近畿地方のある場所についてのレビュー・感想・評価
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まさるさま、下から呼んでも、まさるさま〜!
白石監督ありきで見て賛否が分かれるのかなと。
私は低評価の方々が言うほど、悪くはないと思いました。
伏線回収と言うけれど、実際に、身の回りに怖い現象が起こると、一言「あれは何だったのか」に尽きるかと。
私の家族に実際に起こった怪現象で言うと、突然始まって突然終わり、あれは何だったのか、今も分からない。だから、とても怖い。
理由を求めたくなるのが、映画なのかもしれないけれど、怖さを求めるなら、事象だけで私は十分かと。
なので、宗教団体からのくだりはなくてもよかったかなと思います。
急速に怖さがトーンダウンしてしまったので。
赤ちゃんの写真(それだけで怖い)が、意図的に映りこんでいて、説明もなく、顔だけがちょっとずつモーションかかっているぐらいの説明ぶりでも、十分に伝わったのでは、と。
何より一番怖いと思ったのは「まさるさま」。
原作を読んだ時も、こういう、地方のなんだかわからない民話の怖さってあるなーと思った。
かきあるよーって、意味を探りたくなる。
原作ファンは呆れる内容
起承転…まではしっかり作っていたという部分は多くの方も既に述べているので端折る。
出演者の演技もまあよかったと思う。
やはりラストが大問題だと思う。
そもそも原作のラストの話のまとめは「怪異などは存在せず、人が作り上げた産物なのだ」
という昨今のオカルトに対する姿勢に対して見事な結論でもあった。
それなのに何故映画版では「全ての原因はバケモノ(石)だった」になってしまったのか?
「原作者の背筋氏は白石監督のファンであり、白石要素をもっと出してほしい」
という要望もあった…というインタビューの記載もあったが正直真偽がわからない。
何よりも本作が好きで盛り上げていった原作ファンがこのラストを見てどう思うか?
という事を製作委員会の誰も想像しなかったのか?という部分だ。
正直なところ白石節を出したいなら原作ありの作品には関わってほしくない。
ノロイでもコワすぎでも自分のテリトリ内でやってほしい。
いち消費者の願いである。
もしも今後
「幽霊ミミズが怖かった」
「幽霊を物理で攻撃するのがおもろかった」
そんなチープな内容で作品が賛美されて行ってしまうのであれば、
今後、原作ありのホラー映画はどうなってしまうのか?心配でならない。
割と誰でも見れそうなホラーミステリー作品
ホラー初心者かつ、原作を知らない私にとってはまあまあ面白かった気がする。(ミステリーとギャグ両方の面で)
感想を一言でいうと、途中まで作り込まれてるなーって思ってたら最後の方あれれ〜?という感じ。
調査するときの資料やビデオが、みんなお馴染みの既視感ある番組(◯ってこらえて、みたいな?)に似ていてリアルだった。純粋にすごいと思った。
考察しがいのあるシーンもいくつかあり、子を失った母の悲しさと母を失った子の悲しさがマッチングしてしまって、新たな犠牲者を生んでしまうのかな?と、浅い考察をしてみるものの、よく分からない。分かる人いたら誰か教えていただけるとありがたい。
個人的おもしろいシーンもあった。例えば、菅野美穂が赤楚衛二に「このビデオを見てほしい」とさらっと呪いのビデオ見せられるシーンがあるのだが、そんなこと本人はつゆ知らず「呪いのビデオ見ちゃったじゃん」(たしかこんな感じでした)と漏らす。菅野美穂は映画の中でも割とそのまま菅野美穂なのでホラーなのにかえって安心感がある。実際本物の菅野美穂も、もし呪いのビデオを見たら同じことを言いそうなので笑えた(個人的主観)。
冒頭でも言った通り、途中まではなんだかんだクオリティが高いことに感動。だが、最後に出てくる化け物はにゃんこ大戦争にいそうだな、と思ってしまった。あれれ~?である。また、安心感をもたらしていた菅野美穂が実は黒幕に加担していたというオチであることに関しても同じことを思う。かといって特別ショック(ずっと仲間だと思ってたのに!!)を受けるわけでもなく、そうやってつながるんだ〜、と納得。
