが行って指揮しなきゃならない。この思い。
感染者(患者)の命を守るのは私達。でも自分の命や、自分の家族は一体だれが守ってくれるんですか。
嘘、デマ、噂、風評被害などの流言飛語。これらが正常な精神を蝕む。
誰も子供を預かってくれないから、病院へ仕事に行くことが出来ない。
住んでる場所が特定されて、ココに住めないし、仕事にも行けない。
医療従事者の抱えた苦悩、その思いが一番本作で訴えたかった事なんだと
そう感じます。
未知なる新型コロナウィルスで 命落とすのと同じくらいに、
誤った流言により 他人が発する憎悪で命を落とすのが同じだと、
それがこの映画を観て一番気付いた事ですね。
この噂などを上手くコントロ-ルして、ケア出来るのが報道マスコミに託された部分だと思うのですよ。
つまり マスコミも医療チームの一員であるべきだと そう思います。
ラストでDMAT隊員の真田春人(役:池松壮亮さん)がやっと過酷な任務を終えて無事に帰宅する。そこに待つ妻と家族。
安堵し優しく抱擁する二人を見て、 愛ある生きてる実感がそこに存在しているんだなと そう思います。
人は如何なる場合でも これを失っては いけないのだと感じます。
今、とっても旬な作品です。
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