(LOVE SONG)のレビュー・感想・評価
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ふんわり可愛らしい
SnowManファンの友人に付き合って、「キュンとするBL」とだけの事前情報で鑑賞。
ふんわり可愛らしい。「キュンとするBL」ということでひたすら可愛らしい男子2人を見守った。
タイの日常風景は期待以上の美しさ。食べ物も美味しそう。及川ミッチーさんと通訳のルーク君の軽さが楽しく度々クスッとなった。
知っている俳優さん?がSnowMan向井さんと及川ミッチーさんだけで、誰が日本人で誰がタイ人かもわからなかったので、素直に脚本を楽しめた。
テーマがこれなので、途中気持ちがすれ違ったりは織り込み済みだったが、話の展開が唐突なところところあり、ラストに向かって盛り上がりには欠けた感じで☆マイナス。逃げた理由にはぐっと来た。
1番の残念ポイントはタイトルにもなっている「Love Song」がメロディーも歌詞も向井さんの歌もそこまで心に響かなかったところか、、泣ける曲がきていたらもっとキュンとしたのかもしれない。
ソウタの俳優さんは顔見たことあるなくらいで、でも声と喋り方に聞き覚えがあると思っていたら森崎ウィンさんだった。(NHKラジオの英語の番組のナビで認識。)通訳のルーク君、陽気なタイ人でいいね〜と思っていたら日本の俳優さんでした。(笑)
両片想い
ソウタとカイそれぞれが抱える葛藤からお互いに「好き」と言えない「両片想い」が切なかった。
カイのライブシーンは圧巻で、憂いを帯びたメロディがカイの心情と重なり、そこに甘く切ないカイの歌声が合わさると心に響くものがありました。こんなに「好き」って伝えてるのに…と思うとより切なかったです。
ツッコミどころやご都合主義なところもあるけど、そこがタイの作品と日本の作品との見せ方の違いなのかな、と思う。心理描写を丁寧に描くよりも観てる側の想像に任せるというか。監督がタイの方と知らずに観る人には、場面の繋がりや、なんでそうなった?と思うところはあるだろうな、と思う。1回観ただけではハテナ?で終わってしまうところもあるかも。
でもそこを補えるくらい、登場人物は魅力的で、タイの景色の映像美と興味をそそられる様々なタイ料理には、タイに行ってみたいな、と思わせてくれます。
ずっと余韻に浸れる
心が揺れる感動の作品です
映像がとても綺麗だし、タイの観光地や食べ物などもちょこちょこ出てき...
透明感のあるラブストーリー
東京とバンコクを舞台に恋する二人を描いたBLラブストーリー。透明感のある作品でピュアな二人の心境を上手く描いている。主演の森崎ウィンと向井康二の演技も素晴らしく二人の世界観に引き込まれました。
2025-160
行間に宿る愛。一本のミュージックビデオのように美しい物語
タイ出身の監督による作品ということもあり、日本映画とは質感や展開に違いを感じました。登場人物の心情があえて語られない場面も多く、「行間を読む」ことで見えてくる深みが印象的です。
個人的にはとても好みの作品でした。お互いへの深い愛情と、執着にも似た想いが随所に感じられ、同性愛だからこその残酷さも描かれていて見応えがあります。演出や映像の雰囲気も美しく、音楽の使い方も巧みで、まるで上質なミュージックビデオのようでした。
登場人物の個性や関係性が、限られた時間の中にぎゅっと凝縮されていたように思います。
カイはまるで少女漫画のヒーローのようで、理想を詰め込んだキャラクターでした。ミステリアスで美しく、モテモテのバンドマン…一度は憧れたことのある人も多いのではないでしょうか。言動には思わずきゅんとするような強引さがありながら、驚くほどの一途さも感じられます。食事のシーンでソウタに“ある事実”を告白する場面では、思わず声が出そうになるほど驚かされました。
一方のソウタは本当に純粋で可愛らしい存在。やや情緒の揺れはありつつも、カイの前でだけ見せる無防備で愛らしい表情には惹かれるものがありました。好きで好きでたまらない、そんな想いが表情から溢れ出ており、森崎ウィンさんの演技力には圧倒されました。核心を知らないソウタの視点で物語が進むからこそ、もどかしさや切なさがより際立っていたように感じます。
また、ジンやサン、ルークたちを中心に笑えるシーンも多く、一人ひとりのキャラがしっかり立っていて、全員を愛せる映画でした。
今作の見どころのひとつであるライブシーンには本当に心を動かされました。Snow Manの向井康二さんは、さすがアイドルというべき“魅せる”歌い方で、ハスキーボイスだからこそ伝わる必死さや力強さ、そして切なさが胸に深く響きました。
そして何と言っても、キスシーンはこの映画を語る上で欠かせません。BLファンの心に刺さる瞬間がいくつもありました。令和的というよりも、どこか平成の香りを感じるような――古き良き王道のときめきが詰まっていて、「やっぱりこういうのが好きなんだよな」と思わせてくれるシーンがたくさんありました。
脚本にやや粗さはありつつも、エンドロールで主題歌を聴きながら余韻に浸れる素敵な作品です。ノベライズや前日譚コミックも連載中とのことで、思わず手を伸ばしそうになるくらいひかれました。挿入歌も含めて歌詞を改めて読むと、その意味がより深く理解できるはずです。
BLが苦手な方でも楽しめる、美しく心に残る映画でした。同性愛への理解を優しく広げてくれるような、素晴らしい時間を過ごせました。
映像美と見所シーンがたくさん
言葉にすることの大切さ
日泰共同作品だからこその見応えのある作品
監督脚本共にタイの方が手がけているということもありストーリーの展開や台詞、ラストまでの流れが新鮮で始終引き込まれました。
また映像の質感もタイの美しい景観も印象的で素敵でした。
主人公2人の対比も良く、お互いに見えている知っている事が違う故のすれ違いやもどかしさが丁寧に表現されていました。この丁寧な描写のおかげで2人の運命的な展開に感情移入し、それぞれの背景や周りの登場人物に思いを馳せる事が出来ました。
また主人公たちの周りの登場人物みんな表情豊かで、それぞれの個性が光っていてとても魅力的でした。その個々の豊かさが主人公2人のストーリーに、より現実味と深みをもたらしていたように思えます。
同性愛だからこその難しさと人を好きになることの純粋さが入り交じった、ただのハッピーエンドでは終わらない余韻の残る素敵な作品でした。
ありきたりなBL映画じゃなかった!
日本にはない展開と美しい映像で不思議な感覚に陥るピュアラブストーリー
タイ人の監督が作る作品を初めて鑑賞しました。
全体として、場面展開や音質、映像、会話、時の流れ等、至る所が新鮮で今までの日本のラブストーリーとは違う楽しみ方ができました。
現代の話ではあるのに、なぜか一時代昔の話であるかのような不思議な感覚に陥いったのは、タイの建物や雰囲気がそうさせたのか、映像の質感からなのか、とにかく不思議と引き込まれました。
ストーリーは、外国作品でよくある不思議なシチュエーションや急な展開もありましたが、基本的にそれぞれの抱える想いは分かりやすく描かれている印象でした。
前半はソウタの溢れる思いが強く、カイの態度にもどかしさを感じるものの、次第にその頑なさの意味が分かり、さらにもどかしくなる、『両片想い』と言う言葉がしっくりくる作品でした。
劇中歌の歌詞の意味や、セリフに隠された意味をもう一度観て確かめたいと思える内容でした。
(LOVE SONG)
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