結局何が言いたいかというと、個人的に悪い映画とは思わないし、見る人によってはミステリー的面白さとホラー要素を楽しめる作品だと思う。特に、私のようなホラー初心者にとっては怖すぎなくて丁度良かったかもしれない。この映画に興味がある方やちょっとした恐怖を味わいたい方は観に行っても損はないのではないか、と思う。
心霊スポット巡りのビデオに隠された秘密
原作は、オカルト・ホラー作品としてSNSでも話題となった『背筋』の小説。フィクションの事案を、さも事実の様なノンフィクション仕立てで展開するホラー・モキュメンタリー小説を、ホラー作品を多く手掛けている、白石晃士が監督し映画化。かなり、原作とは違う展開と内容ではあったが、ジャパニーズ・ホラー独特の見えないに『何か』が迫り来る恐怖を浮かび上がらせてくる。
その舞台となるのが、近畿地方のあるダム湖に隣接する一帯。過去にその地方で起きた、オカルト現象を取材していた雑誌編集長が、疾走するところから物語は始まる。同じ編集者の小沢衛二とオカルトライターの瀬野千鉱は、失踪した編集長が携わっていた事案を引き継ぐことになる。そして、編集長が残した資料やビデオを頼りに、様々なオカルト現象の事案を紐解いていくと、それらが近畿地方のとある場所に集中している事に気づく。そして、それらの現象と編集長失踪の真相を探る為に、2人はそれらの現場へと足を運んでいく。
その中で、
・行方不明となったランドセルを背負った少女
・昔話で語られてきた、山へ誘い込むような薄気味悪い声
・赤いコートを着て、現れる髪の長い女
・林間学校で起きた集団ヒステリー
・「まっしろさん」という子供の中で流行っている遊び
・自殺が頻発に起きる薄気味悪いマンション
・街中に貼られている呪いのシール
等、悪寒を感じて、ついつい自分の背後を振り返ってしまうような世界観に、引きずり込もうとする意図は感じた。そして、これら事案が近畿地方のダム湖と繋がった時、呪われた扉の秘密が明らかになる、クライマックスへと向かっていくのだが…。
あまりに都合よく録画されたオカルトビデオやUSBの資料を次から次へと見せるだけの展開と大きな効果音だけで脅かす様なチープな演出。そして、CG頼みのラスト・シーンの描き方には、怨念や呪縛をテーマにしたジャパニーズ・ホラーならではの恐怖は、今ひとつ感じなかったのが正直な感想。
出演は、編集者の小沢衛二役には赤楚英二、そしてオカルトライターの瀬野千鉱には、菅野美穂が務めていたが、劇中、ほぼこの2人だけで物語は展開する。クライマックスからラストシーンにかけての、菅野の表情と演技だけは、鬼気迫るモノがあった。
白日のもと
激ヤバホラーと聞いて小説と漫画版を観てから映画を鑑賞。特典はお札風しおり(書き下ろし小説付き)でした。
しっかり怖い要素も盛り込みつつ、ミステリー要素も入れつつ、白石監督らしさも交えたらしさ全開の作品に仕上がっていました。
原作との怖さとは違うベクトルには行ってしまったかなとは思いましたがそれはそれで楽しめました。
オカルト雑誌の編集長が失踪してしまい、企画の穴を埋めないといけないので残された資料を元に企画を作っていく中で怪しい情報がバンバン出てきて…といった感じの作品です。
出てくる映像がどれも絶妙なバランスを突いてくる怖さで、修学旅行での山から声が聞こえたかと思ったら生徒がバッタバッタ倒れていったり、配信系はガッツリ取り憑かれたり、首吊りの紐がぶら下がってたり子供の写真の目がギョロッと動いたり後ろに気づいたらいたりとJホラーらしい怖さを醸し出していましたし、突撃バラエティでの番組での子供の遊びがカルトじみていたりとゾワゾワさせられました。
インタビュー動画や見たら死ぬ動画の不気味さも最高でしたし、それらの映像が繋がっていって近畿地方のある場所になっていくってのもミステリー的に楽しめました。
