ドールハウスのレビュー・感想・評価
全145件中、1~20件目を表示
ミステリー映画と言う勿れ? ど真ん中人形ホラー
呪詛返しの貼られた箱に入った古い人形がヤバいのは常識ですよね(震え声)。
ああそれなのに、いくらテンパってるからといってゴミに出したら駄目だよ長澤まさみ! お焚き上げのチラシもらってたでしょうが!
あんな箱に入ってて、髪や爪が伸びてた時点で特級呪物でしょ、人間の髪を使ってるから伸びるってさとか言って呑気かよ瀬戸康史!
よく出来たアヤちゃん人形の怖さゆえ、ホラー映画にありがちな登場人物のある種の鈍臭さに、いつもより余裕のないツッコミを入れてしまう私なのだった。
予告映像を何となく見ただけでリサーチなしで臨んだせいか、初っ端からの激重展開にちょっと怯んだ。
自分の不行き届きで娘を亡くした母佳恵の苦しみ(小さな子を持つお母さん大変だね……)からお焚き上げチラシが結んだアヤ人形との出会い、次の子供が生まれて人形が放置されるまではあっという間に話が進む。予告の印象で、母親が人形を可愛がる過程での不気味な話がメインかと思っていたがそうではない。
そこから後は……人形が、人形が動いてるううう! 登場人物の正常性バイアスが順番に解けてゆくのをヤキモキしながら見守るという定番展開。
解決ルートのブラフで出てくる生臭坊主今野。今野!(おかみさん口調で) こいつ死にそう……ほら死んだ(死んでない)。安田顕もヤられるキャラフラグ出しまくり。この辺はベタというか期待通りというか。
呪禁師(じゅごんし)神田の登場で、観客としてもようやく光明が見えたような気持ちになった。
比嘉琴子(澤村伊智「比嘉姉妹」シリーズ、映画化作品「来る」での演者は松たか子)並みの強キャラ来たか、スカッと解決してくれ! と思ったら祈祷の場をアヤの怨念に乱され、神田はあえなく負傷退場。もう帰っていいですよという神田の言葉を蹴ってついてきた佳恵夫婦たち素人が実行役を担うことに……
その後の展開はちょっとくどかった。アヤをどうにか母親の墓に戻して解決、日常へ→ ってのは幻でした→ 芽衣の魂に助けられて今度こそ助かった、感動した→ 助かってないんかーい。
東宝公式も映画.comの紹介文も本作をミステリー映画と称している。確かにミステリーという言葉そのものには神秘とか怪奇とかいった意味があるのだが、こと映画のジャンルとして言うならミステリー映画感はなく、完全にホラー映画。
映画ジャーナリストの斉藤博昭氏がYahoo!ニュースに寄稿したエキスパート記事(「近年、新作映画を宣伝する際、「ホラー」「SF」が禁句(?)になってる傾向について」6月1日付)で、「とある日本映画も、試写を観たマスコミに『ホラーという言葉を使って紹介しないでください』とお願いが出されている」「ホラーと紹介することで観客の間口を狭める心配が、近年、映画を売る側、特に日本では間違いなく存在する」と述べているが、これは本作のことだろうか。
それはさておき、実はアヤが母親から虐待されていた、という結末はなかなか風刺的だなと思った。
親による子の心身への暴力に対し、虐待とか毒親といった視点が持たれるようになったのは歴史的にはごく最近の話だが、実際は昔から「教育」「厳しいしつけ」という名に隠された虐待はあっただろう。
現代においてさえ、他人がよその家庭での虐待の存在を見極めることは難しい。血のつながりは愛情を保証するものという先入観もある。だから神田は「生前のアヤは病気がちだった」「母親はそれを苦に無理心中を試みた」「母親はアヤ人形と一緒に埋葬されることを希望した」という情報から「アヤ人形を母親の墓に返す」ことでアヤの怨念が解消されるという判断をしてしまったのかもしれない。そこにアヤ本人の気持ちが表れた情報はないにもかかわらず。(呪禁師なら謎の力でアヤの思いまで見抜いてほしいという気持ちもあることはあるが)
児童虐待の見えづらさ、周囲の人間の鈍感さに警鐘を鳴らすオチと解釈できなくもない。
人形ホラーの決定版となり得るか
「亡くなった子供の身代わりに」「何故か伸びる髪と爪」等々、昔からある人形ネタを、既出などと臆することなく紡ぐあたり、狙いは正に「人形ホラーの決定版」という野心的作品。
