(LOVE SONG)のレビュー・感想・評価
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何度見ても味がする、スルメみたいな作品
日本のラブストーリーとタイのラブストーリーでは描き方というか重点を置くポイントが違うからなのか、正直1度見ただけでは (ここどうなった!?) となるところがわりとあります。
ですが逆に言えば、2回目以降見え方がかなり変わる作品だなと感じました。何回見ても味がする作品です。
“この経験があったからカイはこう動いたんだ”や“このときカイからはこう見えていたけれど、ソウタからはこう見えていたんだ”と気付くポイントがたくさんありました。
鑑賞後ここどうなったんだろう?と感じた方は、ぜひもう一度みてほしい作品です。
タイトルなし(ネタバレ)
向井康二くんが初主演ということもあり、情報解禁された時から期待していましたが、期待以上の満足度だと感じています。
日本とタイの共同制作にもかかわらず、主人公が2人とも日本人設定だということに対し疑問に思うような声もありましたが、この作品は寧ろ主人公が日本人だからこそできたストーリーのように思いました。
同性同士の恋愛に対して未だに偏見や批判的な声が多く残る日本だからこそ、好きになった相手に対して素直に気持ちを伝えられない葛藤、親の立場から考えると簡単に受け入れ応援することができない気持ち。これらは日本人だからこそ、表現できるものだと思います。
この作品には嫌なキャラクターが1人もいないのもポイントが高いなと思いました。
みんなそれぞれ、大切な人のことを思っていて、ただその気持ちが時にぶつかり合ってしまうだけ。誰も悪くないからこそ切なくなったりもするのですが、それが味となって良かったです。
そしてカイのライブシーン。劇場でフル尺を見させていただけるのはとても嬉しかったです。
まるで自分もライブ会場にいるかのような臨場感。歌声もとても素敵で、ライブが終わってからもずっと耳に残る綺麗なメロディ。
こんなシーンを見せてもらえるなんてとても贅沢だと思いました。
「両片思い」がテーマなので、ずっと切なく苦しい感じになるかと思いきや、ところどころでクスッと笑えるようなシーンがあったり、普通に幸せそうなシーンがあったり。その分感情のジェットコースターがあったりもするのですが、それがまた面白かったです。
この作品は「BL作品」として捉えるのではなく
ただ単純に「恋愛作品」として捉えるべきだと思います。
だってみんな、素直にまっすぐに相手を想っているだけだから。
相手を想う気持ちを受け入れて言葉にして相手に伝える難しさを上手に描いた作品だと感じました。
自分は公開初日にして3度も観てしまいました。
ぜひ多くの方に観ていただきたいです。
笑わされたり泣かされたりw
切なくもどかしいLOVEストーリー
カイとソウタ、幼馴染という設定を考えると、2人はずっと惹かれ合っていて。思春期に差し掛かったころ、自分の気持ちをお互い認識しつつも、カイはある出来事で心を閉ざしてしまった。優しくて、愛してるからこそ一緒にいてはいけない。でも、カイにとってソウタは太陽で、彼のいないカイの世界は暗く沈んでいたんだろうな。そんな2人のすれ違い、周りの人たちの影響、彼らの背中を押す友人たちのおかげで2人がどんな道を歩んでいくのか。切なくも温かいLOVEストーリー
2人の心情に寄り添った丁寧な作品
『ピュアラブストーリー』です。先入観なく楽しんで!