まさるさまエピソードはかなりぶっ飛んでおり、お母さんが好きなのに亡くなってしまっておいおい泣いていたら、神様からお母さんに変わる嫁さんを見つけて甘えなさいという指示を受けて、村に突撃するのかと思いきや、山の上から柿があるよ〜と呼びかけまくるという遠距離にも程があるストロングスタイルで攻めていき、しかも死後もその呼びかけは続くという持続っぷりはやってんな〜ってなりました。
そこから編集の小沢くんがガッツリ取り憑かれたり、編集長を見つけたかと思ったらとんでもないくらいカオスな状況になっていたりと、ゾクゾクさせるホラー全開で超楽しかったんですが、終盤はいつもの白石節が抑えられなくなったのか、赤い女を物理でいってしまったり、微妙なCGでウネウネしたバケモンをバンバンお出しして、最後のメッセージでさえもバケモンをニュルんって出したりと遊び心しかないんですが、今作の真面目なミステリーパートと比較するとどうしても別もんになっていたのは惜しかったです。
白石監督は基本的に物理で攻めてくる監督なので、ジワっとしたホラーとはちと相性が悪いようにも思えましたが、ホラーというよりかはホラーコメディになっちまったかなとは思いました。
まぁゲロビンタがあった時点で節ははみ出ていたんだと思います。
菅野美穂さんが面白いくらい作品を引っ張り上げてくれるので頼もしいですし、喜怒哀楽全部やったんじゃないかってくらい動いていますし、パールでドカンや車でズドンとか大女優にやらせることじゃないっすよ〜と色々と最高でした。
赤楚くんの頼りない感じもホラーの餌食として最高の塩梅だなと思いました。
特典の小説も面白かったですし、小説と合わさって1本の映画になった気がします。
白石監督は大舞台でも自分を貫き通す漢なんだなと再確認することができました。
もっと暴れちゃってくださいな。
鑑賞日 8/9
鑑賞時間 18:45〜20:45
素晴らしいホラー映画だ
単行本も文庫本も読破済みで映画に臨んだ
まず、想像の5倍怖い。多分Jホラーで一番だ。
全ての日本ホラー映画を恐らく見たが、ここまで直接の恐怖表現に真正面から挑んだことが天晴れ。かつ、物凄く怖い。
ホラー映画としてこの時点で満点である
そして後半、白石監督が「コワすぎ!」シリーズのような癖の片鱗を見せる(これでも控えめではあるが)そこが評価の分かれ目となる。
なので減点方式ならここで減点する人も多いだろう。納得である。
だが私はとうにこの監督の作品全てを視聴しこよなく愛し呪われてしまっている
故に満点は覆らない
ちなみに原作者の背筋氏も白石監督に呪われてしまっている
この作品ができたことは必然か
最後はコズミックホラーと化すが、一応は原作でも少し触れられてはいるので唐突な流れという訳でもない
原作者はBloodborneが好きである
やはり誰も止める者はいないだろう
この作品を初見で最高だ!と言える人は是非同監督の過去作も楽しんでくれ
レビュー見て不安になっている白石作品ファンの方、安心して下さい。
原作小説を見てみたくなった人にはなんだこれ??な作品ですが白石監督作品を見たくて来た人にとってはそうそうこれこれ!!な作品でした。
白石監督作品はノロイからずっとコワすぎ、カルト、それなりに踏襲してきていますが今作も白石イズム的な気持ち悪いテイストは健在です。無論怪奇現象も物理でやっつけられます。
ただ原作小説ありということでテイストはやや抑えめです。作品の規模も大きいので好き放題できなかったんだろうな、という苦労が感じ取れます。
やはり『彼』が居ない世界線は出来ることに限界がありますね。
ファンタジー
原作はまとめ動画観ただけで詳しくないです。
ラストがファンタジー全開な展開でちょっと拍子抜けした。
原作と違う点は、小沢くんの存在自体無いことかな?あと(やはりホラー映画の展開上、)呪いを解くことが目的になっている。最近観た別のホラー映画と同じだ。
レトロな映像資料風のものをたくさん使っていて、不気味で面白かった。
さまざまな映像資料から怪異の真相を追っていく感じになっているのだろうけど、まとまっているのかまとまっていないのか、私にはよくわからなかった。
あと、怪異を車で轢いたのには笑いそうになった。実体あるんかい!
