ドールハウスのレビュー・感想・評価
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ミステリー映画と言う勿れ? ど真ん中人形ホラー
呪詛返しの貼られた箱に入った古い人形がヤバいのは常識ですよね(震え声)。
ああそれなのに、いくらテンパってるからといってゴミに出したら駄目だよ長澤まさみ! お焚き上げのチラシもらってたでしょうが!
あんな箱に入ってて、髪や爪が伸びてた時点で特級呪物でしょ、人間の髪を使ってるから伸びるってさとか言って呑気かよ瀬戸康史!
よく出来たアヤちゃん人形の怖さゆえ、ホラー映画にありがちな登場人物のある種の鈍臭さに、いつもより余裕のないツッコミを入れてしまう私なのだった。
予告映像を何となく見ただけでリサーチなしで臨んだせいか、初っ端からの激重展開にちょっと怯んだ。
自分の不行き届きで娘を亡くした母佳恵の苦しみ(小さな子を持つお母さん大変だね……)からお焚き上げチラシが結んだアヤ人形との出会い、次の子供が生まれて人形が放置されるまではあっという間に話が進む。予告の印象で、母親が人形を可愛がる過程での不気味な話がメインかと思っていたがそうではない。
そこから後は……人形が、人形が動いてるううう! 登場人物の正常性バイアスが順番に解けてゆくのをヤキモキしながら見守るという定番展開。
解決ルートのブラフで出てくる生臭坊主今野。今野!(おかみさん口調で) こいつ死にそう……ほら死んだ(死んでない)。安田顕もヤられるキャラフラグ出しまくり。この辺はベタというか期待通りというか。
呪禁師(じゅごんし)神田の登場で、観客としてもようやく光明が見えたような気持ちになった。
比嘉琴子(澤村伊智「比嘉姉妹」シリーズ、映画化作品「来る」での演者は松たか子)並みの強キャラ来たか、スカッと解決してくれ! と思ったら祈祷の場をアヤの怨念に乱され、神田はあえなく負傷退場。もう帰っていいですよという神田の言葉を蹴ってついてきた佳恵夫婦たち素人が実行役を担うことに……
その後の展開はちょっとくどかった。アヤをどうにか母親の墓に戻して解決、日常へ→ ってのは幻でした→ 芽衣の魂に助けられて今度こそ助かった、感動した→ 助かってないんかーい。
東宝公式も映画.comの紹介文も本作をミステリー映画と称している。確かにミステリーという言葉そのものには神秘とか怪奇とかいった意味があるのだが、こと映画のジャンルとして言うならミステリー映画感はなく、完全にホラー映画。
映画ジャーナリストの斉藤博昭氏がYahoo!ニュースに寄稿したエキスパート記事(「近年、新作映画を宣伝する際、「ホラー」「SF」が禁句(?)になってる傾向について」6月1日付)で、「とある日本映画も、試写を観たマスコミに『ホラーという言葉を使って紹介しないでください』とお願いが出されている」「ホラーと紹介することで観客の間口を狭める心配が、近年、映画を売る側、特に日本では間違いなく存在する」と述べているが、これは本作のことだろうか。
それはさておき、実はアヤが母親から虐待されていた、という結末はなかなか風刺的だなと思った。
親による子の心身への暴力に対し、虐待とか毒親といった視点が持たれるようになったのは歴史的にはごく最近の話だが、実際は昔から「教育」「厳しいしつけ」という名に隠された虐待はあっただろう。
現代においてさえ、他人がよその家庭での虐待の存在を見極めることは難しい。血のつながりは愛情を保証するものという先入観もある。だから神田は「生前のアヤは病気がちだった」「母親はそれを苦に無理心中を試みた」「母親はアヤ人形と一緒に埋葬されることを希望した」という情報から「アヤ人形を母親の墓に返す」ことでアヤの怨念が解消されるという判断をしてしまったのかもしれない。そこにアヤ本人の気持ちが表れた情報はないにもかかわらず。(呪禁師なら謎の力でアヤの思いまで見抜いてほしいという気持ちもあることはあるが)
児童虐待の見えづらさ、周囲の人間の鈍感さに警鐘を鳴らすオチと解釈できなくもない。
