劇場公開日 2025年9月26日

「圧倒的な臨場感と壮絶なドラマの饗宴」沈黙の艦隊 北極海大海戦 けろざさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 圧倒的な臨場感と壮絶なドラマの饗宴

2025年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

ドキドキ

鑑賞場所:TOHOシネマズ日比谷.
座席:C-17.

本作をTOHOシネマズ日比谷のC-17席という、スクリーンが視界の大部分を占める特等席で鑑賞できたことは、この映画の魅力を最大限に引き出す最高の体験でした. 轟音と迫力に満ちた映像が全身を包み込み、まるで潜水艦「やまと」の艦橋にいるかのような圧倒的な臨場感を心ゆくまで堪能しました.

本作は、その映像と音響のクオリティに加え、キャラクター造形においても高い評価に値します. 俳優陣が演じる元海上自衛官たちは、その立ち振る舞いやセリフ回しから「プロフェッショナル」の気概がひしひしと伝わってきます. 特に「やまと」の艦長、海江田の凛とした姿は非常に格好良く、物語の軸として観客を強く惹きつけます.

物語は、主人公である「やまと」が危機を乗り越えていくことが分かっていながらも、次に何が起こるのか、どうやってこの危機を回避するのかというスリルと緊張感に満ちています. このワクワク感こそが、本作を単なるアクション映画に留まらせない所以です.

また、対立するアメリカ側の描写にも一切の抜かりがありません. 彼らもまた優秀で誇り高き軍人として描かれており、「やまと」との対決はまさに「好敵手」との手に汗握る戦いを体現しています. 敵を単なる悪役として描かず、その信念や矜持を尊重した描写は、ドラマの深みを一層増しています.

唯一、惜しまれる点
北極海での壮絶な戦闘シーンは、まさに本作のクライマックスであり、完璧な盛り上がりを見せていました. この時点での私の評価は、文句なしの星5でした. しかし、戦闘後、物語は政治的な駆け引きへとシフトします.
もちろん、この政治劇も退屈なものではなく、物語の重要な要素であることは理解できます. しかし、劇場版としては、北極海での激闘をもって締めくくり、その後の物語はAmazonプライムなどの配信プラットフォームで見せるという選択肢もまた一考に値したのではないかと感じました.

惜しい点があったとはいえ、本作は映画館で観るべき傑作であることに間違いありません. 圧倒的な映像と音響、そして信念を貫く登場人物たちの熱演は、観る者の心に深く響きます. 『沈黙の艦隊』ファンはもちろん、骨太なドラマと迫力あるアクションを求めている全ての人に、自信を持って推薦します.🫡

けろざ
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