全体的にありがちなホラー映画という感じでした。私は好きです。
様々なジャンルの「恐怖」が詰まったエンタメ作品。赤楚衛二キャスティングに隠された意図
原作未読、白石監督作品も見たことがなかったですが、ホラー系大丈夫なこともあり鑑賞。
中盤までは、隣町で起きているような身近にありそうな恐怖、本当に呪われそうな恐怖、謎解きがどんどん繋がっていくことでひたひたと元凶に近づいていくような恐怖…がテンコ盛りでメチャメチャ怖い。
赤楚衛二さんのナチュラルな演技で、自分も小沢くんと一緒にその怖さに引き込まれていってしまいます。
小沢くんが取り憑かれてしまったときの演技が上手すぎて、、、あの後ろ姿めちゃ怖かった。
(ちなみに、この小沢くんを置いて普通に帰宅して翌朝普通に出社してくる同僚の女性社員もある意味怖すぎる。笑)
菅野美穂さんも、千紘が豹変してからの演技が圧巻でした。
この二人のキャスティング、間違いないですね。
終盤は予想外な、SF的なUFOとかUMAとか未知なものに対するコワさに一気にチェンジ!
この終わり方は賛否両論ありそうだけど、私はこの終わり方だからジメッとした作品にならずに、「怖さ」を楽しめるエンタメ作品として完成してるのかなと思いました。
何度も観に行ける。私は好きです。
そして最後、千紘が亡くした息子を再生させるために小沢くんを「自分のための生け贄」にしようとして、赤い女に取られないように守っていたり、たくさん食べさせて太らせようとしてたと知ってゾッとしました。
小沢を演じる赤楚衛二さんが可愛い過ぎて、千紘は普通の年上女性として小沢くんを庇護してあげたいと思っていただけだと考えて観ていたから。。。
小沢悠生役に赤楚衛二さんをキャスティングしたのがウマすぎて、最後まで千紘の意図に気づけませんでした。
エンドロールに流れる「白日のもと」の歌詞も子を亡くした千紘の気持ちとリンクして、こちらもゾクッとしました。
(歌詞に出てくる地名が東京じゃなくて近畿地方の地名だったら完璧だったかも…)
色々な「怖い」を楽しめましたが、時系列や伏線などの繋がりを理解するのは一回観ただけじゃ無理。何度も観ないとダメですね。
3回観ましたが、まだ千紘の「情報をお持ちの方はご連絡ください」の動画3種類(?)がそれぞれいつの時点のものなのか理解できてません。
また、観に行きたいと思います。
あれ?取り憑かれたかな??
またも「映画独自展開」での失敗作登場!なぜ原作の良さのまま映画化しないのか!??? さらに白石監督らしいチープCGが残念過ぎる!映像素材へのこだわりとは雲泥の差で台無し! 菅野美穂の存在感が頼り!
いくつかの事件の素材を洗っているうちに、だんだんと収束していく展開は面白い。
そのビデオ素材などディテール、こだわった作り込みが半端なく、さすが白石監督。
それらは、原作未読ではありますが、原作の面白い部分なのだと思う。
しかし、恐らく映画独自部分、編集長の失踪や、終盤部分が、ありがちなホラーになってて超残念。
「変な家」のパターン。
映画パンフレットのイントロダクションの解説を読むと、原作は、情報提供の呼びかけに、寄せられた様々な奇怪な様々な奇怪な投稿、体験談や取材記事が、リアルタイムで更新され次第に真相が明らかになっていく展開らしい。
明らかにその方が面白いではありませんか!
なぜそれに近い形で映画化しない???
