沈黙の艦隊 北極海大海戦のレビュー・感想・評価
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ワクワクしました!!
期待度○鑑賞後の満足度△ 娯楽映画として其なりによく出来ていると思うが、話が現代の世界情勢・国際政治からすると余りに古くさくて白ける。まあ同盟国アメリカを相手にするのが限界かな。
①第一作が予想外に面白かったので、鑑賞したけれども、あれから世界情勢や国際政治にいやまして関心と興味を持ったからか、現在進行形で起こっている世界各地の戦争・紛争・対立・分断の報道を毎日TVで見ているせいか、まるで1980sの国際情勢を見せられているようで、かなりローテンションが下がってしまった。
最近出版された『ほんものの中国』や『西洋の敗北と日本の選択』等を読んだり、ウクライナ戦争やガザのジェノサイド、アメリカの分断なんかを見ていると、現代世界はもはや今までのように欧米中心ではなく新しい秩序というか混乱が生まれてきているので余計そう思う。もはや娯楽映画として純粋に楽しめないんですわ。
②「やまと」の北極海での闘いぶりはそれなりに面白いが、“どうせ「やまと」か勝つんでしょ”と思うのであまり緊迫感なし。それがわかっていても手に汗握る演出をしてくれればよいが残念ながら力及ばず。
③国会解散総選挙も現時点での日本政界の現状を鑑みたらなかなか面白いが余りに単純化しすぎ。
日本の政界(だけじゃないけれども)にもっと女性議員がいるべき、と思う身には党幹事長や重要省庁の大臣か女性なのが宜しい。
静かな緊張感
原作を尊重した作風と息を呑む緊張感が素晴らしい
1988 年から 1996 年まで連載されたかわぐちかいじの原作コミックは全巻持っている。2年前に公開された劇場版第一作に続く二作目だが、第一作に続いて東京湾で米国第七艦隊と第三艦隊を相手にしながら日本と同盟を結ぶ部分は、アマプラの配信で描かれているので、それを見ていないと物語の連続性が損なわれてしまい、上戸彩の存在理由などが分からなくなってしまうので、必見である。
北極海大海戦はこの物語の中でも白眉の部分であり、ベイツ兄弟との死闘は戦争の悲劇を読者に強く感じさせる部分である。今作もまた海上自衛隊の全面的な協力のもとで撮影されており、潜水艦の迫力映像は流石である。また、戦闘部分は CG であるが、そのリアリティと迫力は世界水準であり、海外で公開しても非常に高い評価を受けるに違いない。国会や首相官邸も本物を使って撮影されており、とにかく映像のクォリティは非常に高い。
物語は北極海大海戦のみで終わらず、その後の日本の総選挙からアメリカ政府との交渉、更に国連に向かうやまとの姿まで描かれる。ニューヨーク沖では、アップトリム 50 という急上昇によって信じ難い姿を見せてくれるやまとの操艦に非常に魅了される。素晴らしい見せ場の連続は非常に見応えがあった。
大沢たかおは前作に続いてプロデューサーも兼任しており、まさに海江田元首そのものを体現していた。ほぼ司令所に立ち尽くしているシーンのみであり、役者としての動きが封じられた状況であの存在感は素晴らしいものだった。やまとや自衛艦の乗組員の面々も配役が豪華で、前作から変わらず有能さを感じさせてくれている。政府関係者と共に人間ドラマの部分でも弛緩なく見せてくれていて好ましかった。
劇中で流れたモーツァルト最晩年の「アヴェ ヴェルム コルプス」やストラヴィンスキーの「春の祭典」はシーンによく合っていて、絶妙な選曲だと思ったが、オリジナル音楽の出来だけは満足とは程遠いものだった。「相棒」シリーズを手がけている作曲家の劇伴は迫力や緊張感が不足しており、明らかに映像の足を引っ張っていた。エンディングで物語に何の関係もない歌謡曲を垂れ流されたのも神経を逆撫でするだけだった。なんであんな出来の悪い歌を流して映画全体の印象を悪くするのか、全く真意を解しかねた。次回作では絶対にやめて頂きたい。
原作を尊重した演出は見事であり、その一方で、原作になかったベイツ兄弟の子供の頃の回想映像は、失われたもののかけがえなさを問いかけていて胸が打たれた。潜水艦の閉塞性は映画館との相性が良く、昔から「潜水艦映画に外れなし」と言われて来た。本作もまたその例を加えることに貢献した素晴らしい傑作で、映画館で観るべき作品である。
