「タイ映画ならではの良さがある」(LOVE SONG) りらさんの映画レビュー(感想・評価)
タイ映画ならではの良さがある
向井康二さん初主演作となるタイ合作映画『(LOVE SONG)』
日本の恋愛映画とは少し違い、起承転結がはっきりしていない分、感情の揺れや沈黙の時間に心を委ねるような作品でした。
映画タイトルからも分かるように「歌」が大きなキーワードとなっており、ライブのシーンは特に印象的。
向井さん演じるカイの歌声には不器用さも真っすぐさもあって、登場人物の心情がそのまま音に溶け込むようでした。
表情のひとつひとつもとても繊細で、言葉にできない想いをちゃんと伝えてくれるのでどんどん引き込まれていきました。
すべてを説明しないタイ映画ならではの演出のおかげで、観終わった後に強い余韻が残ります。
物語の隙間に自分の感情を重ねられるからこそ、何度でも見返したくなる。
静かで美しく、心に長く響く作品でした。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
