「主人公が気持ち悪い」(LOVE SONG) ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公が気持ち悪い
2025年劇場鑑賞308本目。
エンドロール後画像有り。
タイトルですがゲイだからではなく、人間として気持ち悪いのです。好きな人が男だから、いざ本人に会っても簡単に好きと言えないのはよく分かります。でもあんなニヤニヤしながら話してたら気持ち悪いんですよね・・・。付き合って同棲して朝ごはん食べてる時の顔を片思いの時にしたらヤバいって!しかも急にキレる時あるし、情緒が不安定すぎます。
相手役の方も気持ち悪い事はないのですが、偶然タイで再会して(主人公が狙ってタイに行ったとしてもですよ、日本のどこかにいるって言われて消息不明な人に旅行先でたまたま会う位の確率ですよ)、しかも色々思う所があるから全然笑顔見せなくて、でも回想シーンの彼は笑っているので、姿を消したのはそういう事なのかな、と行間を読んでいると、次会った時は普通に笑ってて、じゃさっきのなんだったんだよ、と思いました。
他にも及川光博演じる上司の距離感の詰め方がゲイっぽかったけど、「男とやっちまった・・・」みたいな落ち込み方をしていたのでノンケだったのか(奥さんと子供もいるみたいな写真もあるし)となるしで違和感がすごいんですよね。ずっと「お腹すいた・・・」って言ってるのもギャグ通り越してちょっとサイコパスみを感じてきます。
別にこれキャストのせいだとは思っていなくて、世界でヒットしたタイのBLドラマを手がけた監督が今作も撮っていて、そこの演出がそういう感じだったんだと思います。本編でも語られていますが、タイ料理はめちゃくちゃ辛いかめちゃくちゃ甘いか、後自分が食べた感想ではめちゃくちゃ酸っぱいのもあり、とにかく極端なのを好む国民性なのかなと。そこに「ベラ」でもめちゃくちゃ狂気を演じた森崎ウィンがガチっとハマってしまって、恋愛映画史上めちゃくちゃ気持ち悪い主人公が誕生してしまったのではないかと思っています。
で、BL映画なのに社長の妹のスマイルちゃんがめちゃくちゃかわいく描かれているのが皮肉でした。後海外にいるカイの消息を常に把握している幼なじみの女性はストーカーっぽくて怖かったです。
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