映画は2時間(マイナス広告時間)のコンパクトサイズ。だからこそ上映開始からテンポが良く、シーンに無駄なく、紙袋の覆面やルンバなどアイテムの伏線もテキパキと散りばめられて判りやすい。後半もそんな感じでちょっと駆け足に見えるけど、お陰で気を抜けずに食い入るように見てしまった。
個人的にこの映画を見る上で、予測というか、「人形の呪いのトリック」にアタリを付けて鑑賞していました。
別の作品のネタバレで恐縮ですが「奇妙な物語劇場版」で強く印象に残った話がありまして、「遭難して土葬した友人の遺体が、なんども蘇ってきて自分の隣で寝ている。これはおかしいと思いビデオカメラで撮影してみたら、夢遊病を患った自分自身が掘り起こして連れ戻していた」というオチ。
つまりは、人形の呪いに超常現象的なミラクルパワーなどなく、人為的なトリックでもって呪いが為されているのでは無いか。その予測はあらゆるシーンを見ていて「可能だ」と思いましたが、しかしクライマックス。(ここからこの映画のネタバレになりますが)人形が変わらないはずの顔を歪めているんですね。これでは解釈に困る。やっぱり超常現象でしょうか。それとも主人公達の幻想・幻覚? 私の好みではありますが、とことん人為的な方法で実現可能にも見えるようにして欲しかった。
何故かというと、もう超常的な霊的な事象が発生するとは思えないんですね。現代社会で、不思議な力で霊魂が人形に宿るなどとは、もう思えない。むしろそれよりも生きている人間の方が恐ろしい。前半、明るい表情を取り戻した母親が人形を座らせて娘のように扱う下り、むしろ人形より怖かった。
でもやっぱり人形独特の怖さも凄いですね。特に人形の無表情の顔。表情は変わらないはずなのにそのシーンに見合った顔つきに見える。確か岡田斗司夫氏が「火垂るの墓」の解説の中で「クレショフ効果」というんでしたか(AIで確認したのですが)。無表情でも食事や異性と並べることで、それぞれを欲しているように見える。「火垂るの墓」では節子がなくなった後に清太を無表情で表現していたシーンなんですが、人形の無表情にもその効果が現れるのかもしれません。
海外でもすでにチャイルド・プレイとか人形ホラーはありますが(そっちは見てない)もしかしたらリング同様に海外にコピーされうる作品になるかもしれません。そうすると人形はフランスのそれか、テディーベア、著作権が切れてさっそくホラーに使われたミッキーマウスか。
そうした日本ホラーを代表する作品、人形ホラーを代表する作品として、評価されていくことを願ってやみません。さあ、続編が出るかな?
裏切られた気分
ラストまで見終わって劇場が明るくなってから真っ先に思ったのは「あの演出で大団円エンドじゃないんだ……」でした。
全体を通して「まあこうなるよな」というストーリー。ほとんど母親の自業自得だけど、次女があまりにも可哀想。演出そのものはかなり怖いです。でも死体とかは出て来なくてグロくないのが救い。
エンディング前の長女が母親を襲っていた人形?次女?を連れていくシーンでこれは大団円エンドだろうなと確信していたのに唐突に「私たちは間違っていた」と言われてバッドエンド行き。私の見方が悪かったのかもしれないけど、バッドエンドになる伏線が一切なかったので個人的には納得がいきません。
そこだけ不満だけど、それ以外はかなりクオリティも高いし怖いし、ホラー映画としての完成度は高いと思います。
プロモーションは上手だと思う。SNSありきで見る映画。
【見ようと思ったきっかけ】
・ずっと真夜中でいいのに。が主題歌を歌っているから。
・SNSの反響が良さそうだったから
・ホラー好きの友達がいたから
【感想】
・冒頭からイライラした。子どもを持つ親からするとあり得ない展開ばかり。
・ホラーも笑いもミステリーもバランスがいいのではなく、中途半端。
・人形に袋被せて殴るの「こんまりメソッドじゃん!」って思って
そこだけテンション上がった。
・人形が怖い顔をするのが唐突すぎる。
動いているところを見せる必要性はなかったのでは。
・胸糞悪いオチ。真衣ちゃんが可哀想。
親たちはある意味幸せそうで、
なんの罪もない子どもが不幸になるのは意味がわからない。
子と引き離される系のオチは他の作品にもあるので、
新鮮さは感じなかった。
・芽衣ちゃんの影が薄い。終盤の扱いも可哀想だった。