人形ホラーの決定版となり得るか
「亡くなった子供の身代わりに」「何故か伸びる髪と爪」等々、昔からある人形ネタを、既出などと臆することなく紡ぐあたり、狙いは正に「人形ホラーの決定版」という野心的作品。
映画は2時間(マイナス広告時間)のコンパクトサイズ。だからこそ上映開始からテンポが良く、シーンに無駄なく、紙袋の覆面やルンバなどアイテムの伏線もテキパキと散りばめられて判りやすい。後半もそんな感じでちょっと駆け足に見えるけど、お陰で気を抜けずに食い入るように見てしまった。
個人的にこの映画を見る上で、予測というか、「人形の呪いのトリック」にアタリを付けて鑑賞していました。
別の作品のネタバレで恐縮ですが「奇妙な物語劇場版」で強く印象に残った話がありまして、「遭難して土葬した友人の遺体が、なんども蘇ってきて自分の隣で寝ている。これはおかしいと思いビデオカメラで撮影してみたら、夢遊病を患った自分自身が掘り起こして連れ戻していた」というオチ。
つまりは、人形の呪いに超常現象的なミラクルパワーなどなく、人為的なトリックでもって呪いが為されているのでは無いか。その予測はあらゆるシーンを見ていて「可能だ」と思いましたが、しかしクライマックス。(ここからこの映画のネタバレになりますが)人形が変わらないはずの顔を歪めているんですね。これでは解釈に困る。やっぱり超常現象でしょうか。それとも主人公達の幻想・幻覚? 私の好みではありますが、とことん人為的な方法で実現可能にも見えるようにして欲しかった。
何故かというと、もう超常的な霊的な事象が発生するとは思えないんですね。現代社会で、不思議な力で霊魂が人形に宿るなどとは、もう思えない。むしろそれよりも生きている人間の方が恐ろしい。前半、明るい表情を取り戻した母親が人形を座らせて娘のように扱う下り、むしろ人形より怖かった。
でもやっぱり人形独特の怖さも凄いですね。特に人形の無表情の顔。表情は変わらないはずなのにそのシーンに見合った顔つきに見える。確か岡田斗司夫氏が「火垂るの墓」の解説の中で「クレショフ効果」というんでしたか(AIで確認したのですが)。無表情でも食事や異性と並べることで、それぞれを欲しているように見える。「火垂るの墓」では節子がなくなった後に清太を無表情で表現していたシーンなんですが、人形の無表情にもその効果が現れるのかもしれません。
海外でもすでにチャイルド・プレイとか人形ホラーはありますが(そっちは見てない)もしかしたらリング同様に海外にコピーされうる作品になるかもしれません。そうすると人形はフランスのそれか、テディーベア、著作権が切れてさっそくホラーに使われたミッキーマウスか。
そうした日本ホラーを代表する作品、人形ホラーを代表する作品として、評価されていくことを願ってやみません。さあ、続編が出るかな?
これはあやちゃんのがんばり物語である(涙)
超有名キャスト揃いで主題歌ずとまよでも超怖かったです…!!ダー子ダー子と念じながら観ました!
子供だけで留守番→玄関の鍵閉めない→不審者の噂→行方不明→洗濯機の中の娘をしばらく認識できない という嫌な予感オンパレード怖かった…結局誘拐でも惨殺でもなく悲しい事故でしたね。
「古いタイプの洗濯機」どう考えてもドラム式の方が新しいだろと思いましたが古いドラム式はパタンと閉まってしまうタイプだったのかな?
我が家でもドラム式を使っていますが、外から強い力で押さないと閉まらないようになっているので小さな女の子が内側から閉められる可能性は低いですし、水音普通に聞こえますし、給水口も排水口も繋がってるから数時間で窒息するとも思えず(泣き叫んだからかな?)、ここで「そうかこれはフィクションだ」とちょっと安心しました。
「娘のように可愛がられていたのに本物の娘ができたら雑に扱われ忘れられた人形の復讐劇」のような予告映像を見て(そういう演出際立ってましたね)私は身勝手な人間たちではなくこの人形の味方でいるぞと決意しました。決意した事を最後まで後悔しながら観ました。
でもあやちゃんは誰も殺してないからきっと良い子なんですよね!
