劇場公開日 2025年10月31日

「(LOVE SONG)の意味、様々な愛の形」(LOVE SONG) ameさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 (LOVE SONG)の意味、様々な愛の形

2025年11月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

ドキドキ

この物語には、いくつもの“愛”がある。
ソウタの無垢でまっすぐな愛。
カイの、想うからこそ伝えられない愛。
そして、静かに見守る人々が願う愛。

1回目は、ソウタの視点で観ていた。
ただただカイに恋していて、愛おしくて、その背中に声をかけずにいられなくて、でも届かなくて切なかった。
2回目は、カイの視点で追っていった。
ソウタのまっすぐな視線を感じるたびに、嬉しさと痛みが同時に押し寄せてきた。

そして物語の真ん中には、
カイが歌う「LOVE SONG」がある。
その旋律は形を変えて、言葉にならない「好き」を叫んでいる。

“こう愛されたらどんなに幸せか”
“こう愛せたらどんなに幸せか”

ぜひ、『(LOVE SONG)』の意味を考えながら、耳を傾けてほしい。

タイBL特有の“説明しすぎない演出”や、“余白のある間合い”も印象的だ。
感じ取る側の想像力を大きく揺さぶるこの手法は、
好みが分かれるかもしれないけれど、それこそが『(LOVE SONG)』の繊細さにつながっている。

主題歌「Gravity」のラストのストリングスが、まるで二人の行く末を静かに示しているようで、
エンドロールが終わっても、心はしばらくその余韻の中に留まった。

観た後に、必ず心に“何か”が残る作品。
できれば、2回観てソウタとカイの視点の反転を体感していただきたい。

ame
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