(LOVE SONG)のレビュー・感想・評価
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何度も観たくなるとても良質なピュアラブストーリー映画です
とにかく美しく映像音楽とも質感がとても良い!!
映像が綺麗で、音楽が素晴らしく、タイと登場人物の魅力が満載で、キャストの真っ直ぐなお芝居が胸を打つ、、、テンポも良くコメディー要素も多いけれどとてもロマンティックでドキドキが止まらない。はじめのはじめから、主題歌『Gravity』にのせたエンドロールの最後の最後まで……(サントラやパンフレット、グッズに至っても)本当に愛に溢れていて心温まる作品です。
この作品では特別なことは起きません。お互いを想うが故に「好き」と言えない両片思いの2人の生活があるだけでとてもシンプルです。この作品は日タイ共同制作で監督はタイの方。登場人物の胸のウチを細部にわたって表現することが多い日本の作品とは違い、観ている側が「行間をよむ」必要があることが多いのがタイの作品。この「シンプル」に「行間をよむ」が重なると一気に"複雑"になります。処理しきれないほどの登場人物の様々な心情が流れ込んでくる。それがこの作品の面白さだと思っています。
この作品にはノベライズ本も出版されており、それを読むことで完全体に近くはなるとも思います。きっと日本のように繊細につくると到底2時間ではここまで描ききれないし、タイのように展開が早くてもそれに慣れていない私たちは戸惑うこともある。そこをうまく埋めてくれるのがこの本だとも思っています。
実際私は何の情報も入れず観た1回目でも心が温かくなり感動しましたが、その後ノベライズを読んで登場人物の細かな心情を知った上での2回目のほうがより感情移入して涙が止まりませんでした。
ただこれが全てではありません。
まっさらの気持ちでこの作品から受け取った自分なりの解釈を大切にするもよし、ノベライズで答え合わせ(?)をするもよし、それぞれに合った楽しみ方ができること、そして観ている人によって違う感じ方や捉え方に正解も不正解もなくそれぞれに寄り添ってくれることが、この作品の良いところだと思っています。
だからこそ何度も会いたくなるし、回を重ねるごとに「忘れたかった恋」と「忘れられない恋」がジワジワと効いてきて、毎回新しい発見と感動があり、まさに、「恋する2人に、恋をする」自分がいて、「好きと言えたら、世界は変わる」という真っ直ぐな愛を受け取って心が優しく温かくなる…☻
映画(LOVE SONG)は宝物のような作品です🌻🌻
タイらしさ
鑑賞動機は単にThailandが舞台だったから。
Thailand大好き人間としてこれは見逃せなかった。
結果、平日の朝一の回、女性だらけの客席に場違いな爺が自分一人
という状態。大半が演者のファンかBLが好きな人たちなのだろう。
そんなことはどうでも良い。自分は映画の中のタイらしい要素を
楽しめたからそれで満足。
日本・タイ合作で、タイでヒットした「2gether」のチャンプ・
ウィーラチット・トンジラー監督が脚本と監督を担当。
物語の展開や演出がやっぱり日本映画とはひと味違う。そこが良い。
海外が舞台で主な出演者が日本人の映画だと、作品によってはただ
海外ロケしたかっただけでしょ?みたいになることがある。
不自然なくらい日本人ばっかり出てきてほとんどみんな日本語を
話して物語が進んでいく。今年観た映画だと「岸辺露伴は動かない
懺悔室」や「九龍ジェネリックロマンス」など。(個人の感想)
今作も若干その傾向はあるが先に挙げた作品に比べるとタイ人との
絡みが多いしタイ語もたくさん聞けた。
タイ語が上手い日本人の演者がいるんだなと思ったら、カイ役の
向井康二は日・タイのハーフ、ルーク役の逢見亮太は元吉本興業の
芸人で現在はタイで活動中なのだとか。今まで知らなかったけれど、
プロフィールを見て納得。
カノムトーキョー・ソムタム・幼虫の揚げ物・カイジアオなど
現地の食べ物が出てきたり、観光地ではない普通の街並みが
見られたり(バンコク郊外かな?)したのも嬉しかった。
物語や演技についての評価はともかくとしてタイらしさを味わう
映画としては満足した。
あんなに都合よくゲイがいてたまるか!