ママにかまってほしくて頑張るあやちゃん、おばあちゃんの背中に飛び乗るあやちゃん、いじらしくて可愛いではありませんか…良い子だから夜はちゃんと寝なさいね…。
旅館での大暴れも甕の中で足を掴むのも幻覚の中でのだいしゅきホールド(オタク用語笑)も、ホラーのフィルターを外して見たら暴力母の元に戻りたくないあやちゃんの必死の抵抗にしか見えなくて悲しい…ママ嫌だ置いてかないでって言ってたんでしょうね。
めいちゃんが首を振ったのも「ママ、違うんだよ」って言ったんでしょうね。めいちゃんがあやちゃんを理解してあげてくれた事に感動…
惜しいなと思ったのが画面外にいる登場人物が動いてる感じがしないところですね…
噛まれた子が落ち着いたら誰に噛まれたか言うだろうし(まいちゃんに噛ませたのかな?)、YouTuberの動画も大騒ぎになってるだろうし、
あと礼を「あや」と読めない旦那にイライラしました。看護師なら人名沢山見てるだろ…。
あやちゃんがまいちゃんに嫉妬するのは自分が捨て置かれ愛情を横取りされた恨みからだろうしそれ自体は実際の姉妹間でも起こりうることで、まいちゃんは暴力受けていたとはいえあやちゃんのこと友達だと思って大切にしてましたし、前半は酷かったですが真相を知れば受け入れる度量がありそうな長澤まさみのキャラにより、どうにか和解?共存エンドを願ってやまないです。いやまあ人骨で構成された人形とか怖すぎますが!
生みの親がクズ母とサイコパス父で本当に可哀想な子なんだあやちゃんは…。
あやちゃんの表情演技が光り、怖さと悲しさ半々でした。切ないほうに泣けた
エンドロールのずとまよも怖さより悲しさを感じさせる曲で良かった、歌詞を聞き取るの苦手なんですが「形があるだけでえらいよ」だけハッキリ聞き取れてなんか胸がギュッとなりました。
観劇後立ち上がると下半身が恥ずかしいくらい震えていて、劇場から出て人に見られたのが恥ずかしかったです(笑)
日常に戻るためショッピングモール内をグルグルまわり、子供連れを見てひそかに涙を滲ませるなどしました。
全てのお子さんが親に愛されて健やかに安全に過ごせますように…。
しっかり怖い
予告での''ドールミステリー''という言葉がぴったりの作品でした!
キャストの演技も相まってものすごく雰囲気が出ていました!しっかり怖くて面白い!
予感はしていましたが、やはりラストはホラーらしい終わり方でした!あの後も人形をどうにかしようと奮闘するのを想像します……かなり苦戦しそうですが
ほん怖1話分を頑張って2hにしてみました
序盤の不気味さは素晴らしく世界観に引き込まれた。
・直前まで廃人状態だった長澤まさみが、汚い人形を座らせ満面の笑みで食事の準備をしている異常さ。
・人形を子供として接する夫婦の異常さ。
・長澤まさみが棒で殴った相手がまさかの、、、
しかし、礼ちゃん人形が本格的に暴れ出す後半以降が本当つまらない。お焚き上げのシーンまでがピークで、その後のストーリーは尻すぼみで時間潰してるだけに思えた。
・これ怖がる人がいるのか?
何か起きますよって間から、想像の範囲内のことが起きるだけのホラーシーン。
そもそも礼ちゃん人形が起こす現象や被害がしょぼすぎる。
・展開引き延ばしすぎ。。。
特にユーチューバーの動画シーンは最悪!
陳腐な伏線のために尺長すぎてイライラした。
また、夫婦が人形から解放されそうになる度、くだらなすぎる理由で手放せなくすることにもウンザリ、後半は「もう終われよ、、、」と心底思っていた。
・礼ちゃん人形って結局何がしたかったの?
