「オカルトを再定義した傑作かもしれん怪作」近畿地方のある場所について ヘマさんの映画レビュー(感想・評価)
オカルトを再定義した傑作かもしれん怪作
原作小説を読んでいるため鑑賞しやすかったが、未読の場合、主演たちの登場する本編動画に、ホームビデオ風動画や昭和ワイドショー風動画、Youtuber配信風動画、まんが日本昔ばなし風動画など、様々な短尺動画が差し込まれるので、面を食らう人が続出しそう。点数評価が芳しくないのも然もありなん。
とは言いながら、その内容はぶっちゃけ支離滅裂で、全編通して「誰かが作った生理的に怖い描写」の映像を散りばめているだけ。
なぜこういったオカルト現象が発生したのか? 恨みを持ったなにかしらの怨念なのか? 忌まわしい凄惨な事件が過去にあったのか? といった「オカルト世界観」の一貫した説明は提示されず、物語性を愚弄するかのように、投げっぱなしな印象なんですよね。
ところが、これが現代視点で見た際のオカルト世界観なのかもしれないと思い至った次第。
だってこのネット集合知の時代、「怪異現象」はあっという間に「極めて稀な現象」と解明されてしまい、オカルトではなくなってしまう。逆にオカルトらしさを維持しようとすればするほど、なんだか滑稽に見えちゃうんですよね。菅野美穂さんの演技力が冴える「なにこの繋がり(怖)!」の台詞のシーンとか、まさにそんな心境で笑ってしまった。すまん。
結局のところ、すべてのオカルトホラーはドリフターズの「志村、うしろうしろ!」的な作り方に行き着いてしまうのかもしれんなー。
