「3700人の命を守った医療スタッフに最敬礼!」フロントライン 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
3700人の命を守った医療スタッフに最敬礼!
豪華客船(ダイヤモンド・プリンセス)内で、新型コロナが発生しましたが、その船上で戦った医療スタッフや客船のクルーたちの献身的な姿を垣間見ることができて、とても感動しました(5年前の話とはいえ、船の中で何が起きていたのかハラハラドキドキしてニュースを見ていたのを思い出します)。ストーリーとしては、船上の3700人が解放されるまでの25日間において、ボランティア医療(DMAT)の統括者である小栗旬、厚労省の現場の責任者である松坂桃李が、巻き起こってくる難題に立ち向かい決断し結果を残していく姿はめちゃくちゃ秀逸でした。その脇を固める医師や看護師たちも、家に家族を残しての孤軍奮闘ですから、どれだけ辛かったことか、頭が下がる思いです。この医療スタッフたちの一番の辛さは、残してきた家族が差別されることでした。ですのでその家族も守りたいという小栗旬にリスペクトです。対照的なのはマスコミ。誇張している部分もあるでしょうが、視聴率を取るために、不安要素や欠点を探しまくりインタビューする姿に、浅ましさを感じたのは私だけではないでしょう。それでも医療の人たちは自分を守るというエゴと毅然と戦いながら、人道的な生き様を選ぶ姿に目頭が熱くなりました。結局、人間は愛によって救われるのだということをこの映画は見事に示唆してくれていました。これからも、予期せぬ災害なども起こってくるでしょうが、この強き人間愛を持った医療をはじめとした、いろいろな機関で働く人たちがいれば、日本、なかんずく地球は大丈夫だと思わせてくれました。感謝!
追記 コロナが収まって、私たちは日常がどれだけ大切なものであるかということを知りました。だからこそ目の前の人を大切にして生きていこうと思います。
共感ありがとうございます!
3.11の後の福島第一原発事故をトレースする作品もありましたが、大災害を忘れないで次に何かが起こった時に落ち着いて対処できるように、多少の脚色はあってもこういう作品の存在は大事だと思います。
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