ホラーだからとりあえずオチはバッドエンドで感。礼ちゃん人形って夫婦に家族として甘やかされたかったの?途中危害加えてた気もするし、その言動から知性は全く感じず、ただの怖がらせ道具にしか思えなかった。
全体通して想像を裏切られる瞬間が非常に少なく、全然怖くない。2hの映画がびっくりするほど長く感じた。
最初のうちはよかった
最初のうちは来るぞと分かっていても驚いたり怖かったりします。
特に長澤さんの絶叫に。
人形の怖さも途中までで、後半はチャッキーみたいになって興醒めでした。
もっと日本人形の怖さとか表現して欲しかったですね。
時間軸とか展開とか地震?とか見ていておや?と感じるシーンも多くて正直期待以下でしたね。
比べるのも気が引けますが、見える子ちゃんの方がテンポとか伏線回収とかストーリーはよかったです。
邪悪で冷酷な日本人形が本当に怖い台本書きたくなりました。
面白かった
・展開の調子が観ていて気持ちよかった。子供たちだけで遊んでいる際に包丁などを片付けて普段から気にしていますっていう日常でまさかドラム式洗濯機の中で窒息しているなんてと身近にある事故の原因というのは色々あるのだなぁと怖くなった。
・ドラム式洗濯機の蓋を開けた時の長澤まさみの顔が楳図かずおのぎゃあばりの迫力だった。
・何で夫が看護師なのかなぁと思っていたらケガを逐一治療したり、セラピーを受けた際に現場に近いとこにいたりとかっていうためかと思った。
・人形に自分の心の欠損を埋めてもらうっていう長澤まさみの感覚はわからなくないなぁって思えたりする。かなり情を注いでいたのかと思ったらあっさり物置の片隅にってなってかわいそうだった。けど次第にその人形がやばいことが分かっていくとあのまま置いておいて処分できたら・・・と思った。
・礼はとりつくタイプなのか、お祖母ちゃんにかみついて血が口周りについていたようだった。腕時計の金具も嚙み切っていたようだった。
・人形に人間の骨が使われているというのはとても怖かったのと意外と考えた事なかったなぁと思った。人形なのに動けるのも骨格がしっかりしているからなのかな。
・途中で、人形がどういういきさつ出来たのかの話がわからなくなり、娘、行方不明になったって言ってたっけとかで少しつまづいてしまった。その後、改めて説明があって助かった。娘の生き人形を母親の遺体とともに土葬して埋めたのか娘の遺体と一緒に埋めたのかでこんがらがってしまった。
・土葬の甕?から抜け出そうとした際に幻覚に2人が囚われた。その世界から抜け出す際に亡くなった娘が人形にとりついている礼を連れていく所が泣けた。あぁこれで成仏したのかと思った。しかし最後の最後で霊の娘は母親の事が嫌いだったという話になって埋めたはずの人形が戻ってきて映画が終わった。
・そんな嫌っていた礼を母親は何で一緒に埋めてくれといったのだろう、と思った。証拠隠滅だったのだろうか。
・ただその危ない人形が地域のフリマに出てたのと出所の曖昧さがほんのり気になった。
・長澤まさみって美人だなぁと思った。
日本のアナベルになれるかな
やっと観に行けましたー💕
全体を通して、とてもよく出来たホラー作品で、とっても面白かったです。
最近のホラーの中では1番良かったです。
最後まで二転三転していって、どこまでが現実なのか幻覚なのかわからず、ずっとドキドキしてました😊
ドキッとする場面もあって、怖さもあり本当におもしろかったです。
これで終わるの?まだ続くの?どうなってるの?と、すんなり終わらないところも楽しめました。
私の家にも10cmから60cmまでのドールが30体ほどいます。もちろん日本人形ではないですが、
最近はなかなか可愛がってあげれてなくて、3、4年も同じ服着てる子もいるので、少し構ってあげないと、30体全てがワサワサ動き出したら大変だわって思ってしまいました(笑)
ツッコミどころはちょっとあります。
神無島へ行くとき、人形除霊師の神田は釘を踏んだから一緒に行かなくて、「それくらいで行かんのかい!」と思ってしまいましたね。
神田が一緒に行っていれば、もしかしたらラストが変わってたかもと思ってならないです。
あと、ガラスの破片で髪の毛はあんなに切れないでしょう(笑)
ありえないよねって笑ってしまいました。
母親から虐待を受けていた礼(あや)は、人形になっても一緒のお墓にいるのが嫌で、自分の意思で逃げ出したように感じます。
誰かに愛されたかったのかもしれないですね。
佳恵が礼の事を可愛がってた時は、怪奇現象が起きなかったし、人形の顔もだんだんと可愛くなっていって、幸せそうに微笑んでるように見えました。