まず、この作品は『タイBL』というジャンルではないということ。
タイで大ヒットしたBLドラマ『2gether』を手掛けたウィーラチット・トンジラー監督(愛称はチャンプ監督)が手掛けた作品というだけで、監督もキャストも、公式は全ての媒体において『日タイ合作ラブストーリー』という謳い方をしている作品であるということ。
W主演とスタッフ情報全てが同時発表されるはずだったこの作品…
初出前に「Snow ManがタイBLの作品をやる」というかなり部分的かつ若干語弊と悪意のあるリークが流れてしまったことによって、当時「タイBLなのに日本人同士かよw」など謂れのないヘイトを(ほんの一部からですが)向けられるような情報公開になっていたので、さすがに可哀想で密かに応援していた作品でした…。
日本が大好きなタイの監督が、アジア国にルーツのある二人を主演に選び、日本とタイの交友関係を促進することを望んだ、素敵な想いが込められた作品です。
もしこれから鑑賞する方はあまり『BL』という先入観を持つことなく作品を楽しんでほしいと思っています。
誰かを想うことを大切にしよう、否定しないようにしよう、そう思える温かな作品でした。
前述したように、タイBL特有の同性同士の恋愛ウェルカム!みたいなファンタジー要素は薄め。
両親からの同性愛への偏見や周り目に葛藤する切なさもあり、タイというおおらかな感性の国で出会うキャラクターたちの言動が後押ししてくれる朗らかさもあり、日タイ合作ならではのオープンさと生々しさが混ざるボーイズラブ作品、といった印象を受けました。
チャンプ監督らしいユーモアに富んだキザなセリフや甘いセリフ、キュンとする要素ももちろんたくさんあります。カイチアオを一緒に食べるシーンはちょっと笑ってしまった。なんだそれwwみたいなセリフが急に出てくる。
主演二人はフレッシュな感じで可愛いし感情を爆発させる演技が素敵でした。ストーリーも面白かった。
ですが、約二時間あるわりにキャラの掘り下げが薄かったり、あの人は結局どうなったの!?みたいな疑問も色々残りました。その割に前半は説明的なセリフも多かった…ノベライズや過去編を描いた電子コミックなどがあるので、キャラクターのバックボーンを描くメディアミックスありきでの脚本なのかな、といった感じです。
脇役キャラも見せ場たくさんあるし登場人物軒並み良い人なので、各キャストのファンは観に行って損はないと思います。
タイのご飯はたくさん出てきたけど、せっかく舞台にするなら文化やお祭り、観光地もがっつり紹介するような演出でも良かったんじゃないかなとも思いました。良く言えば謙虚なチャンプ監督らしい演出が多かった。もう少しはっちゃけた脚本でもよかったのにな~!が正直な感想です。
ライブシーンは曲もカイの歌声も、客席から見た切なげな演出も全て綺麗で感動でしました。
色々気になる点はありつつも、あのシーン良かったな!がたくさん出てくる、そんな印象付けの上手な作品でした!面白かった!
1回目はピュアなラブストーリー、2回目は切ないラブストーリー
タイBL好きに刺さる切なくも爽やかな作品
私は、タイBL俳優カップルjoong dunk🌻のファンです。
舞台がタイ、学生時代からの両片思い、
音楽、向日葵🌻……
このキーワードが並んだ時点で観ること決定!
結論。
とっても、とっても、良かったです!
大概のタイBLドラマでは、攻めはイケメンで多芸多才で寡黙、想いを口にしない。
一方、受けは可愛らしく優しいけど、いざとなったらしっかり想いを伝える。
カイとソウタは、まさに王道のキャラクターでした。
今までバラエティー番組で見ていた向井くんとは別人のような表情、声のトーン、話し方……
あれは惚れます!!
あと、森崎さんのソウタが、めちゃくちゃ可愛らしかったです。
カイとの再会の場面(助け起こされるところ)
ヒロインの表情になってました。
カイがライブで(LOVE SONG)を披露するシーン、アーティスト向井康二が見れました。
歌があんなに上手いなんて、今まで知りませんでした。(SnowManのファンになりそうです)
その歌を聴いて号泣するソウタが切なくて…一緒に泣いてしまいました。
子供の頃、寝ている時にソウタからされたキスを覚えていたカイ。
そして、人生2度目のキスは、かなり大人なキスでしたね。さすがタイの監督の演出なだけあるな、と。(ニヤニヤしてしまった)
そして朝ご飯中、3度目のキス。
このまま幸せな展開になるのかと思いきや……
またしても、すれ違ってしまう2人。
この後の回想シーンで、
子供の頃にソウタの母親から牽制をかけられていたカイ。だからカイはソウタに想いを伝えられなかったのか!と分かり、悲しかった……。
雨の中、バイクに乗って1人号泣するカイ…。
また一緒に泣きました。
ソウタは、カイがユキと付き合っていると誤解。
カイは、ソウタの親の反対➕ソウタはヒカリとくっ付くだろうと誤解。
あー!もどかしい!!両片思いってツライ!