(映像5+脚本5+役者5+音楽3+演出5)×4= 92 点。
政治パートが面白い
2025年劇場鑑賞258本目。
エンドロール後映像無し。
4DXで鑑賞したので「衝撃に備えよ」でみんなで手すりにつかまっていました(笑)
前作はそれで完結すると思っていて観ていたのでとんだ肩透かしを喰らいましたし、ドラマ版があると聞いて映画版はそのダイジェストと聞いてますますなんだよ、と思いました。で、ドラマ版を見たのですがこれダイジェストとかじゃなくて話半分じゃん!映画しか観てない人にはこの映画かなり意味不明だと思います。フジテレビで一応ドラマの総集編やって(他の局みたいにもう1週前になんで放映しないんだよ)映画本編の前に短いあらすじありましたけど。
そういう配給側の不親切は置いておくと、今作はかなり分かりやすい内容になっていて、目的地に向かう潜水艦の戦闘パートと、その潜水艦にどう日本として向き合うかの政治パートに分かれていて、自分は政治パートがかなり楽しめました。笹野高史演じる首相がボケガミと呼ばれていたとは思えない程いい首相で、たまたまこの人だったからやまとの主張も通るのであって、他の人だったら成り立ってないなと思いました。
オーロラ作戦は。。
どこまで考慮するかという問題はあるものの。
今年192本目(合計1,733本目/今月(2025年9月度)11本目)。
去年もこの作品はありましたから続き物ですね。もっとも、元はコミックの模様です。
どうしても現在(2025年)の国際相場をもとに見ると、やや不親切な部分もあるし、作成当時のままなのかな、と思える点もあります。ただ、このシリーズは独特で、他の似たような作品で「代替がきかない」という特徴があり、また多少の傷はあっても、人を不愉快にさせたり、ストーリー自体が成立しないといった問題は基本的には起きないので、そこはまぁ仕方なしかな、という気がします。
全般的に、海軍など海上自衛隊などに所属していたことがある方が有利になるのかな、というのはどうしてもシリーズものを通じて否めませんが、そんな視聴者が何人いるのか謎ですし(日本で有名なところで、舞鶴や呉あたりの当事者?)、極端に難しい語も出てはきますが、漢字文化圏である日本ではかなりの類推がきくので、そこはまぁあれば有利かな、といったところです。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/「法の適用に関する通則法」や条約他に対する配慮が足りない)
日本人が日本国外で何らかトラブルに巻き込まれたとき、どこの国の法律を適用するかを定めた法律で、実はこの映画では重要な意味を持ちます。ただ、この通則法自体が実際に持ち出されるケースはまれで(国際結婚など、一般的にありうるものは同法の適用以前として、扱う人(外国人関係を扱う行政書士ほか)では常識扱い)、解釈が微妙かなと思える点もいくつかありますが、憲法や民法といった一般的な法律と違い、国際公法に近い分野でもあり(国家間で発生する紛争に対して決められている条約や各国の取り決め等を総称してこのようにいいます。「国際公法」という一つの法律があるのではありません)、意識的にこれを扱うことは少なく(外国人が絡む婚姻や雇用等は行政書士の扱い範囲ですが、こちらは「国際私法」です。これも総称で、そのような名称ずばりの法律は存在しません)、資格持ちは気にするかなぁ、程度のところです。
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NY 原潜一隻 夜も眠れず
沈黙の艦隊 北極海大海戦
いや、漫画みたいに面白かった
面白過ぎて、突っ込みできないわ
正に、「レッド・オクトーバーを追え!」を彷彿する北極海大戦、
ニューヨーク侵入海戦でのクールでニヒルな攻撃は堪りません
原作知らんので、続きはあるのでしょうか?
今回はそんな所もお首にも出さないのが、
また憎いニクイ
大満足しました。
あんまり多く書くとツッコミが出るので、
ホナさようなら!?