何度でも観たくなる映画
歌がとても素敵でした
森崎ウィン君が出ているというので見に行きました
全く予備知識がなかったのですがチラシの絵面からなんとなくマイノリティーな恋愛が描かれているのかなって思ってはいましたがそこまでそれを強調しているわけではなく
好きっていう感情がストレートに書かれていて爽やかさも感じられる作品だなと思いました
人を好きになるのに理屈はないと誰かが言ってるの聞いたことありますが本当にそうだなと思わされるようなそんな映画です
タイトルに書きましたが歌がとてもよかった
直接的なラブソングではなくまわりまわった歌詞がきれいなメロディーで聞けたのはよかったですね
あんなキーの高い歌を気持ちが伝わる歌声で歌えるなんてすごいなと感心しました
最近の歌手やアイドルに疎いので彼がSnowMANのメンバーだとあとから知りまして
ちょっとびっくりしていたところです
エンディングの曲もよかったですよ
そして最後タイトルの(LOVE SONG)のかっこがとれる演出も好きです
ラブソング(仮)から(仮)が取れるという意味なのかなと思いますが洒落ていますね
そうそう及川光博さんがコミカルさを演出してくれたおかげで暗くならずに見れて楽しかった
あの役は彼でとても良かったと思います
ソウタとカイ、交わらない想いが奏でる切ないラブソング
両片思い
観るまでは両片思いってどういうこ?っと思っていましたが、本当に切ない両片思いでした。
好きって一言言えたらいいのに、それが言えないから苦しくて、もどかしくて。2人の表情、お芝居が素晴らしかったです。
切ないだけじゃなく、タイならではの風景やデートシーンはキュンキュンしました。タイ料理もとても美味しそうでタイに行ってみたくなります。ライブシーンはカイが歌うLOVE SONGが苦しくて切なくて涙がとまりませんでした。そして歌が上手い!
タイならではのシーン切り替え、音楽の使い方、お茶目なシーンもありで飽きずに見られます。
ジェットコースターのようです(ゆったりめの)。
BLと一括りにしないでたくさんの人に観てもらいたい作品です。本当にピュアラブストーリーです。
すでに10回観てます!
切ないラブストーリー
唯一無二の運命を手繰り寄せるおはなし。
タイBLは出演者の方の別作品しか視聴したことのないにわかですが、ディティールは省略して感情表現に重きを置くと知り、「舞台みたいだな」と感じていました。特に小劇場ってそんな感じありませんか? 昔ちょこちょこ観劇したり関わったりしていたので、どことなく相似点があるなあと。
(有名な方を起用するようなでっかい劇場の舞台であればディティール拘ったって上演時間がいくら長くたって問題ないんですよ。小劇場は借りられる時間と予算の戦いがあるし、美術だって限界があるし、飽きさせない時間で終わらせないといけない。そうなるとどこかを削る必要がある。脚本演出が本当に伝えたいところ、見せたいところだけ見せないといけない。とかね。)
まあタイの作品が「そう」なのは予算が〜時間が〜というより文化だと思うので、良し悪しは人によりけりなんだろうなと感じます。日本の作品は物凄く詳細まで見せる気がするので、慣れない、分からない、という意見も分かります。ただ手前味噌ですが、私は苦にならず脳内補完して鑑賞できました。お察しくださいってことですね、ありがたく妄想させていただきます、ごちそうさまです。
それよりもですよ。まさか上映前の自分の妄想が当たってしまって、心にグサグサ突き刺さって泣いちゃいました。
「ソウタの母親は登場する、更にソウタとカイは幼馴染、なのにカイの親は出ない? カイは大学を中退している? ……カイ、天涯孤独なのでは……? 中退しても誰にも咎められない環境の人間で、根無し草で、フラフラ儚い人なのでは? というか、中退してソウタの前から居なくなったのって、ソウタの親から、関係を勘ぐられて否定されたのでは……?」
天涯孤独とまではいかないようですけどね、まさかね、ドンピシャで合ってるとは思いませんでしたよ。いやまあ、皆さん妄想していたとは思いますが……でも以前試聴したタイBLドラマは、同性愛をだーーーれも気にしない、むしろ応援しているような作品だったので、まさか「ソウタは一人っ子だからやめてほしい」が出てくるとは思わないじゃないですか……。私はこの「長兄は跡取りなので家を継いで子をなすべき」観は日本的な考えだと思っていたので、まさかタイの監督の作品で出てくるとは思わず……。
(視聴後に少しだけ調べたんですけど、タイでもまだまだ同様の考えは根深いらしいですね。タイでさえそうなのだから、いわんや日本をや)
でもソウタの母もなーんも悪くないんですよ。だってそれは考え方の1つだから。申し訳なさそうな筒井さんの演技が本当によくって……バイクを止めてから過去回想、そしてカイの慟哭の一連のシーンが一番心に刺さりました。一人にならないと、雨で声を消してくれないと慟哭できないカイ、ソウタの母の拒絶を感じてしまい一人傘をさすしかないカイ。向井康二さんの演技が見事です。子役(?)の方も、向井康二さんの演じ方にかなり寄せていませんでしたか? まったく違和感なく受け入れられて感動しました。
価値観に打ちひしがれるカイに限らず、監督が親日家であるというのがよく分かる作品でした。日本の解像度が高い。日本のシーンの邦画感がすさまじい。この「邦画感」、全然うまく表現できないんですけど……緩やかな時間の流れ、どことなくノスタルジックで、優しい筈なのに真綿で首を絞められるような息苦しさがある。個人的には「外国の監督が作ったコッテコテの日本」も好きなのですが、この作品には合わないので良かった。
銭湯のあとのカイ・ソウタ・ユキで並ぶところもいいですよね。男2女1、大学とかでよく見かける謎構成(逆もあるけど)。「どういう繋がりなの……どことどこが関係しているの……?」とつい勘ぐってしまうような。同性愛がまだ「リアルに」浸透していない日本ではカイとユキが恋人、ソウタがその友人と思われそうで、でも視聴者は明らかにカイがユキに一切の興味がないのが分かる、のに、ソウタは1人で「俺はカイとユキにくっついているだけ」「俺が歌を聴くのはユキの次で良い」と思っている。もどかしすぎんか?