でも、ソウタには背中を押してくれるヒカリや、寄り添ってくれるジンさんがいた…
だから、カイに、想いをちゃんと言葉にして
伝えることが出来た。
カイは多分、ソウタが言わない限り、アクションを起こさなかった気がするから、本当に良かった。
未完成で()が付いていた、(LOVE SONG)から、
()が取れて、LOVE SONG、になった瞬間、
とても幸せな気持ちになりました。
最後に。
同じ回を観ていた観客の皆さんが、
とてもマナーが良い方ばかりで、
物凄く快適な状態で作品に集中出来ました。
清々しい気持ちでシアターを後に出来て、
とても嬉しい鑑賞体験でした。
期待値以上のBL
上質なBL作品でした。
正直に言うと、鑑賞前はあまり期待していませんでした。
「2gether」の監督が務めると聞き、「まあ時間もあるし見てみるか」という軽い気持ちで映画館へ。
ところがどっこい——森崎ウィンさんの演技がとにかく素晴らしい!
ミッチーをジン役に抜擢した方には金一封を差し上げたいほど。
そしてライブシーンの向井康二くんが良すぎて、完全に心を持っていかれました。
登場人物それぞれの配役が本当に完璧で、気づけばスクリーンに見入っていました。
全体を通して、タイBLならではのツッコミどころがまったく無いわけではありませんが、
急な場面転換も含め、想像を掻き立てられる構成がむしろ心地よく、個人的にはとても好みでした。
もう一度、じっくり味わいたくて2回目も観に行く予定です。
映像美にこだわった作品ということでとてもたのしみにしていました。タ...
「タイの作品」として観ると世界観に入りやすい
本作の監督・脚本を務めたCHAMP氏は、世界的大ヒットとなったタイBLドラマ「2gether」で知られるタイの監督。
今作もその独特の世界観を履修しており、タイの映像作品に触れたことのない人が観るとその展開に驚くかもしれない。
まず大前提として、タイの映像作品でよく見られる「行間が飛ぶ」「この『間』は想像にお任せ」ということがあるのを覚えていてほしい。
例えば、さっき仕事のシーンだったのにいきなりご飯シーンになる、話が飛ぶ、いつの間にか登場人物同士が仲良くなっていたり恋心を抱いている、妄想シーンがよく出てくる、かと思えばいきなり現実の過去のシーンに飛ぶ‥などがよくあるのがタイ作品。物語の展開が早いのだ。「そんなのあり?」と思うような設定が出てきたりも。
そのため登場人物の心情の変化を丁寧に描いていく日本の作品に慣れている人は正直戸惑うかもしれない。けれどそこが面白いのだ。
今作もそんなテンポの良い場面転換がありながら、主人公であるソウタとカイの「両片思い」を描いている。
独特の世界観を持つタイBL。けれど今作の主人公はソウタとカイという日本人だ。
同性婚が認められているタイではない「日本人の同性同士の恋」、それ故の「この恋が叶うはずがない」という枷が2人の恋をもどかしいものにしている。
「タイ映像作品の世界観のなかで恋をしていく、ソウタとカイという日本人の2人」というのがこの作品の持つ唯一無二の魅力かもしれない。
主演の2人はチャンプ監督の世界観にしっかり喰らい付いているという印象。
アジアにルーツを持つ2人。
森崎さんは確かな演技力で「ソウタ」をモノにしている。
カイを想い続け、思わず「可愛いらしい人だな」と思ってしまうような魅力を振り撒きながらも感情の起伏もあり難しい役どころだが、ガツンとハマっている。
感情を爆発させるシーンは彼の演技力が説得力を持たせている。
タイハーフである向井さんはタイ語も披露、タイと日本の世界観を繋ぐ大きな役割を持っている。パブリックイメージと全く違うクールな役が意外にもハマっているし演技も自然、そのギャップ故にアイドルの彼とはまるで別人に思えた。そこに「カイ」として存在しているので物語に集中出来る。
この2人は物語の主人公でありながら、観ている側からすると「どういった感情で、どういった行動でそうなった⁈」と思わせるところもあり。
タイBLは予測不能なこともよく起こるし感情が読めないこともよくあるので見ているこちら側が点と点をつなげたり色々と想像したり、補填したりする必要があることも。
それでも物語の登場人物としての説得力を持たせたのはキャスティングがこの2人だったからだと思う。良く演じている。
個人的にオススメのキャラは及川さん演じる「ジン」。ただのソウタの先輩役ではない。
左手薬指にはきらりと光るリング、けれど‥という面白い役どころで、タイの提携会社の若社長・サンとのやり取りは実に軽快。