おしまい
レビュー38
(^ν^)
沈黙の艦隊 北極海大海戦
かわぐちかいじの名作コミックを、大沢たかおが主演およびプロデュースを務めて実写化した「沈黙の艦隊」シリーズの映画第2作。
2023年の映画第1作および24年に配信されたドラマ「沈黙の艦隊 シーズン1 東京湾大海戦」の続編で、
原作随一のバトルシーンである「北極海大海戦」と、連載時に大きな話題を呼んだ「やまと選挙」を描く。
日本政府が極秘に建造した高性能原子力潜水艦を奪い、独立国「やまと」建国を世界に宣言した海江田四郎は、その卓越した操舵で数々の海戦を潜り抜け、東京湾での大海戦で米第7艦隊を圧倒した後、国連総会へ出席するためニューヨークへ針路をとった。
そんな中、アメリカとロシアの国境線であるベーリング海峡にさしかかったやまとの背後に、ベネット大統領が送り込んだアメリカの最新鋭原潜が迫り、流氷が浮かぶ極寒の海で潜水艦同士の激しいバトルが幕を開ける。
一方、日本ではやまと支持を表明する竹上首相を中心に、衆議院解散総選挙が実施される。
海江田役の大沢をはじめ、
上戸彩、中村蒼、笹野高史、江口洋介らシリーズでおなじみのキャストが続投するほか、
津田健次郎、風吹ジュン、渡邊圭祐が新たに参加。
前作に引き続き「ハケンアニメ!」の吉野耕平が監督を務めた。
沈黙の艦隊 北極海大海戦
2025/日本
魚雷の衝撃とアクティブソナーの波動で涙と鼻水
世界レベル
圧倒的存在感
「やまと」の絶対的な強さに説得力が感じられない
「政治と軍事を分離して世界規模の超国家軍隊を創設する」という海江田の構想は、明らかに「核抑止」の理論に基づいていて、更に言えば、「核の脅しによって世界平和を維持する」というものだろう。
こうした考え方は、「沈黙の艦隊」の原作漫画の連載が始まった冷戦時代だったら通用したかもしれないが、現代の世界情勢に適用できるかどうかは疑わしい。例えば、ロシアによるウクライナ侵攻のような国家間の戦争は抑止できた可能性はあるものの、「9.11」のようなテロ事件や、ハマスのテロに端を発するイスラエルによるガザ攻撃のような事態を、抑止できたとはとても思えない。
そんなことを考えながら、この映画を観ていると、国連の会議に出席するためにニューヨークへと向かう「やまと」の行動や、「やまと」支持への賛否を問う衆議院選挙が、どうしても絵空事に感じられてしまって、今一つ、物語の中に入り込むことができなかった。
更には、その選挙の結果も、いくら「やまと」が無敵だからといって、たった1隻の潜水艦に国家の命運を託すという民意が示されたことには現実味が感じられないし、ましてや、全世界の武装放棄という荒唐無稽な構想を標榜する政党が、多くの票を集められるとも思えない。そもそも、「やまと」に保険をかけるという政策にしても、配当金を得るよりも、「やまと」が撃沈された場合の保険金を得た方が、余程「得」をするのではないだろうか?
本作の最大の見どころとなっている海戦シーンについても、潜水艦と魚雷による、同じような「絵柄」が繰り返し出てくるだけなので、何だか単調に感じられたし、パッシブソナーしか使っていないのに、狭い氷の間をすり抜けていったり、ホーミング機能を有しているはずの魚雷を、ことごとくギリギリでかわしたりと、トンデモな描写が多過ぎて、興醒めしてしまった。
こうした海戦の場面では、やはり、「優れた作戦や戦術によって勝てた」ということを、きちんと描いてもらいたかったと思えてならない。
その点、北極海での海戦の米海軍側の原潜に、「2隻で1隻のように見せかける」という作戦があったのは面白かったのだが、その一方で、ニューヨーク沖での海戦で海江田が採用した、「こちらが攻撃しなかったら、相手も、きっと攻撃を控えるはず」という方針は、とても作戦とは言えない代物で、単なる希望的観測と言っても過言ではないだろう。そんな状況で浮上してしまうのは、間が抜けているとしか思えないし、そこで、もし、ミサイルや艦砲で攻撃されていたら、いくら「やまと」でも、ひとたまりもなかっただろう。
冒頭で述べた、海江田の「超国家軍隊の創設」構想は、「やまと」の絶対的な強さが前提になっているだけに、それに対して説得力を与えることができなかったのは、この映画の致命的な欠陥だと言えるのではないだろうか?
⭐︎4.7 / 5.0
壮大で目が離せない
4DXで観れば良かったー😫
前劇場版鑑賞済み。ドラマ未鑑賞。
前作観てるのになんだか話が繋がっていないような…って思ってたらこれ、ドラマ観てないとダメなヤツでしたか?冒頭ダイジェストでさらっとおさらいしてくれましたが、何が何やら(笑)
それでも観ているうちになんとか話についていけるように。玉木宏出ないんですね…。ちょっと残念。まぁ、津田健次郎が良かったので良しとします😊
タイトルの北極なんちゃらは前半でしたね。このあたり、潜水艦とかミサイルのこととか全くわからないのでチンプンカンプンで…。(前作観てるのにこの有様…)中盤の政治サイドのお話でようやく集中して観始めた感じです…。なんかすみません…。
後半のニューヨークの戦いは凄かった!映像と音の迫力に圧倒されてしまいました。あのクライマックスシーンだけでも映画館で観て良かったと思えました。
全体的に戦略的なお話が多かったかな?政治パートでは信念を持った政治家達が登場してきて好印象。もうちょっと人間ドラマが観たかったというのは超個人的な感想。大沢たかおが目指す世界平和とは…?今後も目が離せません👀✨️
全248件中、201~220件目を表示
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