劇場公開日 2025年5月16日

「自伝の強みが活かされている」かくかくしかじか みる子さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5自伝の強みが活かされている

2025年6月7日
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あ、これは本当にあったんだろうなあと思えるシーンがあちこちあって、リアリティがひしひしと感じられる文句ナシの良い作品です。
永野芽郁はサボり癖のある迷える若い役柄がぴったり。もう中の人のことなんて1秒も思い出さなかったくらい、主人公の明子をうまく演じています。
大泉洋も予想以上にいいです。案外、本当の先生と似ているのかもしれませんね。
絵を描く人というと、孤高の芸術家のイメージだけど、人間愛にあふれていて、自分の好きな絵を描くことを若い人に教え、同じ世界に連れて行きたい人なんだよね。こちらもバラエティでの中の人を思い出さなくて済んだ。
若い頃に恩師と呼べる人に会えた人は幸福ですね。若い当時は自分のことで頭がいっぱいでわからなかったけど、今ならわかる。歳上の人にかまってもらえるなんて、だんだんとなくなるんだから。
先生が明子の金沢のアパートに置いて行った酒瓶が寂しかったなあ。娘を明子選手と呼ぶ面白いお父さんもよかった。

みる子
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