いくら原作者が、白石監督作からインスパイアされて書いたからといっても、原作者ファンはもっと怒っていい!(いやすでに怒ってすか?)
他にもいろいろ、詰めが甘くて気になるところばかり。
地下室に泊まり込みで調べものしていた青年編集部員が、明らかにおかしくなっているのを、女性の同僚が発見した時点で、同じ編集部の先輩の菅野美穂か、自分の上司に報告して、社内大騒動になるでしょ。
何で菅野美穂が出社してくるまで何事も無かったように普通に仕事してるの?
青年編集部員は、編集長が失踪してて、オカルト誌の仕事をして芯を喰ったときのヤバさも知ってるはずなのに、その上にあれだけ一人で取材するなと言われてるのに、なぜ、嘘までついて一人で行っちゃうの?
終盤、失踪した編集長の家であんなことが起きたのに、なぜ警察呼ばないの?
超ベテランの白石監督ともあろう人が、何で映画オリジナル部分で足引っ張ってばっかりなのか、理由がわからない。
さらに、白石監督作の自分の超苦手な部分。
予算が無いからか、センスが無いからか、CGの使い方が下手すぎる。
他のシーンのビデオ素材などでは画質やディテールにあれだけこだわっているのに、CG部分になると、なぜあんなにハッキリクッキリ映して、ミエミエの安いアニメーションにするのか、訳が分からない。
リアルのかけらもない。
あれの正体は、ジブリの木霊?何ですか?
あのちゃっちい目玉が沢山のCGは何ですか!
笑わせたいのですか、本気で怖がらせたいと思っているのですか、本当に聞きたい。
いつまでも低予算を理由に、チープを売りにしたいのか。
同監督作「サユリ」は、ばあちゃんの勢いと面白さで突っ切ったから、本当に面白かった。
(それでもCGシーンは、ありきたりで安かった。)
この辺に、オーソックスな部分を大事にして、無理なCGを極力使わない、同時期公開の「ドールハウス」との差が歴然と出てる。
ただ、菅野美穂の終盤のトンネルからの勢い、存在感は素晴らしかった。
でも、さらにラストシーンのCGでダメ押し。
そこをうまく見せる(見せない)のが、専門家のプロの仕事では?
役者さんが素晴らしい。
何よりもまず菅野美穂さんの演技が素晴らしかったです、ジャンル映画なのだからこのくらいの突き抜けた演技が心地好く楽しく感じました。その他の役者さん達は物語にしっかりと寄り添う落ち着いた演技で菅野さんの異形っぷりを輝かせていた様に感じました。
ホラー映画は怪異の原因の分母が大きければ大きい程(大自然とか宇宙人とか地底人とか)、私にとっては恐く無くなるのでこの映画鑑賞後に恐怖は感じませんでしたが映画として十分に楽しませていただきました。
初めはすごい良かった。伏線ほとんど回収出来てないのでは?
出だしの「うわ、これどう繋がっていくんだろう」というワクワク感がすごかった。
特にニコ生のとこは「怖い」と思った
「パラノーマル・アクティビティ」っぽいけど、すごい良かった
過去のVTRとか、事件とかに怪異現象の影がちらつくのはゾッとして良かった
でも
初めの女の子はなんで失踪した?
川口の家族はどこでこの現象と関わった?
絵本とかに出てくる「かき」はなんか意味あったの?
など・・・・
最終的にどこにも繋がってこなくて驚いた
運転手が林の中で女の子みたとか
霊能力者っぽい人が「猿?」って言ってたとことか
お札が2種類ある意味とか
どっかで活きてきてるんですか?
それと、猫多頭飼いして都内在て、あなたは何をしている方なの?
