「実話に基づいた見応えのある「ドラマ映画」」フロントライン よしてさんの映画レビュー(感想・評価)
実話に基づいた見応えのある「ドラマ映画」
非常に見応えのある作品。
予告を見たときに「安っぽい行政批判にならないといいな」と思ってました。
が、意外や意外。少し贔屓がすぎるのでは? と感じるくらいにDMAT寄りだし、嫌な役回りを演じるはずの厚労省のエリート官僚すら、早めにデレて、主人公のクールなバディになってしまう。
とはいえ、「国難」に際しての「群像劇」でもあり、達者な俳優陣の見事な演技もほめるほかありません。
あえて難を言うならば、クライマックス付近の官僚とDMATリーダーの掛け合いは、「踊る大捜査線」を思い出させてしまう内容。最近のあのシリーズの低迷ぶりを思い出してしまい、もうちょっと工夫はないのかな、と思ってしまいました。
また、最終的な悪役は某「感染症の専門家」と「マスゴミ」になる部分。前者はリアルタイムでネットで見ていたものが、ほぼそのままストレートに再現されていて、ちょっとやりすぎでは? と感じましたし、後者もちょっとご都合主義的すぎる展開ではないですかね……。
そんな意味でトータルでは「FUKUSHIMA50」を見た後と似たような感情になっております。
とはいえ、『国宝』と並び2025年を代表する邦画に間違いはありません。
絶対に見て損はしない一作です。
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