「巧みな戦術の緊迫感と映像の醍醐味に溢れている」沈黙の艦隊 北極海大海戦 mr.buonoさんの映画レビュー(感想・評価)
巧みな戦術の緊迫感と映像の醍醐味に溢れている
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世界平和を実現する為の信念を、核を搭載した一隻の潜水艦で実行するストーリーは非現実的でありながらも巧みな戦術とその映像はそれを上回る。そして、海江田四郎(大沢たかお)の動かない演出と冷静な声のトーンが更に緊迫感を盛り上げる。米国進入の手前での第七艦隊との対戦でイルカの如く宙を舞うのはヤリ過ぎだと思うが、北極海で2隻の潜水艦とのバトルシーンでは頭脳戦と魚雷発射の緊迫感に息が詰まる。娯楽大作として楽しめたことは勿論であるが、別の視点としては、軍人の誇りと兄弟愛、敵将への尊敬を描く中で、平和を望んでいながら戦争によって命を費やしてしまう人間の愚かさが胸に刻まれた。続編の公開が楽しみである。
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