これが全部繋がっていったらすごかったと思うけど、最後はがっかりした。
「現代」と「伝承」の接続に失敗した迷作
原作は未読。映画を見終わった記念に読み始めたところ。
映像自体はまま面白い。
序盤〜終盤手前までは昨今流行りのモキュメンタリーホラー調。
赤楚衛二と菅野美穂の解説・解明を挟んでテンポよく進んで行くパートは、映画らしい尺と情報量の詰め方がされていて丁寧な印象。
行方不明児童事件、集団ヒステリー事件、ダム自殺事件といくつかの事件。それらを線で結ぶ「まさるさま」あるいは「ましらさまorましろさま」だったか、あるいは「やしろさま」伝説、つまりローカル信仰の呪い?として十把一絡げに回収するさまは爽快で面白かった。
一方ラスト10分の怒涛の展開、つまり菅野美穂の計画により邪神が完全顕現、赤楚衛二が生贄となって…という展開には冷めるところがあった。
なんというべきか、ベクトルが違う。そこまでとそこからで、脚本が交代したのか?と思うほど真剣さというかテイストが全く違う。
個人的にはそこだけをもって大幅に減点、というほどではなかったものの、真面目に観ていたのにアレを返球されるとちょっと戸惑う。監督の手癖らしい。なるほど。
個人的には「血が出るなら殺せる理論」というか、無敵だと思ってたら物理攻撃が効く怪異、ってそれだけでだいぶ怖さが薄れてしまうから好みではない。
映画としてもう1ヤマ欲しいというメタい事情は理解はできるが、うーん…
翻って、レビューのタイトルについて。
作中、そこそこの尺を使って近畿地方の架空の伝承「まさるさま」のいわれについて説明していくが、その「伝承」と現代に行われている「信仰や行動」がまるで接続できていないように感じた。
というのは、まさるさまのお話が「母の代わりを村の女に求める男が誰にも相手されず死に、怪異になる」という話であるのに対して、現代の信仰や呪いへの対抗策がお札を自作したり(ギリ分かる)、生き物を飼って依代とする(なんで?)など、全く伝承と絡んでこないのが地域伝承モノとしてものすごく気になった。
(追記:原作web版では2話で失踪少女が「お嫁さんになった」と発言する部分があり、きちんと伝承と接触している。なぜ映画ではここをオミットしてしまったんだろう…?
また、原作では言及されている地理関係-ある山を中心として東西に点在する異常現象-の描写も完全にオミットされており、映画ではだいぶ無理がある繋ぎ方になってしまっているというか、5号館であることが「効いてこない」印象。また御神体の岩が「必要とする人のもとに飛んでくる」という設定にしたせいで、原作が持つ「ローカル神話」という特色が薄まってしまった。)
特に生き物を飼えというのはかなり唐突に生えてくる設定であることも相まって違和感が強い。
更に細かく突っ込めば、昔話というのはえてして教訓があるものだが(でなければ子どもに読み聞かせ伝える意味がない)この話はただただ怖い怪異の報告書で終わっており、昔話としてもディテールがおかしいと感じる。この違和感はついぞ回収されることはない。
昔話を基にした子どもたちの遊び「ましろさま」は男女に分かれた鬼ごっこで、捕まった女子が身代わりとして何かアイテムを差し出すという遊びだが、こちらもただ不気味な遊びに終始して何の伏線にもなっておらず、勿体無い。昔話に身代わりの話が少しでもあればもう少し説得力が増すのだが…なぜそうしなかったのだろう?
