「好きと言えたら」(LOVE SONG) はぐ。さんの映画レビュー(感想・評価)
好きと言えたら
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世界は変わる。
でも、そんな簡単に好きと言える人や、環境ばかりじゃないのが人生って面白い。
主演が男性二人の恋愛作品と聞くとBL作品との印象を抱いてしまうけれど
二人の揺れ動く思いや感情の波は、丁寧に描かれていながらも、ツッコミ所が幾つか点在している所が人間らしさもあり愛おしく感じる。
森崎ウィンさん演じるクルクル変わる表情や感情をストレートにぶつけるソウタ
向井康二さん演じるミステリアスで無意識に人を惹き付けるカイ
どちらも好きと言う想いが目から伝わっているのに、その視線は交わる事が無いのが見ていて、もどかしく歯痒い。
私達はたったの2時間だけど、ヒカリは6年以上この二人をヤキモキしながら見守っていたのかと思うとヒカリは二人にとってのアークトゥルス(見張り星)だっだのだろうな。
カイのライブシーンは、映画館の大画面と臨場感溢れる音響で聴くと一瞬でその世界に惹き込まれた。
カイの感情が昂った掠れた歌声にバンドとオーケストラの演奏が相まって、ライブの一観客の様な錯覚に陥った。
カイの歌を聴く為だけでも映画館に足を運ぶ価値はある。
ハッピーエンドではあるが、観終わった後に切なさが余韻として残り、気付いたら涙が溢れてしばらく現実世界に戻りたくなかった。
この何とも表現がし難い感情が心地良くて、またきっと私は(LOVE SONG)を聴きに映画館に足を運ぶのだろうな。
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