「先生とのやり取りが目に沁みる」かくかくしかじか spicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
先生とのやり取りが目に沁みる
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画業で食べていく基礎を叩き込んでくれた(文字通り!)美大受験のための画塾の先生、確かにピュアで、はっきり言えば今なら不適切度2000%くらいの前時代的な熱血漢で、確かにこうして記録する価値のある方だと思う。
東村さんが先生から離れて自分の道を歩くため、自分がなりたいのは漫画家であって先生のような芸術家ではないことを分かってもらおうとして結局、先生に数々の鋭い言葉を放ってしまうくだりが私の中でのこの映画のハイライトなのだが、娘時代から東村さんはおっとりしているようで実はしっかりしておられたんだな、と思う。そして、ご両親もただの甘々な親ではなくて「卒業したんだからちゃんと仕事せい」と突き放す時を心得ておられて、だから漫画家東村さんが誕生したんだな、と納得した。
先生の遺作となった絵がとても美しかった。
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