及川さんの「面白そうだからオファーを引き受けた」という言葉、まさに活きていると思う。
物語に花を添える存在だ。
チャンプ監督の映像作品はその「映像美」「音楽」「演出」が特徴的だが、今作もそれは健在。
今作の物語の大筋や音楽、演出はチャンプ監督の意向と日本側とのやり取りで完成されたものらしく、例えば映画タイトルにもある劇中歌・カイが歌うソウタを想って作った曲「LOVE SONG」はタイの有名アーティストThe Toysの作曲に日本製作陣の歌詞が載ったもの。
このメロディーラインは今の日本にはあまりないキャッチーさで美しい。それでいて何故か懐かしさも感じるので色んな世代の人に聴きやすいと思う。
そんなメロディーに日本語の歌詞が載っているのが正直不思議な感じもする。
ライブシーンはその場で実際に歌った歌声が採用されたとのことで臨場感もあり、これを劇場の大画面とスピーカーで聴くだけでも価値があると思う。向井さんのハスキーボイスが活きた歌声は唯一無二だ。歌が生きるキャスティングが秀逸。
このライブシーンは音質にも監督のこだわりを感じた。音の広がりが明らかに違う。
この歌以外の劇中の音楽も、自らギターも取ったというチャンプ監督らしさが溢れているので必聴。
また、チャンプ監督の撮る独自の質感の映像にタイの美しい景色や名所もこれでもかと出てくるのでそこも楽しめる。
そして、これもタイBLらしい笑いの要素も。
個人的には物語後半、主人公のひとりであるカイの行動理由が判明するシーンで「なるほど‥」とスッキリ。
最後までチャンプ監督らしさが出ている作品だった。
全体的に見て、主演は日本人の2人であるが「タイの映像作品を観たな」と感じる、一般的な邦画とは一線を画す作品であると言えると思う。(※お二人ともアジアにルーツがありますが主な活躍の場は日本なのであえて日本人と書かせていただいています)
この映画を観終わった後、タイBLに触れたことがない人は「もっとあそこの場面を詳しく見たい‥!」「どうなっていた?」という感想を持つ人もいるかもしれない。
それ故に作品をリピートして観てそれこそ「行間を読む」ことを楽しんだり、この作品を観た人同士で「考察する」ことも楽しいだろう。
先述もしたが物語後半に登場人物の行動理由が判明する部分もあるので、リピートして観るとより物語がすんなり入ってきて面白いと思う。
タイBLはドラマでも「最終回なのにここで終わり⁈」ということも多々あり、その後は各々で考察したり、またそんなファンの声を受けて2ndシーズンが作られることもあるような作風が多々。
そこも楽しむのが醍醐味だ。
さらに今作に限ってはノベライズが出ているようなので、そちらも読んでみようと思う。
「行間」が補足されより楽しめるかもしれないし、それを読んだ上でもう一度映画を見るとまた新しい視点で映画を観ることも出来るだろう。
「一般的な、広い客層に向けて受ける映画」ではないかな、という思いから星はひとつ減らしたが、キャスティングは秀逸だと思うしタイと日本の合作映画のひとつの形として完成された作品だと思う。
個人的には、ちょっとでも今作が気になっている人はこの不思議な世界観の映画に飛び込んでみてほしい。
「映画の物語が終わった後の登場人物たちの未来」や「物語中のあのシーンの間に‥」など、たくさんの想像力を掻き立てる作品だと思うし、誰かと話したくなる作品だと思う。
邦画とも洋画とも言い難い、新しい映画の誕生かな。
主演の2人が良い
BL作品において誤解やすれ違い、家族の反対が恋愛における障害になるという設定は多いですが、この映画も当人同士想いあっていてもそれらが原因でなかなか前に進めない切ないお話。2人の恋路を邪魔する特別嫌な奴は出てきませんが、馴れ馴れしい女の子に少しイラッとしましたね。
注目は
向井康二さん演じるカイのライブシーン。
声が良くてもっと長く観ていたかったです。
物静かな向井さんは新鮮で今後いろんな役をみてみたいと思いました。
森崎ウィンさんの怒りをぶつけるシーンにも引き込まれます。
BL、タイというと気になるのがラブシーンですが個人的には映画館で観ても気まずくはなく綺麗なキスシーンという印象。
私の場合、ノベライズ本を先に読んでいったことで作品がより楽しめました。
パンフレットもおしゃれな写真集みたいで大満足です。
BL最高‼️面白い‼️
全218件中、201~218件目を表示
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