「最前線での最善戦」フロントライン uzさんの映画レビュー(感想・評価)
最前線での最善戦
地元のことだけに、逆に無力感から逃げたくて実はあまり知らないままだったあの出来事。
主要キャラが美男美女過ぎるのは気になったが、それを受け流せばなかなか見応えがあった。
大枠は知ってることだし、きっちり整理されてるので非常に分かり易い。
ただ、登場時の立松や乗客など序盤でイライラさせる描写があからさま過ぎるのは少し気になった。
中盤でメッセージカードで掌返しし、直後にメディアやネットの悪意を見せるなど印象の誘導はかなり安易。
あんなひと言で態度を改める上野は、まさか面白がってた自覚なかったんですか?
とはいえ、終盤の展開は(これも分かりきってたこととはいえ)ジワッときた。
終始カッコよかったのは、窪塚洋介の演じた仙道。
軽さと信念のバランスが絶妙で、エンドロールのトメに来るのも納得。
静かに淡々と使命を全うする真田や、感情的にもなるが思いやりに溢れ、引き際も弁えた寛子も好き。
出番は短いが滝藤賢一の表情や声色も最高で、作品の印象が一気に上向く起点になった。
そして何よりアリッサが天使。
最後の兄弟も悪くないが、親が許可するかという部分も含めてちょっとあざとい。
結城と立松の優秀さやバディ感も嫌いじゃないが、ケレン味がなくてやや印象が薄かった。笑
スタッフ側の疲弊はもっと描くべきだったかも。
知識もなく行動も出来ないなら、命懸けで頑張る人間を信じて支えるべき、という考えに変化はない。
でも、最前で最善を模索する方たちへの尊敬を新たにした。
ましてや未知に挑んでくれてるなら、自分が不安や恐怖に晒されてても、彼らを攻撃する側には絶対ならない。
コメントありがとうございます。
地元でしたか?
実際の船の中は、もっとすごい阿鼻叫喚なのか?
とかも思いましたが、
あのコロナ初期の段階で3700人を下船させても、
受け入れる場所がありませんものね。
ホテルも感染対策のノウハウもない段階ですし、
個室になっている船内は、まだ安全な場所でしたね。
日本政府は人道的に非道だなどの非難も受けましたね。
その間にも、飛行機などで海外からコロナ患者は
入ってきましたね。
この映画がほぼ事実だとしたら、対応は
そんなに酷くはなかった。
バランスのとれたいい映画でしたね。
この後の感染爆発、そして収束。
私たちにとっても、すごい未知の経験でしたね。
共感、コメントありがとうございます。
そうですよね、行動が大事なんです。動かなければ何も始まらない。そして、一部しか見えていない外野はゴチャゴチャ言うなって感じかな。
自分に出来ないことをしてくれている人たちに感謝こそすれ、非難なんてのは以ての外です。
uzさん、滝藤賢一と池松壮亮の缶コーヒーを飲むシーンが良かったですね。池松壮亮演じる真田先生の一気飲みがお気に入りのシーンです。森七菜も素晴らしかったですね。乗客の味方で力強かったです。
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