「多くの人にも見てほしい。今の大学生は、この荒唐無稽な平和案にどう感じるのだろう。」沈黙の艦隊 北極海大海戦 Melbyさんの映画レビュー(感想・評価)
多くの人にも見てほしい。今の大学生は、この荒唐無稽な平和案にどう感じるのだろう。
まず、アマプラでやるから見なくてもいいなんて思わないでください。やっぱり、映画はいいですね。また、前作を見てなくても大丈夫です。あとで前作をアマプラで見れば十分追いつけます。ある程度この映画内でストーリーがまとまっていますのでご心配なく。原作を知っている方、、、ネタバレで見るのはオチ(というか、トリックというか)が分かっているのでちと退屈かも。それでも、サクサク進むので楽しめるはず。
かつて大学生だった私は、部室にあった原作を日付が変わっても独り残って読んでいました。世界平和を意識し、日本の政治の不甲斐なさを感じた年頃には衝撃的内容でした。映画は、簡単に分けると戦闘パートと政治パートに分かれるのですが、政治パートは、できれば鼻で笑わないでほしい。おいおい、現実はそんなんじゃないよなんて思わないでほしい。津田健次郎じゃないけど、つっこまずに理想を理想として感じて映画を見てほしい。正直、高校生ではこの映画はむつかしいんじゃないかなと思う。はまると、今後の人生、間違った方向に行きかねない。大学生くらいで、かわぐちかいじに出会って、でもデートやバイトに忙しくアタマの片隅に追いやられてしまうほうが健全じゃないかな。毒にも薬にもならないけど、視野を広げ、考え方の選択を広げたという意味で原作はよかったと思っています。この映画は、もともとメッセージ性が強い原作に愛を持った人たちが、メッセージを込めて作ったんじゃないかと思っています。この映画には、面白くしてやろう!とか、サブマリン物はハズレなしだから成功するぜ!とかが感じられません。役者の人たちも、製作意図を理解しそれを飲み込んで、出演しているんじゃないかな。登場人物全員に信念があって、悪い人が一人もいないのです。かつ、行動がぶれないのです。
配給会社さんには悪いけれど、私には、もう一度見たいという映画ではなく、過去の自分と対峙することも含めてしばらく頭の中で反芻する映画でした。
なんで、戦争がない世界ってまだ、実現できないんでしょうね。
現実を見ると鉄槌!を食らわせられるグループが必要かとも思いますが、自国の軍に所属しながら国家から離れて動く・・226事件の青年将校たちが市民権を得た!みたいな感じでちょっと複雑です。
大沢さんは合ってるんですが、原作だともっと華奢な印象ですね、玉木宏はお休み?
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