貞子も伽倻子もアナベル人形も呪いの裏には、全て悲しいストーリーがあります。
そう思うと少し悲しいお話に思えてきます
しかし、悲しみや苦しみを、憎しみや恨みに変えて、直接関係のない人に向けて、怖い表現の仕方をするのは本当にやめて欲しいです。
この終わり方だと、続編がいくつでも作れそうですね。
礼は、日本のアナベルになれるでしょうか。
じわじわと怖がらせる手法が丁寧で面白い。「エクソシスト」の影響も感じる。
矢口史靖の作品は結構好き。ただこの人は、いつもシングルヒット的な作品ばかりで、いつかホームランを!とコチラは見ているのですが…。
今回も残念ながらシングルヒットか二塁打ぐらいの作品でした。
それなりに娯楽作品のレベルを維持していること自体は素晴らしいことだと思いますが。
で、今回は「ホラー」。
じわじわと怖がらせる手法が丁寧で面白い。
「エクソシスト」の影響も感じる。田中哲也はマックス・フォン・シドウだね。
もっと怖く演出できそうだけど、そこは矢口史靖らしくどこかユーモラス。「エクソシスト」のようなゾクゾクする怖さまでいかない。そこまで狙っていないんだろうね。
「もしかして、あれが幽霊?」的な後で気づくと、ゾ〜とするような趣を目指している。それが「リング」を代表とする今までの日本のホラーへのアンチテーゼでもあるのかもしれない。
ラストにかけては、結構編集が凝っていて、見る側を混乱させながら、ハッピーエンドを迎える。だが、その後に実は、と本当の恐怖が襲ってくる…。
このラストを矢口史靖はやりたかったのでしょう。ここが一番面白い。
(本当の娘は車の中で叫んでいるが、長澤まさみと瀬戸康史の夫婦は、気づかずに呪いの人形をベビーカーに乗せて幸せそう。それは人形の思いが叶ってしまった!という…。)こわ〜。(笑)
ホラー苦手な自分でも。
ホラーは苦手です。最近知った言葉ですが「ジャンプスケア」が苦手なんです。
「ジャンプスケア」(ご存じの方は多いと思いますが)突然大きな音や恐ろしい映像を出すことで観客を驚かせる映画テクニックなのですが、このびっくり箱みたいなのがダメなんです。
このテクニックは、ハリウッド映画や日本の映画でも多用されています。
「ドールハウス」でも使われていますが、多くは使っていませんでした。
「ドールハウス」は、誰でもわかるびっくり箱のような怖さ驚きではなくて、ちゃんと考えさせてくれる、お話しでちゃんと怖くさせているように思えました。
個人的に好きなホラー作品「リング」とかと似たような演出展開だったように思います。
繰返しになりますが、ドッキリ(ジャンプスケア)を繰り返して怖い印象を与える作品よりも、日本の怪談のようにぞわぞわっとする、そういうホラー映画が好きです。
お話しはぞわぞわとさせてくれて盛り上がるのですが、その途中の佳恵(長澤まさみ)の言動が「仄暗い水の底から」の母・淑美(黒木瞳)を思わせたり、ラストの方では、佳恵と忠彦(瀬戸康史)が連れ立って「場所」に向かうシーンは、まんま「リング」の竜司(真田広之)と玲子(松嶋菜々子)なのかと思えました。
これは 中田秀夫ホラーをオマージュしてるのでしょうか。
観終わって、そんな感想も持ちましたが、トータル的にいい感じなホラーだなぁって好感が持てました。
その理由は、やはり、びっくり箱をあけるような単純な怖さ=ジャンプスケアが少なかったことだと思います。そして、日本のねちっこい怪談話のような怖さも好きな理由のひとつだと思います。
もちろん、ジャンプスケアが好きな方も多くいると思いますが、Jホラー=怪談のような作品ががもっと増えてほしいと思いました。
あまり怖くなかった
ジャンプスケアを狙った演出はところどころあったのですが、お約束な場所での演出だったので怖さとしてはそこまで感じられませんでした。
最後の展開「霊媒師さん、そりゃないでしょ〜」って思ってしまって、そこがモヤモヤしてしまいました…あんな偉そうなこと言っておいて、そこ間違えるんかい!!みたいな。多分ドンデン返しを狙ったのかもしれませんが、「えー!そうくるか!」という感じではなく「いやいやいや!それはないでしょう!」という感想を持ってしまって、なんだか不完全燃焼でした。
完成度の高い映画で、無駄なく、暇な瞬間がなかった
非常に伏線が細かく、丁寧に描かれており、無駄なシーンが一つもなく、完成度が高い映画
見ていて、暇だなと思う瞬間が一度もなかった。
洗濯機という、特定のオブジェクトを印象図ける手法もすごいなと思えた。
キンキンといった音で危険を表す様にも間違いがなく興奮できた。
たが、引っかかる点が1つある
これは母の愛を描いた物語ではなのだろうか?
