「キャスティングがな・・・」隣のステラ 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)
キャスティングがな・・・
年甲斐も無くこのジャンルの作品(若年層向け胸キュンドラマ)も好きなオヤジなので、場違いなのも気にすることなく観賞。 と言うか近年この手の作品は少なくなったので楽しみにしてたかも(笑)
【物語】
天野千明(福本莉子)と柊木昴(八木勇征)は物心ついた頃からずっと隣合った家に住み、家族同士の親交も深く、いつのときも一緒に時を過ごし、成長して高校生になる。
あるとき、昴は芸能事務所にスカウトされる。 「一番近くで応援する」と言う千明の言葉に後押しされて、芸能界に飛び込んだ昴はモデルや俳優として徐々に活躍の場を広げていく。 知名度・人気が上がって行くことを千明は一緒に喜ぶ一方で、ずっと隣に居られると思っていた昴がどんどん遠い存在になっていくことを日々感じていた。
昴への思いは胸の奥にしまっておこうと決めた千明だったが、気持ちを抑えきれなくなり、ある日ついに昴に思いを告げる。しかし、昴の答えは「幼なじみとしてしか見ることができない」だった。
【感想】
ちょっと期待は満たさなかったかも。
冒頭に書いたとおり、この手の作品も結構好きなので、これまで相当の本数の作品を観て来た。アイドルや駆け出しの演技経験の浅い俳優が主演を務めることが多く、かつ制作サイドは主演俳優の人気だけ頼る安易な作品作りになっていることも珍しくないことは、重々承知で観ているのだが、その中でも「ちょっとなあ」という感じ。
改めて考えると俺がこの手の作品に期待するのはフレッシュなヒロインを拝むこと。時に新たな原石を発見できた時はサイコーに嬉しい!(笑) で、今回のヒロインは福本莉子だが、既に結構の数観て来たので新鮮さに乏しいし、24歳という実年齢も苦しい。その分演技が上手ければまだ良いのだけれど・・・
それでも福本莉子は結構可愛いので許すとしても、他のキャスティングが俺的にはもっと不満。まず昴役。この手の作品は主演2人のビジュアルが重要で、本作の設定も世間の若い女子誰もが夢中になってしまうようなキラキラな存在のはず。でも映画の中でそういう存在として観るのは苦しかった。 さらに大不満だったのは、昴が出演するドラマの相手役女優のキャスティング。 この役は普通の女子高生千明が目の前で見たら「とても私には敵わない」を実感する芸能人オーラを発散する美麗な人であるべきなのに、むしろこっちが一般人かと思ってしまう雰囲気。ちょい役だけど、ここで予算をケチるなと言いたい。友情出演的に売れてる女優を当てるか、無名でもオーラ発散しているモデルを探してくるとか。
脚本・ストーリーも凡庸だが、それはこの手の作品としては想定内だが、演出も限度を超えてクサ過ぎるシーンがあったかな。
ということで、ちょっと残念な出来で、主演キャストのファン以外の方にはおススメできないかな。