「正面から貫いた!」ドールハウス ドラゴンミズホさんの映画レビュー(感想・評価)
正面から貫いた!
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呪いの人形という今更な題材を、正面から描いて成立させている。
●最後まで人形自体が動くカットがない。狙いが徹底している。
人形を動かす描写が見せ場とも言える題材だが、それを一切しない。
観客もそれをどこか期待しているが、どうしても人形を動かした時点で、恐怖が持続しないことを監督はわかっているんだな。
人形を動かさない事でジリジリと不気味さのボルテージを上げている。
●緻密な計算がすごい。それ自体は見せない人形が動く描写をあの手この手で成立させている。それによって恐怖が上がるのはもちろん、ただの人間のノイローゼかもしれないというサスペンスを盛り上げている。
●矢口監督のいつもの緻密な演出。本当に緻密に丁寧に重ねている。それによってリアリティが生まれる。
ごまかさず正面から取り組んだからこそ、ここまで面白い!
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