デュオ 1/2のピアニストのレビュー・感想・評価
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♪チャララーラー
深い絆
実話ベースの物語。
息を飲む展開で脚本・演出がお見事です。
素晴らしい音楽の作品に出会いました。
胸が熱くなり感動です。
上映館が少なくて残念。
たくさんの人に観てもらいたい…。
姉妹のキャラクターと同じように
光と影が交互に訪れ、
残酷な運命を突きつけられても
決して諦めず自分たちのやり方で
模索していく姿に涙しました。
天才姉妹がピアノに
情熱をかければかけるほど
夢は遠ざかっていく…。
姉と妹のキャラクターが明確に
わけられていたことや、
双子を演じた俳優さんが
別々の人物であるところが
とても良かったです。
ミスリードからの二転三転する
ストーリーに夢中になりました。
全てを失い、家族も崩壊。そして再生。
双子の姉妹が起こした奇跡のシンクロに
スタンディングオベーションです。
光が差し込むラストも最高。
エンドロールの音楽にも酔いしれました。
良い脚本、良い作品
凄まじく残酷で息を飲む展開。主要人物の演技が魅力溢れる
双子と言えばタッチだよね👨👨
夢をあきらめない
双子ピアニストである姉妹それぞれの明暗が描かれつつも
親子愛、家族愛までしっかり描ききっているところに
好感が持てた。
双子姉妹の絆の深さゆえ、そこにヒビが入ることで生じる
不協和音が痛々しく、それでもお互いを思いやる気持ちは
少しも揺らがないところが刺さった。
ピアノは父親の英才教育によるもので、
父親を恨むこともありつつ、やはり自分たちにはピアノ
しかないのだと気づく2人。
そして難病を乗り越えるべく独自の演奏法を確立する。
そのプロセスも、そして披露する本番にも感動した。
母や父のやりたいことにもフォーカスがあたり、
ちゃんとあきらめずにやっていくあたりも
誰も夢をあきらめていない、むしろ前向きな姿勢に共感。
双子とは言え、
姉は快活であり妹を先導し、妹は陰ながら姉を支える
といったキャラクター造形も違いを明確にしていて、
ラストではそれが逆転する描き方により、
本作の良さを際立たせたと思う。
話題にはなっていない本作だが、
実に良作であり豊潤。
芸術家たちの狂おしい情熱に胸を打たれます
スポ根少女漫画+難病?
実話と書いてありますが、おそらく、手に障害を抱えた実在の双子のピアニスト、からインスパイアされた物語、ぐらいに捉えたほうがいいように思います。
舞台となるドイツのカールスルーエ音楽院は実在していますが、そこで繰り広げられるドラマがお粗末。スパルタ教授やイヤミなライバルの存在など、何番煎じ?という紋切り型のもの。ソリストの選考方法もコンサートの進行も滅茶苦茶で、リアルにあんな運営がされているとは考えにくい…
双子の青年期の葛藤とか、毒親からの解放とかも、ああ、またこういうのか、とげんなり。
目新しいネタとしては、二人で弾く奏法をどうやって編み出したか、に尽きると思うのですが、そこをサラッと流してしまったので物足りず。
見目麗しい双子が背中合わせにピアノを弾くシーンは美しかったです。
(ここは漫画なら見開き2ページを使って気合い入れて見せる場面)
フランス製作のクラシック音楽映画、近年の作品をわりと見ている方なのですが、「パリに見出されたピアニスト」「テノール! 人生はハーモニー」など、プロの「クラシックの」演奏者を目指す若者たちを描く、という意味ではどれもリアリティ皆無でファンタジーがすぎる…
今作は実話だから大丈夫かな?と思って見ましたがダメでした。
残念。
(余談)近年のクラシック音楽映画なら、TARは薄ら寒いぐらいリアリティがありました。米国製作のほうがちゃんとしてるのよ。
おお、前半はまるでスポコンのようじゃないか。
ピアノで1番を目指すのだ、2番などには価値はないとか言う父の教えに従いピアノ一筋に打ち込む姉妹。
入学した音大では、これまた鬼コーチのスパルタ指導のもと、ソロを目指して過酷な競争。
ピアノのことしか考えないパパへの反発。
おお、まるでスポコンじゃないかと思ってワクワク観賞。
スポコンなので、周りに痛みや病気を隠して練習に励むも、2番手に甘んじていた妹やコーチの愛弟子がライバルとして台頭し、サッサと蹴落とされるてシッカリ挫折。
1番笑えたのが、ママが娘のことでコーチを脅す場面。ママやるなー。
途中からはスポコン路線はなりをひそめるが、その後の展開も面白く、手に負担のかからない奏法を編みだし、姉妹ならではの驚異のシンクロで絶賛され、パパやママ、姉妹間の確執も解消してハッピーエンドで良かった。
2025/3/4(火) A
光と陰
シンクロ極める
双子を描いてる作品って珍しいような気が...