また呪われる/呪われないの対象や条件そのものが不透明なのも気になった。
先ほどの依代の話と絡むが、まさるさまの信仰を絵本にした原作者のおばあちゃんや、実はまさるさま(やしろさま)をかつて信仰していた菅野美穂が呪われていないという事実が直感的に納得しづらい。
呪われる条件として「動画を見たら呪われる」ということであれば、地域伝承モノとインターネットホラーを合体したつもりなのだろうがその目論見は失敗していると言っていい。インターネットホラーは梨氏の『つねにすでに』という怪作が既にあるし。というか合体させたところで特に面白みがない。
依代と言えば、都合よく赤楚衛二のペットが死んでいてラストに彼が取り込まれる伏線として無理矢理に機能している点、
呪いの主がまさるさまであると仮定した場合に男が呪われる理由がよくわからない(昔話の内容を鑑みると、女に比べて取り込む動機が弱い。男女どちらでも良いという性質には到底思えない)点、
また、まさるさまが女を釣るための「柿」の下りが特に回収されない(現実に柿が転がってくるわけでも、柿をメタファーにとれそうな「何か」が現れるわけでもない。強いて言えば「目」だが柿とはどう転んでも繋がらない)といった部分のも気になった。特典のpdfファイルで「かきは柿ではない?」という仮説が示されているが、ここはもっと本編に活かしてほしかったところ。
また目を抉られて失踪している状態(まだ故人でない)の人々がおそらく多数いるはずなのに、本編最後で立ちはだかるのは首吊り男の子と誰かわからん女の二人だけ…など、説明不足というか、2時間の枠で明らかに回収しきれていない部分がある。
確かに、説明しすぎるとつまらないのは首肯するが、何でもかんでも肝心なところを隠してしまっては機能するはずの伏線も機能しない。
全体的に、ご都合主義と言われても仕方がない。
うまく回収できなかった設定も多々ある。
霊能力者が「猿?」と言ってみたり(たしかに「ましらさま」のましらとは猿を意味する単語ではあるが、そこで情報の繋がりが止まってしまう。そもそも邪神本体は全く猿の姿形てはない…)日蓮宗の和尚が「私には祓えない」と言ってみたり。
菅野美穂の動画が少なくとも3パターンある(額に傷、額にガーゼ、額の傷完治かつ菅野美穂の顔の造形がおかしくなっている?)点。SNSの拡散力を利用するという点であえて撮り直して再三アップするというのは不自然で不可解。ここもただ投げつけられた感。
なんというか変な映画だった。
まぁでも…興味があれば見てもいいんではないかと思う。映画としては楽しい。
雨穴Lv.100みたいなの出てきた
原作を読んで面白っ!と感心したので映画を非常に楽しみにしていました。映像化出来るのかな…と一抹の不安を持ちつつ、映画館に赴きました。結論から言います。
「「「は?」」」
最初は良かったよ?映像も中々リアリティがあり引き込まれました。はい、擁護終わり。
なにあのオチは。ホラーでキモさ全面的に押し出したらダメでしょ。なんで編集長の奥さんはケモノになったの?そもそも原作読んでないと了くんとか赤いワンピースの女とか相当察し良くないと分からなくない?キモかった。脚本や演出含め。カスです。鬼滅見に行け。
ラストは賛否両論だと思う
原作は未読だけど、久しぶりに面白いホラー映画を見れたと思う。
どちらかと言えば怖いより面白いが勝つ。
ストーリーが進むにつれ点と点が繋がり線になっていく様が面白いし、資料映像等のPOVも臨場感と不気味さが凄く良かった。
ただ、ラストだけはあんまり納得出来なかったな。
菅野美穂の祠を壊すシーンとかその後のトンネルのシーンでの必死さにちょっとした違和感があったけど、自分の願いを叶えたいからとはね。
それとマシラ様は不気味さと神々しさが合わさったデザインで嫌いじゃないけど
あの目玉は凄く微妙。一気にチープになった気がして冷めちゃったな。
センス無っ!