・SNS(X)上でのプロモーションは上手いと思う。
・ポップコーン買って行って正解だった。
【引っ掛かる点】
・人様の子どもを預かって買い物に行く状況がありえない。
・冒頭の不審者は誰だったのか。物語に絡んでただろうか。
・子どもが死んでしまったのは古い洗濯機を買い替えなかったからではなく
親が不在だったから。ドラム式洗濯機はチャイルドロックが付いているし、
中から扉を閉められる構造ではないと思う。誰かに閉められたのかと思ったけど、
そんな展開はなかった。洗濯機を回さなかったことがまだ救い。
・精神が不安定で薬を飲んでいるのに妊活するのは無責任だと思う。
・人形のおかげで立ち直れたのに扱いが雑すぎる。
だからこのような展開になった…というわけでもなく
なんの罪もない子どもが不幸になっただけ。
・途中で出てきたグループ配信者の人数が増えたからって何。
【良かったところ】
・長澤まさみさんの可愛さを再確認できた。
・主題歌の「形」が最高なので聴いて欲しい。
選択と洗濯をかけているトコ好き。
【他の作品と比べて】
・「仄暗い水の底から」みたいな展開じゃないと良いなと思って見たけど
胸糞でしたわ。
ーーーーーー
【レビューについて】
・言い回しの変更や追加で書きたいことを思い出した場合は
サイレントに修正します。
・作品の評価が変わるようであれば【追記】します。
【個人的な採点基準】
※レビュー増えたら変わるかも
1.0 虚無
2.0 まあまあ
3.0 ふつう
4.0 良かった
5.0 布教したい
ホラーとエンタメとちょっとまじめな風刺
話のころがりかたがテンポよくて、よくある「これをやったら解決しがち」イベントが発生するたび、え、これやったのにまだ終わらないの?と何度か思うくらい二転三転しておもしろかった。
子どもの怨念みたいなものがでてくる映画はみていてどんよりしがちなのですが、長澤まさみさんや瀬戸康史さんの絶妙なコント感で、その仄暗さをうまくエンタメで中和していたと思う。
無理心中っていうかつまりはおかあさんに殺されてしまったのに、おかあさんのもとに戻りたいと願うものかなあと思っていたら案の定でした。
子どもはおかあさんといっしょにいるのがいちばんしあわせ、というのは結局は親とか大人とかのおおいなる勘違いでしかない、という風刺がうまくきいていてよかった。
田中哲司さんがああいう格好していると、つい冷泉さん!って思ってしまいますね。
長澤まさみの母親役が当たり
動物供養(ペット、食肉向けの動物など)は、命あった生き物の供養ですよね。でも、時には命のなかったものも供養しますよね。たとえば、針、人形、ぬいぐるみなど。しかし自転車、傘、洋服など普段よく利用していても供養はしませんよね。この違いはどうしてでしょうか?←鑑賞後こんなことを考えました😞。
長澤まさみさんの演技が秀逸でした。怯える姿や絶叫する姿は、演技とは思えないほどでした。
ストーリーはテンポ良く、多くの伏線も後で回収しているのがよくわかりました。
刑事役の安田顕さんは、気の毒でした。もう少し出番が欲しかったです。
ラストにはビックリでしたが、続編もできそうですね。
王道ホラー
日本らしい古臭さもあり、今風な新しさもある。
冒頭で娘が事故で亡くなるところはとても悲しく、子供のいる親なら心が痛むはず。
からの、あやちゃん。
意外に幸せな時が過ぎる。が、2人目が産まれてからが怖い。
捨てても戻ってくる。
キレて殴り倒すと、実は娘だったのでは?と現実なのか人形が見せている幻覚なのか、その境目がわからなくなる。
なんだかんだあって、新潟県に踏み込み旅館で儀式を始めた時のあやちゃんのあの顔。
儀式が嫌だったんじゃなくて、嫌いなお母さんのいた新潟県に来たことが嫌だったんだな。と映画を見終わったあとでしみじみ考えるとあやちゃんの人間らしさが感じられて少し可愛いなと思えてくる。
最後、娘はかわいそうだったが無事だった。呪われたままのは夫婦のみ。
恐ろしい終わり方ではあったがもっと呪いが広がっていてもよかったかな、と思った。
貞子のように世の中を憎んで不幸な呪いを広める訳ではなく、優しい親が欲しかっただけ。
なんと微笑ましいホラーか。
あやちゃんが愛おしい。
私も呪いにかかっているのか。
いい!これ怖い!すごい!