私はさだまさしさんの小説が好きなのですが、どことなくさださんの作品に通ずるものを感じています。劇的な事件や起承転結は少なくて、過去に傷ついた人が、それをやんわりと飲み込みながら生きていて。登場人物は皆優しくて、主人公達を大きな愛で包んでいる。誰も悪くなくて、ただ、愛を持って生きている。あくまで私の、さだまさしさん作品への印象です。きっとCHAMP監督も優しい方なんだろうな。
なのに。キャラクターはまるで「ハニーレモンソーダ」で笑っちゃいました。カイだけに。家庭環境に難を抱え、深い愛情と優しさを持っているのにうまく言葉にできなくてクールでミステリアスで何考えているか分からないと思われがちなカイ。……界くんじゃん……。The日本の家庭環境で優しく育てられてまっすぐと愛を伝えるソウタ。……羽花ちゃんじゃん……。
そして私は「(LOVE SONG)」を、「タイBL版さだまさし風『ハニーレモンソーダ』」だと位置づけました。
皆さん、何を言っているか分からないと思いますが、一度そういう感じで見てみてください。どういう感じやねん。
【追記】2回目視聴できたので。
・ラストシーンはどういう意味なんだと考察が盛んに行われていましたが、先のライブシーンにてアンコールで戻ってきたカイ、はなっからソウタの方を見ていましたね。更にライブシーンでも、ちゃんと微笑んでいました。個人的にあのラストシーンは、「カイは他の誰でもなくソウタだけを見ていた」「最初からソウタのためだけに歌うため、アンコールに戻ってきた」ってことなんじゃないかと思っています。愛が深ぇ〜
・コメンタリーは視聴できていなくて、少しだけネタバレを拝読したため、以下の感想はてんで間違ってますが、2回目視聴女の感想として載せておきます↓
ソウタの「俺達親友だろ」は「恋人じゃなくていいから側にいて」ってことで、カイは「親友がキスするかよ」で「親友でいいから側にいる」をも拒絶したということになるのかなと。だからソウタはブチギレたんだなあと感じました。あそこのキレ具合が急だと言われていましたが、「また何処かに行っちゃうんだろ?」から諦念と未練丸出しだったので、それを肯定されて「こっちだって分かってんだよ改めて肯定すんな!!」とブチギレる気持ちは、個人的にはすごく分かるので急と思いませんでした。つまり私も急にキレる女ということです。
・ソウタ母の「今日はもう帰ってくれる?」、カイの「“普通の”家庭に入れない異物」感があってしんどかったです。
・想いが通じ合った橋のシーンが良いのって、カイとソウタが「親友であり恋人」「唯一無二の運命」にいきついたからなんだなと感じました。決してベタベタの恋人になるのではなく、親友としての側面もある。ハグした後にキスせず普通に会話し始めて……そこがめちゃくちゃ良かったです。だって幼馴染でずっと友達だったんだもん。そう簡単にベタベタカップルにはならないですよね、同性だし。でもこの人じゃないと駄目で、本当に運命で。その絶妙なバランスがカイとソウタの奇跡だなと思いました。向井康二さんと森崎ウィンさん、体格も似ているので、対等感があってすごく良い。
・上記に付随して。キャストさん皆さん良かったのですが、向井康二さん森崎ウィンさんがとにかくよかった。特に2人だけでいるシーンは自然で、演じているというよりソウタとカイが感情のキャッチボールをしているんだなと感じられて。ソウタはともすればぶりっこになってしまいそうなのですが、森崎さんの演技はさすがです。小劇場などでも下積みが長い方ですものね……。向井康二さんはファンの方々がおっしゃる通り、視線と所作が美しい。なんだか台詞がいらない気がする。視線と体の動きだけで演じてみてほしい。とても酷いことを言うようですが、これからも何かしらにやんわりと苦しみを抱く役をやってください。
ところでカイって本当に攻なんですか?????本当に??????