いろいろセンスの無さに呆れた。
●そもそも原作も面白くない。似たような怪談話の寄せ集めて並べただけでしかない。映画も当然それにならってソレでしかない。ストーリーに広がりや創造性がないのだ。
●それぞれの怪異が結びついていない。首の曲がった男の子、赤い女、貼られた奇妙な絵…その謎が回収されないまま互いに機能しない。ただ近畿ってだけ。謎解きサスペンスになっていない。映画にもなった小野不由美の「残穢」は同じようにライターが怪異を追うものだが、まるで違う。それぞれの怪異を追ううちにそれらが徐々に結びつき、呪いの正体に迫っていくドラマが良くできている。ただ怪談を並べるだけで一本の映画としては入りこめない。怪談を並べるだけなら同じく小野不由美・原作の「鬼談百景」の方がひとつひとつの怪談の語り口の完成度をとってもレベルが違う。
●お化けの見せ方も紋切り型。ぼんやり後ろに立ってるとか散々やってきたことしかやっていない。意外な登場の仕方がまるでない。
●雑な描写が多い。同僚が地下の資料室で変になってるのに翌朝までほったらかす、人が目の前で死んだのに通報もせず行ってしまう、なぜかわざわざ夜になって呪いの祠に行く(隣の席の人も言ってた)…。ホラー舐めてると言われても仕方ない。
●最後のクリーチャーが極め付き。笑ってしまった。心霊系ホラーでソレ出したら負けじゃないか?「イット」のパクリ。ちなみに「イット」の化け物の正体は宇宙生物。もう幽霊とか関係ない。
内容のない原作に無理くり何か足した感じ。
今、ホラー見るなら「ドール・ハウス」が面白い。
期待していた感じとは違い、微妙……
原作小説を読んで面白いと思っていたので、映画も観に行ったものです。
大まかな流れや怪異の原因などは原作で分かっており、謎を追うようなミステリ要素が楽しめないのは仕方ないとして、どんな風に映像化されるかと期待していたのですが。
期待値が高かったためか、映画は微妙……という感想で。
冒頭からあからさまに怪現象を見せたり、分かりやすい異様な言動とかクリーチャー感とか、お化け屋敷的に驚かせる方向のようで、期待していた感じとは違うなと。
収集した情報を映像で見せるというのは納得ですが、映像内の声がうるさくて怖さとか不穏さがあまり感じられない部分が多かったです。
動画配信者の映像も露骨にふざけているしうるさいし、恐怖より不快感や滑稽さの方が大きく、あえてそうしてるのか?と。
終盤も、車で突っ込んだり石に吸い込まれたりとか、ブラックコメディのようにも感じましたし。
日本昔話風のアニメ映像については、こういうのありそうというクオリティと、そう見せるかという意外さがあり、ネタとしても好感が持てて面白かったです。
映画のストーリーとしても、怪異の関連性が分かりにくかったような。
異様な石の力により死者が怪異になって蘇る、その怪異はお札や呪いの動画を媒介して命を奪うようになる、ということかなと解釈していますが。
しかし、冒頭の編集者の怪現象のくだり、呪いの動画を見て了親子に憑りつかれたと考えられますが、未来の自分が現れて目を潰すというのはどういうこと?と。
失踪した少女の目撃情報でも目が消失していたようですが、そうなる基準がよく分からない。
編集者の妻の奇行も、何故?どういうこと?と。
過去に自死していた人も、死の前にはこんな奇行があったということなのか?と。
また、瀬野千紘と小沢の関係性も分かりにくかったような。
親しい仕事仲間というのは伝わりますが、小沢の方だけ「千紘さん」と下の名前で呼んでるのは何故?と。
下の名前で呼ぶ程親しいということかもしれませんが一方だけですし、仕事上の付き合いかプライベートでも友人なのかよく分からず、若い方が年上を下の名前呼びは違和感がありました。
最後の方で友達だといったセリフがありましたが、それならそれで最初にもっと分かるようにしてくれた方が良かったのではと。
千紘の異様ながら同情もできる執念を元にした話や、その執念が伝わる菅野美穂の演技は良かったと思います。
映画化のプロデューサーに関する記事で、「ミッドサマー」や「呪詛」を意識しているようなことが書かれていたので、期待していたのですが……。
原作のイメージでは「呪詛」のような構成が合っていたような気もしますが、まあ「呪詛」そのまんまになってしまうよな……とも思います。
なんか見たなあと思ったら
前半のパズルをはめていくような展開はとても面白くて引き付けられました。
しかしいかんせん自分の理解力が乏しく、結局最初の失踪事件はなぜだったの?
チェーンメールで亡くなったギャルはなんの因果関係が?
失踪した上司の奥様はなぜあんな感じに?
なぜ動物が身代わりになってくれるの?
などなど1度観ただけではよくわかりませんでした。小説も読んでから行けばより楽しめたのかな。
ジャパニーズホラー特有の(?)救いがない鬱エンド。
つい最近似たような映画をみたなと振り返ったら
ああ、ドールハウスだ笑
全190件中、121~140件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
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