劇場公開日 2025年10月31日

「【”同性の君に奪われた唇。そして芽生えた秘めた恋心。”今作はゲイの聖地バンコクを舞台にした明るいトーンのBLであり、ミッチーのコメディアンの資質全開作である。且つNOBUの秘密を明かすの巻】」(LOVE SONG) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 【”同性の君に奪われた唇。そして芽生えた秘めた恋心。”今作はゲイの聖地バンコクを舞台にした明るいトーンのBLであり、ミッチーのコメディアンの資質全開作である。且つNOBUの秘密を明かすの巻】

2025年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

幸せ

ー 海外の大都市に仕事で行く度に良く思ったのが、ゲイやレズビアンアップルが楽しそうにしている姿である。日本では、大都会はいざ知らず、私が住む地方都市では見ないんだよなあ。比率で言えば同性愛志向の人はいる筈なのに。
  そして、思うのである。国会議員の古臭い思想のおトッチャン達(あ、一人居たなあ、同性カップルを”生産性が無い”と言ったレイシスト思想が凄き女性元議員が。)が、マダマダ跳梁跋扈している事を。

  今作でもカイ(向井康二)は、ソウタ(森崎ウィン:当たり前だが、バッチリのキャスティングである。)への想いを皆の前では只管に隠す。ソウタも又然りである。
  けれども、観ていれば二人が相思相愛なのは、分かるんだけどなあ。

  今作を観ていて、気持ちが良いのは従来のBL邦画にある暗さが無いところだと思うのである。それに一番貢献しているのはミッチーこと及川光博さんのコミカル演技である。良いなあ。バンコクの女性に”ベイベーって言ってくれないかなあ。”と思いながら観賞する。

  そして、タイの料理が美味しそうなんだよなあ。私の勝手な持論だが、料理が美味しそうな映画にはハズレが無いのである。

  あとはねえ、出演者が皆良い人な所かな。タイの人って優しいもんな。(けれども「暁に祈れ」に出演していたような、ムッチャ怖い人達が住んでいる所には行っちゃ駄目だよ!)

  ソウタのお母さん(筒井真理子)が、息子の性癖を見抜いて、学生だったカイに”いつも仲良くしてくれて有難う。けれども・・。”と言うシーンもカイの心にストップを掛けていたんだろうなあ。

  けれども、ラストも爽やかで良かった良かったでありました。
  タイトルの()が取れるタイミングもバッチリだったよね!

<今作はゲイの聖地バンコクを舞台にした明るいトーンのBLであり、ミッチーのコメディアンの資質全開作なのである。>

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■NOBUの秘密

 ・私が何故に同性愛を寛容に考えているかを、簡単に記す。

  私の事を好いてくれた高校時代の同級生男子が、大学の時に住んでいたアパートにわざわざ結構な頻度で来て、夜、泊まっていた。
  或る夜、酒に酔った私が寝ていると、今作の様にそいつが私の唇に唇を重ねていたのである。本当にビックリした。最初は可なり怒った。
  けれども、ションボリしているそいつの顔を見ているうちに、”別に良いや。”って思ったんだよね。
  彼はその後も家に来たけれども、もう来るなとは言わなかったよ。但し寝る時には、間に炬燵を置いたけどね。
  で、朝、プレーンオムレツを作ってあげて、彼はそれを食べて帰って行ったモノである。
  彼は今でも独身であるようである。
  今作を観ていたら、その事を思い出して、この同性愛に不寛容な日本で”彼は、幸せに生きているのかなあ。”と思ったりしたのである。

■ビックリ!
 で、今、この作品のレビューを見たら、皆さまカイを演じたアイドルの向井康二さんのファンの方みたい。もう少し、森崎さんも褒めてあげてよ!
 けれども、今作は良い映画だと思いますよ。

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