途中まではすごく感動的に思えるシーンもあった
確かに、これで正解なのか?と一瞬思ったりもしたが
ああいった着地もあるのだろうと、
過去のトラウマを乗り越える
母の愛と再生を描く物語なのかと思っていた。
だが最後のあのオチはどうなのだろう?
救いがないなと、もう少し描くべきではと思ってしまう…
ホラーを扱う娯楽映画だから仕方ないのだろうか…
またオチを知ったうえで振り返ると、気になる点がある
人形と出会う直前に母は、一瞬決意をしたように見えた、娘の遺品を捨てようと
だがその時、人形の意思に導かれ人形と出会わされたように見える。
だとするとこの母は人形などなくても構成できていたのではないか、
人形がむしろ母の、家族の再生に無理やり入りこみ、悪さをしているだけなのではと思えてしまう
…まぁ、オチがきちんと人形を供養してくれていればこういった
人形が悪なのではなんて見方をせずに、良い物語だと思えたと思う
賞をとれたので、「2」を狙ってオチを変えたなどあるのだろうか?
2がもしあるなら、描き切ってほしいと願う
(勝手な予想と感想です)
正面から貫いた!
呪いの人形という今更な題材を、正面から描いて成立させている。
●最後まで人形自体が動くカットがない。狙いが徹底している。
人形を動かす描写が見せ場とも言える題材だが、それを一切しない。
観客もそれをどこか期待しているが、どうしても人形を動かした時点で、恐怖が持続しないことを監督はわかっているんだな。
人形を動かさない事でジリジリと不気味さのボルテージを上げている。
●緻密な計算がすごい。それ自体は見せない人形が動く描写をあの手この手で成立させている。それによって恐怖が上がるのはもちろん、ただの人間のノイローゼかもしれないというサスペンスを盛り上げている。
●矢口監督のいつもの緻密な演出。本当に緻密に丁寧に重ねている。それによってリアリティが生まれる。
ごまかさず正面から取り組んだからこそ、ここまで面白い!
人形ホラー、怖さは、思った以上だった。
自分の場合、監督さんの作品感などでは観ていないし、良くも悪くも、『ホラー』という観点からしか観ていない。
その点から言えば、今まで観てきた日本ホラー映画の中では、かなり怖い方だったと思う。
ただ、なんか人形ホラーというか、ゾンビホラーというか、家電ホラーというか、正直〇〇ホラーと言われればよく分からない。
映画を観ていく中で、まず、序盤、洗濯機て〇〇を見つけるシーン、BGMと長澤まさみさんの演技が組み合わさって、怖すぎ。あと、人形をCTで撮影するというのは、何というか、現世における呪物の確認方法?みたいで、新鮮だった。
最後の終わり方が、ハッピーエンドでもあり、バットエンドでもあるというもやもやする終わり方だったため、個人的には、続編があれば良いなと思った。
最後までずっと引き込まれて面白かったけど・・・
ストーリーに破綻部分が少なくて、この手の作品としては
最後までずっと見ていられました。見せ方も気味悪さもしっかりしていて
ホラージャンルとサスペンスジャンルと親子愛物語の構成が
「いい映画っぽい」評価に繋がっています
ただ、やっぱり?の部分がもやもやしてしまい、星半分だけ削れてしまいました
・ドラム式洗濯機を使っていて事故が起きたが「早く買い替えて置けばよかった」という
セリフに、いや、ドラム式は新しいじゃんと変な突っ込みが頭にリフレイン
・最後に人形にとりつかれたご夫婦は「生きている?」生きているオチなら続編が出来そう
死んでいるオチならそれなりに納得なんだけどなぁ(生きているならこれから親子3人と人形の楽しい?暮らしが待っているってことですよね。。。外部から見たら奇怪な家族として。
