「映像のクオリティとストーリーのバランスの良さが○」沈黙の艦隊 北極海大海戦 TSさんの映画レビュー(感想・評価)
映像のクオリティとストーリーのバランスの良さが○
前作は映画館で鑑賞したが、原作のスケール感に追いついていないことと、中途半端な終わり方に納得できず、評価は3.0にした。その後の配信も観ていない。
正直、本作は観るつもりはなかったのだが、北極海海戦からNYまで、そして総選挙を描いているということで、少々不安を覚えつつも観に行った。
いやー、不安は外れて良かった。
軍事パートと政治パートが並行して進むのだが、これが非常にバランス良く構成されている。政治パートがダラダラせず、ポイントしっかり抑えてテンポ良く描かれているのがいい。加えて、大滝役の津田健次郎がシリアス一辺倒になりそうな雰囲気にいいアクセントになっていて、グッドな配役。
そして何より、北極海での戦闘シーンの迫力と息詰まる心理戦。潜水艦という特殊空間の緊迫感が前作を相当上回っている。潜水艦の外のシーンはほとんどVFX映像だと思うが、これが見事な出来映え。今まで観たことのある潜水艦映画の中ではNo1。
潜水艦映画と言えば、クルーの心理描写が見所の一つだが、海江田無双が操る「やまと」艦内でも山中副長や入江のやりとりでも描かれていたし、米潜水艦の兄弟愛でも描かれていて、緊迫感だけではない要素も入っていてよかった。
NY沖での対潜ミサイルの飽和攻撃による凄まじい水柱と、それを掻い潜ってジャンプするやまと。現実では起こりえない(性能的には可能かもしれない?)この鯨ジャンプは、「やまと」の生命力の強さを見せつけるハイライトシーン。圧巻だった。
物語はクライマックスに入る直前で終わる。3作目は製作されるのだろうか?まさか配信で終わりではないよね?是非、ビシッと映画館で決めて欲しい。
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