そもそも人形が嫌いです。こわい。
実家の私の部屋に飾られていた謎の人形が怖くて仕方なかったです。
なので人形系ホラーは本当に怖いです。
つまり、怖くなければ意味のないホラー映画で、人形モノは私にクリーンヒットする可能性が高いのです。
さて、ドールハウス。
ものすごく怖い点が二点ありました。
人形を殴ったら自分の子供だったのでは、という点。
そして、やはりオチですね。人形と母親との関係。
どうしても「登場人物のほとんどはハッピーエンド、でも実はまだ怪異は残っていて」というオチばっかりのホラー映画業界。
ここまで最後までホラーに徹しきれたドールハウスは素晴らしいです。
2025年の夏も、ドールハウスを皮切りに事故物件やきさらぎ駅、近畿地方のある場所についてなどのホラー映画が目白押し。最初の一作にいてもしかしたら2025年ホラー映画の最高峰なんじゃないかなと考えました。
ちゃんと怖いじゃんか
あらすじは割愛します。
ここでは、自分が「怖い!」と思ったシーンとその感想をまとめます。
まず今作で1番と言っても過言ではない洗濯機のシーン。かくれんぼ中に行方不明になった娘。警察に捜索願を出した直後、洗濯機の中から発見される――という現実的すぎる恐怖。長澤まさみの迫真の演技も相まって、前腕から肩、後ろ首から耳裏、そして側頭部から頭頂部にかけて総毛立った。
次に、帰宅したら娘人形が椅子に座っていたシーン。
忠彦にピントを合わせた視点で、食卓の子供椅子に座る人形。ピンボケながら人間のようにごく自然に見える映像が映る。あの人形の表情がこれからよからぬ事が起きるのではと想起させる。
ドールセラピーの描写も印象深い。
職業柄その効果は知っているが、佳恵の娘人形への扱い方はまるで患者を見ているようで観察者として入り込んでしまった。ここでも長澤まさみの演技力に完全に引き込まれました。
次女・真衣と娘人形・礼の区別がつかなくなる演出。
現実か幻覚か分からず、人形だと思ってめん棒でぶっ叩いたら実は娘だった――という夢オチは良かった。(←適切な表現ではないのですが・・)
そして人形の正体。即身仏的なオチを予想していたら、まさにその通り。なんなら亡くなった子供を人形職人の父親が加工するサイコっぷり。母親も含めて親の異常性が際立つ。ここはホラーみが増したように思う。
結末はさらに不気味。
佳恵は「お母さんと一緒にいたいはず。」と、人形を故郷の墓に入れようとする。ラストで発覚するが、その子供は母親から虐待を受けており、本当は墓になど入りたくなかった。歯をむき出し、目を見開く人形の顔は忘れられない。
幻覚のなかで、亡き長女・芽衣に手を引かれてどこか人形と2人どこかへ…。
祖母宅に行っていたはずの次女真衣がいつの間にか戻ってきて再び幸せに暮らせるハッピーエンドに・・なる訳もなく、次女が「パパママ違う!」という叫びも届かず、夫婦は人形をベビーカーに乗せて和やかにお出かけ――で幕。
個人的にホラー映画にハッピーエンドや感動パターンは不要派なので、本作は企画構成と役者の演技に満足度が高かった。そして何より、『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督作品であるということ。予告はもっとポップだったのに、ちゃんと怖いじゃんか。
誰も幸せにならない救いようのないストーリー
次女の真衣が生まれてからも芽衣の死に向き合えておらず、結局最初から芽衣のことしか頭になかった夫婦、お母さんを取り替えっこしようというアヤの約束を成立させ、アヤの代わりにアヤの母と同じ墓に入ることになった芽衣、芽衣の代わりではなく自分とアヤの両方を愛してほしかった真衣、優しい鈴木母とずっと一緒に居たいアヤ…。
全員すれ違った誰も幸せにならない、救いようのないストーリー。
アヤも形が人形なだけで、やってることは母親に構って欲しい子供。死人も出てないし(重症者はいたけど)、基本家族と離されそうになった時や自分を無下に扱う者にだけ怪我させてた。真衣に対しては嫉妬はありつつも、姉妹の様に仲良くしてくれて、お話してくれたから本来は真衣と共に母親に愛されたかった…。最後もアヤにとっては最終手段というか、望んでいない結末だったように思う(あれが本来の目的ならとっくに出来たはず)。