以前マナカナ(見ないな最近)が占い師に双子は光と影だって告げられていたのを思い出した、まさに2人も最初はそんな感じ
才能ある子供にもれなくついてる毒親スレスレの親、そして見た目ジョブズみたいなスパルタ教師 音楽学校って実はブラックな環境なんかな?練習に明け暮れ過ぎだよ
途中で脱落するともうやってきたことがソレしか無いので、こういう人達のお話ってどうすればベストだったんかなといつも考えさせられる 生業として自分なりの道を見つけるのが大変 けれども実は親も我慢してたんだな、ラストの家族の絆には安堵した
作中のピアノ旋律が素晴らしい 一番じゃなくてもいい(指導教官も二番手だったし)、好きな事は楽しんでやる、そんなメッセージを感じました
熱血と双子のきずな
パパは、やりすぎ、でも1番の理解者。銀のトロフィー捨てたらダメ!絶望の中よくカムバックした。パパ、ピアノありがとう。フランス人は、スケベに見えますね。
音楽の世界は、やらしいね。妬み、嫉み、嫉妬
ライバルの女の子は、可愛らしいね。
ラストは、感激しました。
ヤリたくなったら....やっちゃいな。o(^o^)o"
奇跡を描くにはシナリオが弱く、転換点である発見をもう少し劇的にした方が良かったと思う
2025.3.3 字幕 イオンシネマ京都桂川
2024年のフランス映画(109分、G)
実在の双子のピアニストに着想を得た音楽映画
監督はフレデリック・ポティエ&バランタン・ポティエ
脚本はフレデリック・ポティエ&バランタン・ポティエ&サビーヌ・ダバディ&クレール・ルマレシャル
原題は『Prodigieuses』は「驚異的な」という意味
なお、モデルになったのは、双子のピアニストのAudrey Pleynet&Diane Pleynet
物語の舞台は、フランスのアンデス地方の田舎町
元水泳選手の父セルジュ(フランク・デュポスク)と母カトリーヌ(イザベル・カレ)の元に生まれた姉のクレール(カミーユ・ラザ、幼少期:Milla Dubourdieu)と双子の妹ジャンヌ(メラニー・ロベール、幼少期:Lucie Usal)は、幼少期からピアノが大好きで両親はそれを支援してきた
1番になることにこだわる父の指導のもと、双子は数々の賞を獲ることになり、そしてドイツの名門音楽大学に進学することになった
最上位のクラスはレナート先生(アウグスト・ヴィトゲンシュタイン)が率いるクラスで、彼は大学の代表を決める立場にいた
入学した二人はクラス分けの試験を受けるものの、クレールはレナートのクラスに入れたが、姉のコピーだと思われたジャンヌはフィッシャー先生(エリザ・ダウディ)のクラスに入れられてしまった
物語は、いつも一緒だった二人が別々のクラスになり、さらにクレールは同級生のダニエル(Lennart Betzgen)と仲良くなっていくことで距離が開いていく様子が描かれる
そして、ダニエルに誘われたセッションやその後の余興を楽しむことになるのだが、それが父親にバレてしまう
それからクレールは演奏に不調を来たし、腕の痛みを訴えるようになる
当初は、余興の腕相撲のせいだと思っていたが、実際には父にスマホを奪われた際に捻挫をしていて、そこである事実が浮上するのである
映画は、実在の姉妹に着想を得た作品で、どこまでが事実かはわからない
二人の名前でググると本人たちのホームページがあり、そこから二人の演奏とか、これまでのキャリアなどがわかるので、気になる方は参考にされた方が良いだろう
二人がドイツのカールスルーエの国立音楽大学に入学したこと、そこでギュンター・ラインホルト教授とペーター・フォイヒトヴァンガー教授に学んだとされているが、どちらがレナート先生なのかはわからない
また、先天性の疾患によって数年間両手が使えなくなったのだが、そのあたりの経緯もアレンジが加わっている
史実をベースにしながらも実名を使っていないので、かなりの脚色が加わっていることはわかるのだが、その辺りを突っ込むのは野暮だと思う
ただし、脚本的には劇的に盛り上げようとして空回りしている印象があって、特に目立つのは「二人の演奏方法を確立した後にクレールが演奏を拒否する」という場面だろう
そこで初めて「双子であることの葛藤」というものが示されるのだが、この局面において、そのテーマを深掘りするのは遅すぎるように思えた
クレールとジャンヌの距離は空いた時点ではジャンヌは寂しさを感じているが、クレールが双子から開放的になっているというシークエンスも弱いので、あの告白はやや唐突な感じがした
父親の心変わりも加味されているが、それはピアノの再購入の段階で終わっているので、「双子の奇跡」は演奏によって示されればそれで良かったのではないだろうか