・ラストシーン、何故麻衣ちゃんはなぜ車の中に残されたのか?ラストシーンのために
無理やり?1週間連絡とれない両親の家に向かうのにという違和感が気になったが・・
今野浩喜さん、お坊さんには見えないよなぁと思っていたら実はピッタリの役(笑)
田中哲司さん、それなりに説得力あったのにあっさりリタイヤしずぎですぜ(笑)
安田顕さんの使い方、もったいないなぁ。平賀源内先生ですぜ(笑)
怖かったけど面白かった
ホラーは苦手ですが子供に誘われて観てきました。総評として面白かったです。
ご近所さん間での無償の子守りのやり取り、おやつやジュースが出た出ないってのも子供伝いで結構言われるんだよね…それでちょっとならって気持ちで家を開けてしまうのも無理ないかなって思いました…ちゃんと包丁しまって、ガスや残り湯の確認までする主人公の几帳面さ真面目さがすごく出てると思う。それで一気に精神病んじゃったんだよね…。
ドールセラピーはかなり異質に見えるけど確かにあるものだしそれで主人公は一度精神を持ち直せたんだから、ご主人も主人公もマイちゃんが生まれた途端にアヤを『物』として扱うのはあまりにも可哀想だと思った。飾られていた写真がアルバムに片付けられてしまうメイちゃんの哀しみすらも忘れてしまっていくようにも感じた。
アヤがマイちゃんに嫉妬して危害を加える要因になったのも、主人公達があまりにもアヤを蔑ろにしたからじゃないのかな。あんなに愛していたのに。椅子からドサッて落とされた人形のアヤの顔が変わってないのに悲しかった。
顔が変わったり、叫んだり、動き出したり、おばあちゃんを襲ったところは怖くてビビりながら薄目で見てました。走って飛びかかってくるの怖すぎる…終わってから子供に「思ったより怖かったじゃん!」と文句を言いました。
お金稼いでそうなフルカラーチラシの人形供養のお寺…これで終わりなのか?と安心させてからのアヤの暴れっぷりも面白かったし、人形専門家さんの頼もしさたるや…!よくわからない拘束具にアヤが封印された時もこの人すごい!と胸を撫で下ろしました。(結局色々やっちゃうんですけど…)このあたりの点と点が結ばれていくストーリーがスピード感あって好きでした。
いかにも売れてない感じのユーチューバーの動画感も逆に好印象。効果音とかテロップの感じが完全にソレでした。海の中の道(しかも境界付き)に誰かを連れて出て来ちゃってるってやばすぎる。このあとこのグループは無事だったんだろうか…?
それと唸り声をあげて襲ってくるオバケをストロボカメラでバシャバシャ撮る、紙袋を被った子供などは最近ホラーゲームで読みたことあるような展開でわざとその演出をしてるのかな?って思いました。
あと土葬の蓋とドラム式洗濯機の扉って似てるんですね。あ、一緒だ…と気がついてしまいました。それに最後にマイちゃんが車の中から窓を叩くシーンとあったであろうメイちゃんが洗濯機から出られないと藻掻くシーンが重なって見えました(藻掻くシーンは想像)
最後はメイちゃんが主人公達を救ってくれたんだ…と思ってたのにそうじゃなかった。ここでもどんでん返しがあってこの映画は人形が生きている人を襲う、血みどろで、ビックリいっぱいで、怖がらせるだけのホラーじゃない。ミステリーなんだなと思いました。
マイちゃんにとっては絶望のバッドエンド、でもアヤにとっては優しいパパとママを貰えてハッピーエンド。
あれ?メイちゃんは?もう成仏しちゃってこの世には居なくなってしまったのかな?アヤのお母さんと一緒?それともアヤと同化しちゃったのかな?