てか、人形に抱きつかれてるのに「気持ち悪いのよ〜」と脳天気な祖母、大事な物は持っていくなと言われたのに芽衣の写真を持っていってしまう母(これが芽衣とアヤがお母さんを取り替えっこしようという約束が成立してしまう原因でもある)、怪我して一緒に行かず、見当違いのことを鈴木夫婦にさせてしまう呪禁師…何やってんだとツッコミどころはあったが、まぁそれを言ってしまうとストーリーが成立しないので(笑)
個人的には最後、3人で食卓を囲むシーンで、鈴木母が真衣(正確にはアヤ)にビスケットを食べさせてあげるシーン、歯に当てて実際には食べてないの細かくて好きです。
想いの先にあるホラー
監督がコメディ監督だったのでホラーを作るとしてどうなるだろうと思っていたのだが、しっかりホラーをしている。
怖がらせるためだけの怨念や悪霊ではなく想いを重ねたものとして描き、その想いをドールに込められている点はとても良かった。
怖がられる点に於いては、少し弱いのかもしれないが人の持つ情念をしっかり感じさせてくれる想いはホラーとして成立し、観てるものを引き込む力を持っている。
トラウマ必至
小学生の一人娘を事故により亡くした母はそのショックから立ち直れずにいた。そんな中、たまたま訪れた骨董市で亡くなった娘に似ている人形に出会う。これを購入した夫婦はこの人形と暮らすことになるが、次々と不可解な現象がおこるようになる…。
私は、ホラー映画が好きで話題になった作品については和洋問わずチェックするようにしている。本作は、予告ではそこまで興味をそそられなかったが、たまたま時間があったため、鑑賞することにした。
結果として、本作の本格的なホラーの作りに恐れおののくことになった。
来場者の多くは、エンドロールの途中で退場してしまい、終幕まで着席する人は少なかった。それは、予告でのライトな雰囲気と本編のギャップによるものだろう。
まず、本作には、笑いの要素や救いの手を差しのべる要素は皆無である。すべては人形に対する恐怖を煽るもので、無機質的にストーリーは進んでいく。
最も恐怖を感じたシーンは、娘と人形を勘違いして殴り殺してしまうシーンである。結果的に夢オチではあったが、娘が長い廊下の先で黙ってこちらを向いて座っているシーンにはゾッとした。
他には、娘が幼稚園で描いた絵も強烈だった。首吊り死体を描いたのだが、その吊っている首が伸びているのである。これは、実際にこのような状況で稀に起こる現象らしい。こういう細かい表現に恐怖心は煽られる。
ストーリー全体を通しても、途中で中だるみするようなことはなく、最後まで結末が分からないところが面白い。
予告編や学生がみんなで観てキャーキャーするような作品だと高をくくると間違いなく痛い目にあう。ホラー映画上級者でもトラウマを植え付けられる可能性が十分にある作品である。
ある事件をきっかけに始まる人形の恐怖
ホラーとしては後からゾッとするタイプ。子供が人形に置き換わることでいろいろなハプニングが。人形にはいろいろ秘密があるらしい。その人形をてに入れるため欲にかられるひと、みいられてしまうひと、封印しようと試みる人、人形を見たいだけの人。人形を封印しようとこころみるが呪いの力には勝てず敗北、主人公夫婦に任せてさってしまう。ある秘密が隠されている神無島に主人公夫婦が向かうのだが、そこでおこるハプニングの数々。ある場所を見つけて人形を封印するのだが、主人公夫婦はみいられてしまう。封印しようとした人がある異変にきずくのだが時遅しで、ある異変が主人公夫婦を襲ってしまう。
後からゾッとするシーン満載なので是非とも劇場にてご覧下さい。
ドールハウス
予告から面白そうすぎて見に行きましたが
思ってたより怖かったです笑笑笑
長澤まさみさんの演技が上手すぎて終始鳥肌
でも‼️また見たいと思える作品でした🥹
見たその日は洗濯機近づけません……。
洗濯機・歯型・チェキこの3つのシーン激こわ
数日間怖かった⋯
事態が悪化する前に、なんとかなったんじゃないかというシーンが非常に多くあり、二人のこどもとごみ収集の人、あやちゃんがとにかく不憫すぎ。人形(あやちゃん)の動機も支離滅裂なだし、人形に対する扱いもひどいので全く感情移入はできなかったけど、それを差し引いても超怖かった〜⋯
グランベリーパークの7番シアターは4DXに隣接しているため、急な振動がすごくて嫌いなのだけど、当映画にとっては恐怖感が煽られ非常にマッチしてた。
帰りの夜道が怖いと思ったのはこどもの頃ぶり。ある程度思い出さなくなるまで感想も書けなかった。
怖いの苦手なのに、怖いもの見たさで見てしまうという矛盾⋯
とにかくあやちゃんが怖すぎ!