【更に追記】
すっかりハマってんじゃねえかということで。年に1回、子供とプリキュア映画を観に行く程度の私が2回も観に行った映画(LOVE SONG)。「ファン向け映画だろう」という感想をチラホラお見受けして、「ええ、いや……むしろ究極に監督のエゴの塊映画では……?」と違和感を抱いたので思い返してみました。
そもそも「ファン映画」っていうのが映画大初心者には分からないので、そこに対する違和感は割愛します。私が話したいのは「エゴの塊」の方なので。
CHAMP監督の作品をご覧になった方の多くが「映像美」と評している通り、恐らく明確に見せたい「絵」がある方なんだろうなと感じています。詩的でロマンチスト、見せたい絵と色があって、質感があって、音がある方。その到達点に向かってストーリーを構築しているのかな、と後から思い返しました。ストーリーやそれに対する感想は強要してこない、感じ方は相手に委ねている優しさを映画全体から感じられます。
やわらかい散文詩のような、ゆっくりとした時間を持っている方。
だけど今って、タイパの時代じゃないですか。動画再生は2倍速、分かりやすさ重視。正直、ストーリーやエンタメも飽和しているから、あっと驚くような展開がないとバズりにくい。
(LOVE SONG)は対極をゆく作品だと思いませんか?
単なるファン向け映画でいいなら、もっと分かりやすく盛り上がる話を書けばいい。人気な俳優さんやアイドルさんを起用しているのだから、分かりやすい話を書けばもっとわかりやすくヒットする筈。予告編だってなんだって、もっとキスシーンや絡みを押し出して過激にしてしまえばいい。
だけど本作品はそうしなかった。徹頭徹尾、皆さんのおっしゃる「映像美」にこだわって、時代を逆行するようなつくりにした。これってつまり、全員が監督のやりたいことに賛同して、尊重した結果なんじゃないかなあと思うのです。
だから私は本作品を、「監督のエゴの塊映画」と思いました。勿論良い意味でね。
多分、今後もわかりやすくバズることはないんじゃないかな、でもそれでも良い気がする、好きな人には滅茶苦茶に刺さる、賛否両論スルメ映画。
というのが私の大々的な妄想になります。完全に自己体験を投影してしまっているので、全く異なっていたら笑ってくださいね、CHAMP監督。
またすぐに観たくなるラブストーリー
向井康二目的での鑑賞です
何度も見たくなる映画です
初見、いわゆる邦画として見ると、ツッコミどころが多々あります。そんな都合良く現れる?とか、繋がりは?とか。場面展開が多いわりに過去シーンの挿入が多かったりなど。
ストーリーとしては違和感持ちつつですが、映像と音楽が美しく引き込まれる点も多いです
終盤に人物像の解像度が上がる背景が描写されるので、そこで初めてそれまでのストーリーと映像が共鳴して更に其々の人物を深く確認したくなります。
実際に再度見ると、過去シーンが挿入される意味や、繰り返しだと感じた場面が見せ方が違っていて表現されていることがわかったり、より深く理解出来て、感情移入してしまいます。
この見せ方がタイの映画だからなのか、監督の見せ方なのかは判断できないのですが、映像の美しさと音楽のエネルギーも感じることができて映画館で見る醍醐味なのかとは思います。
ぜひ映画館で、この映画ならではの世界感とエネルギーや愛を感じて見て欲しいです。
純愛物語
正直序盤から両片想いなんだろうなというのはわかりやすかったんですけど、普段はマッサマン兼SnowManの向井さんが物静かで憂いを帯びた表情がかっこよすぎ&スパダリ感強めでかなり驚きました。
両想いだと確認する前からずっとイチャイチャしてる様にしか見えず、森崎さんが普段テレビや舞台で観る姿からは想像も出来ないほど可愛くて窒息しかけてましたね。
ライブのシーンでは森崎さんの号泣につられてこちらまでアホみたいに泣いてました。
ただ「二度と俺の前に現れないで」と言った事についてはきちんと謝るべきじゃないかと思ったので消化不良という感じです。
それでも、一途に愛を貫いた2人のハッピーエンドを見届けられたので高評価とさせて頂きます。
全306件中、41~60件目を表示
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