帰りの物販コーナーでプリティ〜デフォルメがされたアヤの鏡とかステッカーとか置いてあったけど、本来の姿が可愛いんだよね。
怖いからうちでは絶対にお迎えしないけど。
やっぱ長澤まさみは演技巧いなぁ
スオミを観た時もそうだったが本作を観終わった後の感想。
先日観た見える子ちゃんと違ってこちらは本格的なホラー。原作は知らないので何で人形が登場するのか思って序盤を観ていて、子供が洗濯機に入ったのは個人的には衝撃(確かに水が漏れちゃうとまずいからそうだよなぁと別の意味で感心)。そこから誘われるように人形を入手(あんなお札まみれの人形買わないだろうと突っ込みを入れつつ、そこまで精神追い込まれていたのかと)。
そこから人形に纏わる不思議な現象が起き始め、人形の出どころが解る動画(いきなりテンションが変わりすぎて笑った)で感じた違和感はその後明らかに。人形に関わる真相が解り、人形鑑定士に引き渡したところで終わるのかなぁと思っていると、まさかの人形をお母さんのお墓に返すことに。
その墓を探すために呪術師がダウジングで探すが封印が解け、人形が暴れまわって負傷(最後の最後まで失敗続きでポンコツだったなぁ)し、結局夫婦で返す羽目に。どうエンディングを落とすのかなと考えていたら、二転三転してこれぞ日本のホラーだみたいな感じで完結。時折出てくる怖いシーンに観客が騒いだりとホラーファンとしてはいい出来だったなと思います。
なんか笑ってしまうところが好み
日曜日にイオンシネマで
朝8:25スタートで仕事の日と変わらないではないか
普段は観ないホラーだが長澤まさみと矢口史靖なので
この監督の作品をスクリーンで観るのは初めてだ
前作のwoodjobは染谷将太の出世作だったような
主人公が丸太に乗っかって
山から滑り落ちていたのが異常に面白かった記憶
長澤も出ていたがあまり記憶がない
ロボジーは期待外れでスイングガールズが一番好きだ
で本作だが 単純に面白かった 肝試しだな
脈略のないサプライズが新鮮
ロードムービー的なところもあり
ハラハラドキドキでエンターテインメント要素満載
子どもの頃にテレビで怖い映画を観て
夜にトイレに行けなくなったのが懐かしい
横溝正史的なところもあったかな
人形ってなんだか怖い あと髪の毛
長澤まさみの髪の長さで時間の経過を表現したり
今野がひどい目に遭ったり 結構ポイントになっている
この手のホラーの常道なのか 観ないので知らない
貞子とか
ついいつものクセで理屈とかつじつまとか考えてしまって
あ そういうことは度外視なんだっけなと
まぁ出鱈目ではないんだろうが
ラストに答えを提示されたんだと思うが
そんなにスッキリ感はなく でも別にそれでいいかと
ホラーなんだが なんか笑ってしまうところが好み
今野のくだり
インスタント写真
田中哲司が大真面目に衣装替えしているところ
結局夫婦二人で行くんかい
立ち読みしたキネ旬レビューに長澤まさみの洗濯槽への叫び
みたいな記述があっをたの覚えていて あぁこれかと
監督が撮りたかった画なのだろうな
ヒッチコックがイングリッドバーグマンとかにさせたような
なかなか観られるものではない フイルムに残しておくべき表情
でもあそこはホラーではなくてリアルな場面なんだったな
昨年のスオミ同様 長澤まさみを観る映画ともいえる
終了後は駅前の公園で缶ビール2本と自作弁当
夏が来た いい休日でご機嫌
こわくない
なんか中途半端感が否めいのは何故だろう。
まず最初に、子どもたちを順番で見るシステムなら
お菓子、買っておこうよ、と思ったとこから
集中できなかった笑
あと、子を亡くしたお父さんに見えな瀬戸康史
で、怪我したからしょうがないけど
そこでリタイヤしちゃう田中哲司
さらにチャッキーみたいにカタカタしちゃうお人形
呪詛というわりには軽い感じがして
まあ、自分の子を人形にしたとか
実は虐待だったとかは面白かったけど
ジャンルがいまいち分からない
全98件中、1~20件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。