個人的に仕事のバタバタで映画館に1ヶ月以上行けず本作も公開から1ヶ月以上経って見に行ったのでおそらくもうたいして人もいないだろうと思っていたら劇場は夏休み効果もあってか結構まだ多くの人が見にきていて学生さんらしき若者が多くいました。
夏に見るホラーのエンタメ作品としてはなかなか良かったんじゃないかなと思います。
話としては不慮の事故により娘を亡くした夫婦。その奥さんの方が何かに導かれるようにすがるように日本人形の女の子のドールと出会い、そのドールがまるで亡くした娘のように思えて傍から見たら奇妙な共同生活をしていきます。夫もはじめはドン引きしていたのですがだんだんとその中で彼女は心身的な回復をしていくことで夫もドールとの生活を受け入れていきます。そんな中、夫婦に新しい命が生まれます。
そこからこの作品の本題に入っていくのですがとにかく人形のあやちゃんがめちゃくちゃ怖い。
あの怖さの見せ方は見事だったと思います。
そして話を彩る要素で僧侶がクズだったり刑事役の安田くんも人形と金儲けできる発言をしたりなんとなく嫌な刑事だったり、夫のお母さんも人気供養を提案するような人なのに人形をめっちゃ雑に扱ったりなんだかんだツッコミ要素も満載でそこらへんも自分的には面白かったです。
そして一体これ本当に終結するの?っていうドキドキ感、ハラハラ感、人形の無敵さにずっと引っ張られていきます。
そんな中での救いのないバッドエンド。
後味は良くないけどいい終わり方だったと思います。
あと映画の内容とは関係ない感想になりますが
冒頭、住宅地で奥様方で話している時の長澤まさみの背の高さ、スタイルの圧倒的な良さがめっちゃ改めて長澤まさみって別格だなと思いました(笑)
とにかくこの作品ぜひおすすめです!
最後にこねくり回したのはどうなんでしょうかね
ホラーは動物もの、子ども向けと合わせて観ないことにしているのだが、矢口監督作品なのと評判が良いようなので観てみることにした。
話のテンポは良くてカット割りも上手かった。演者も実力者を揃えていて安心して観てられたのだが、中盤で刑事役にヤスケンが出たあたりから怪しくなってきて、人形供養の僧侶がアイフルの板前、最後の神主にSPECでインチキ予知能力者をやってた田中哲司が出てからはいつレモンを齧るのかばかり気になってしまった。
また人形の悲しい扱いを見るにつけ、こんなことされたら誰でもそうなるよねと感情移入していて、最後は安らかにと期待していたのに、脚本が急に力業、無理矢理ビジュアルで怖くさせよう感が露わになり、さらに実は母親から虐待されてたと取ってつけた展開で話が完全に破綻。人形にされた子どもに救いがないという結末となったのが納得できなかった。
フィクションとはいえ、こんな悲しい境遇の子どもの話はあってはいけないと感じるので星1つ。
長澤まさみの母親像
以前にも長澤さんの母親役を観させて貰いましたが、今回は前とは両極端と言って良いくらい愛情深くはあるけれど潔癖過ぎて、悲し過ぎて、役ではあるけれど気の毒になってしまいました。父親役が瀬戸康史さんだったのもあって途中までは、何か良い方向に向かってそうに思えたのが、とんでも無い結末になってしまい、ホラーだから仕方ないんでしょうけど、怖いと言うよりも悲しい結幕と言う感じがしました。でも勿論怖さもあり面白かったです。人間の愛情と執念の深さがマイナスに働いた結果が描かれてる様に感じました。
ドールセラピー
正統派ホラー。
娘を亡くした母親が日本人形を
代わりとして可愛がる。
ドールセラピー。
やがて、新しい娘が生まれ
端に追いやれた人形が動き出す。
この人形の異変が凄まじい。
妄想と現実が入り雑じる。
全力疾走で走りおばちゃんに
食い付く人形の映像が一番怖かった。
全145件中、1~20件目を表示