また、一番気になったのは、「二人で補完し合うというアイデアの出どころ」であり、どのようにしてあの奏法が生まれたのかの描き方だろう
映画だと、ジャンヌが諦めきれずにクレールが補完をするという流れになっていたが、姉妹で見つけた方法なのか、別の要因で閃いたのかなどの明確な転換点があっても良かったと思う
その部分がサラッとしているのと、普通にピアノを練習するよりも過酷だったと思うので、絶望からの転換、その努力と評価の方に注力した方が良かったように思えた
いずれにせよ、クラシック好きにはたまらない内容で、スポ根的な要素も良かったと思う
予告編と邦題で完全ネタバレしているので期待以上のものはないのだが、それでも見せ場を作るとすれば「奏法のひらめきと努力」の部分だと思う
学内のコンサートでいきなり披露という荒技でドラマティックに演出しているものの、同じ大学内で練習していてバレないはずもなく、このあたりのリアリティラインがかなり薄い
それを考えれば、休学の間に奏法のひらめきを得て特訓し、それを観たダニエルやロレナあたりが「彼女たちが学校の代表になるべきだ」と動いた方がわかりやすい
劇中の時間の流れだと、コンサートはかなり逼迫している感じなのに、離脱して復学してもまだコンサートが始まっていないのは意味不明だった
その辺りをクリアしていれば、もう少し感動的に仕上がられたのではないかと感じた
デュオ 1/2のピアニスト(映画の記憶2025/3/2)
実話ベース作品。好きを諦めない双子が奏でる人間ドラマと言ったところか。
内容的には分かりやすく、映画の世界観にすぐに引き込まれる。最初の車のシーンとかがこの家族のあり方をコンパクトに表現しててうまく作ったなと。
ただ教育パパごんはどうかな?と思うが子供側がやりたいのであれば否定するまでもない。
プロの世界は現実的に厳しいのだから。
ちなみにヨーロッパにいそうな娘思いの不器用な父親というのは悪くない。
女優さんの演技もなかなか。実の姉妹じゃないのに姉妹っぽさが出てたし、感情を乗せた演技になってたと思う。(フラ語わからんので感覚的にですが)
割と感動作品なので、家族ものが好きな人にはオススメ。
(個人的評価7点/10点中)
双子の姉妹は、二階建て電車に乗って国境を越え、カールス・ルーエ音楽院に通っていた
予告編を斜めに見ただけで、十分な予備知識もなく、よくあるピアニストのジストニアの話か、と思っていた。フランスのアルザス地方に暮らす双子の姉妹。才能に恵まれていて、幼いころからピアニストを目指す。親が全面的に協力・支援するが、プロのピアニストまでたどり着くのは平たんな道のりではない。
二人は、ドイツの名門カールス・ルーエ音楽院に入学する。姉クレールはトップのクラスに、とてもシャイで、少しだけ地味な妹のジャンヌは、すぐ下のクラスに。特に、姉は、ソリストとしてオーケストラとの協演を目指すが、本当に大変だったのは、それからだった。
何と言っても、音楽が聴きもの。幼いころ、デュオで挑戦したモーツァルト、音楽院に入学する時のベートーヴェンのソナタ、苦しいレッスンの時、クレールが弾かされたハノン(練習曲)。興味深いことに、苦しい状態で、音の粒がそろっておらず、やっとのことで弾いたけどゲストの指揮者に認められたり、完璧に弾いたと思っても、コピーと言われたり。
一番心に響いたのは、ジャンヌが、誰もいないはずの音楽院のレッスン室で、まるで、問わず語りでもするように、つま弾いたチャイコフスキーの「四季」から「舟歌(6月)」。ジャンヌにとっても、姉のクレールにとっても、自分の足(と手)で、歩みだすきっかけを与えてくれた曲だったのだと思う。
是非、映画館で観て、聴いて下さい。よい映画です。
才能と家族について
実在する双子のピアニスト、ダイアン&オードリー・プレネ姉妹をモデルにした“実話系”作品。
1番でないと価値が無いという方針の父親に、幼少時からピアニストとしての教育を受けた姉妹。
才能を確信した父親は、自分を犠牲にしても姉妹を成功させようと躍起になる。
(日本でも珍しい話じゃないねぇ)
でも、ちゃんと娘たちを愛してる描写があるのには救われた。
双子ゆえに、いつも一緒
いつも一緒にいるせいで、セットで扱われる理不尽
同じ環境下で、お互い切磋琢磨できる反面、もう一人のコピーでしかないのか?
両親に全面的にバックアップされているからこそ、のプレッシャー
世間的に才能を認められた子ども、双子、当事者でなければ感じないような心情が丁寧に描かれていました。
…これは家族関係の物語。
全32件中、1~20件目を表示